(写真=筆者撮影)

コンセプトシェアハウスに注目!お金では買えない“体験を得る暮らし”とは?【前編】

一般的なシェアハウスとはどこが違うの?

最近、住まいを選ぶときの選択肢のひとつとして定着しつつあるのが、女性からの人気も高いシェアハウス。

シェアハウスのなかでも、ただ住居をシェアするシェアハウスだけではなく、趣味・住近接の暮らしができる「コンセプトシェアハウス」が増えています。

今回は、コンセプトシェアハウスのポータルサイトを運営する株式会社コリッシュ代表取締役の小原憲太郎さんに、シェアハウスのコスパ面や、コンセプトシェアハウスの特徴についてお話をうかがいました。

コンセプトシェアハウス=サークルみたいなもの

――普通のシェアハウスと、コンセプトシェアハウスの違いについて教えてください。

「クラスとサークルの違い」で考えるとわかりやすいと思います。

例えば学校のクラスは、たまたまそこに入学した人たちが集まって形成されていますよね。一方で大学のサークルは、たまたま集まったのではなく何らかの理由があってスタートしていて、メンバーも入りたい「理由」を持って集まっています。

共通のテーマや目的を持った人が集まるからこそ、おもしろい取り組みができる、というのが、普通のシェアハウスとコンセプト型シェアハウスの違いです。

――コンセプトシェアハウスには、どのような種類があるのでしょうか。

種類を明確に分けるのが難しいコンセプトシェアハウスもあるのですが、ざっくりと分けると「学び、スキルアップ系」「 趣味系」「 コミュニティ系」があります。

学び、スキルアップ系は、例えばエンジニアや漫画家が集まって暮らすシェアハウスや、語学を学べるシェアハウスもあるなど、仕事から学びまで幅広いですね。

趣味系は、例えば自転車、食、本、サーフィンなど、共通の趣味を持つ人々が集まっているシェアハウスです。

コミュニティ系は、例えば単世代ではなく多世代が一緒に暮らしたり、シングルマザーの女性が集まって暮らしている、住人だけでなくその地域に住む人とも交流できるなど「人との関わり合いに対するしっかりとした定義がある」というのが特徴だと思います。

――コンセプトシェアハウスに住む女性は、どのような年代の方が多いんでしょうか。

20代半ば~30代半ばの方が多いですね。なかには40代の方もいらっしゃいますし、幅広いですよ。

ずっと付き合える仲間に出会える

コンセプトシェアハウス2 (写真提供=株式会社コリッシュ)

――コンセプトシェアハウスに住むメリットについて教えてください。

ひとつは「家に帰れば何かが始まる環境」ですね。帰ってくれば誰かがいるし、いる時間がバラバラでも、会った人同士が交流できる。暮らしの中で継続的に関わり合いを持つことができるので、何かおもしろいことが起きたり、楽しめる機会が増えるということは、賃貸の一人暮らしにはまずない点だと思います。

もうひとつは「ずっと付き合っていけるようなメンバーと出会えること」。僕たちが運営しているコンセプトシェアハウスの住人に話を聞くと、「住人同士の価値観が似ていて、すごく仲良くなれる」「ずっと大事にしたい仲間ができた」という人が多いんです。エンジニアが集まるコンセプトシェアハウスで知り合って、今でも元住人同士でプライベートはもちろん、仕事でつながっている人たちもいるようです。

「家」で人と交流できる良さは、くつろぎや落ち着き、オープンマインドになりやすいことなどがあると思います。例えば初めて会う人とお酒を飲むのでも、居酒屋で飲むのと家で一緒に飲むのとでは、それだけで相手との距離感が違うと思います。家の中では、いい意味で緊張がない状態になれるのではないでしょうか。

何でも面白がることができる人は向いている

――コンセプトシェアハウスに向いている人、向いていない人というのはありますか。

ものごとを面白がることができて、何でも楽しめる人は、向いていると思いますね。住環境や住人に対しても「何でこうじゃないの」「どうしてこうしてくれないんだろう」ではなくて、「どうやったら快適にできるか」「まあ、そういうこともあるよね」と思える、許容度や寛容度のある人。あと、人に対する興味がある方は、楽しめると思います。

一方で「全てを思い通りにしたい」という人は、ひとり暮らしの方が良いと思います。やはり共同生活なので制約事項は多いですから、「お風呂には2時間入りたい」「彼氏を毎日家に連れて来たい」とか、そういうのはやっぱり無理ですよね。人の生活音が気になる人にもおすすめできません。

「マナーのある人」であれば大丈夫だと思います。それぞれがマナーを持って配慮のある行動をしていれば、極端な話、ルールはいらないですからね。

個室+広々とした共有設備を使えるメリット

――コンセプトシェアハウスに住むと、どんなところがオトクですか。

最近のシェアハウスは設備が豪華なところも多いです。広いお風呂やキッチンなどを、共有で使うことができるというところも増えていますね。今回お越しいただいている「LOCALIFE溝の口」も、共有のリビングは約30畳ほどありますし、バーベキューなどを開催することもできるほど広いテラスがあります。

――確かに、かなり広々としたリビングやテラスが印象的です。家賃は、おいくらくらいなのでしょうか。

ここの場合、5.1畳~6.6畳の個室が全8部屋あり、家賃は6万7000~7万5000円、プラス共益費が1万5000円です。

コンセプトシェアハウス3 (写真提供=株式会社コリッシュ)

――こんなにきれいな共有設備が使えて月に8万~9万円程度というと、とてもお得な感じがします。

ひとり暮らしの家賃で同じくらいの広さ・設備を持つ物件に住むのは難しいですから、その点で、コスト面には優れていると思います。シェアハウスの相場は、周辺の賃貸のワンルームよりも高くなることは、基本的にはないと思います。

ただ、シェアハウスの個室は5~6畳、広くても10畳程度がほとんどだと思うので「広い個室が欲しい」という人にとっては、不向きかもしれません。

コンセプトシェアハウスに住む人は、普通の賃貸と比べて安いという面だけで選ぶというよりも、そこに住むことによって得られる「体験価値」を求めて来るのだと思いますね。

――コンセプトシェアハウスの住人の方は、平均でどれくらいの期間住んでいるのでしょうか。

シェアハウスのタイプにもよりますが、短くても半年以上、平均的には、1年半くらいの期間が多いですね。

結婚や同棲、転職など、ライフステージが変わることを理由に、シェアハウスを出るという人も多いですが、なかには「今のコンセプトシェアハウスでの生活に満足したから、次のコンセプトシェアハウスへ移り住むことにした」という選択をする人もいますね。異文化交流型のシェアハウスであれば「数十か国もの人と交流できた」ということで満足するとか、人によって、シェアハウスに住むことによって得たことに対して、どこかで「満足できるタイミング」が来るのだと思います。

お金で買えない「体験」を得られるシェアハウス

コンセプトシェアハウスの特徴やメリットについて、穏やかに、誠実にわかりやすく答えてくださった小原さん。

お話をお伺いしていると、通常の賃貸よりも良い設備を共有で使えたり、トータルで安く暮らせることだけでなく、「体験」という、お金では手に入らない価値があることがわかってきました。

後編では、人気のコンセプトシェアハウスや、コンセプトシェアハウスを選ぶ・住むときの注意点などについてお伺いします。

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