(写真=boonchoke/Shutterstock.com)

相続した2000万円、定期預金で十分ではありませんか?

「怪しい!」という感覚をまず一番に大事に

普段からコツコツと貯めるようなお金ではなく、相続でドーンと2000万円が入ってきた場合、この運用をどうすべきか、悩ましいようでシンプルなご質問です。

相続で2000万円あるお金の運用はどうしたら良いのか?

●2016年11月:TH様(女性・年代不明)よりのご質問

お世話になります。相続金のように突然まとまったお金が入ってきた場合はどのように運用したらよいでしょうか? 2000万円ほどあります。定年退職まではあと13年ほどあります。よろしくお願いいたします。

ご回答:私に任せてもらえれば、倍にしてお返しします

と申し上げたら、TH様は大変に「怪しい!」と感じると思います。その感覚をまず一番に大事にしていただきたいと、強く申し上げます。

相続,定期預金,投資信託,ボッタクリ (画像提供=ノーロード投資信託徹底ガイド)

TH様に限った事ではなく、広く一般の人に共通するのですが、ふだん大金を手にしたことのない人は、いざそれを受け取ったりすると、どうも突然、何か運用をしなくてはならないと考えるようです。その代表的な事例が、長年の会社勤めを卒業して、退職金を受け取ったリタイア世代の人達です。

なにぶんそのような1000万円単位のお金など手にしたことがありませんから、それを目の前にして「どうやって運用しようか?」と、ふだん全く考えないような事を考え始めます。当然、金融の世界の常識など今まで一度も勉強した事などありませんから、自分で考えても分かるはずもありません。

本当ならばここで、資産運用の様々なジャンルの書籍を一通り読んで、自分なりに判断基準を設けてから運用をすべきなのですが、怠惰な人々はそのような勉強をすることなく、「餅は餅屋」という事で、銀行の店頭に相談に行くという愚かな行為をしでかします。

おそらくその愚かな行動の裏には、大して努力もしないで儲けたいという、強い欲望が隠れています。人間誰しも、そのような欲望の塊なのです。

銀行員はそのようなカモがネギ背負ったにわか投資家の来店は超絶大歓迎で、ニッコリと素晴らしい接客で、とんでもないボッタクリ投資信託を平気で売りつけてきます。彼らが売りつけるファンドについては、姉妹サイトで取り上げていますので、大いに注意してください。

銀行員が店頭でどのようにボッタクリ投資信託を紹介してゆくのかは、管理人が自ら銀行に乗り込んで、その模様をレポートしたことも有りますので、それも参考にして下さい。もしもTH様が下記を読んで「よく分からないな」と感じたら、本当に要注意です。

まずはリスクの無い場所に資産を置く、資産運用などしなくてもOK

そもそもその2000万円は、運用をしないといけないものなのでしょうか? 勝手にそう思い込んでいるだけではないでしょうか?

今まで投資をしたことが無く、今後も投資をする必要のない人、例えば今後退職金を手にして、今までの貯蓄と合わせて既に2000万円とか3000万円の目途が立っている人ならば、今回の臨時収入と合わせると、必要十分な老後の資産となります。

だったら臨時に手に入る2000万円を高いリスクに晒すのではなく、金利の高い定期預金に回すだけで完全にオッケーなのではないでしょうか?

やはり姉妹サイトで、安全資産の定期預金だけで貯蓄をしたい人のためのサイトも有りますので、そちらを参考にして頂いて、無リスクで極力リターンの高い(金利の高い)定期預金にお金をそこに置いて、冷静になって頂くと良いかと存じます。

例えば、今ならSBJ銀行が超高金利です。5年物で0.45%の金利なので、単純計算で5年間で45万円もの多額の利息を手にします(税金を考慮すると35万円)。わざわざ不慣れな投資などしなくても、これで十分だと思いませんか?

(ちなみに同じ金額をゆうちょ銀行の定期預金に入れると、5年間でたったの1万円の利息です。税引き後はわずか8000円弱。金利によって今でもこれだけの差が出ます。)

もしもこの金額に満足がいかないとしたら、とにかく運用に入る前に、様々なジャンルの投資の書籍を、最低30冊くらいは読んでください。そして小額から初めてみて、その投資がTH様やご家族にとって合うものかどうかを確認してから、始めて下さい。

これだけの金額があると、銀行だけではなくて、証券会社、不動産会社が甘い話を次々に持ってくる可能性もありますから、彼らとマトモに話をするならば、勉強は必須です。

当サイトは長期の国際分散投資、つまりインデックス投資を提案しているサイトです。インデックス投資は多くの人にとって「ベター」な選択肢ではありますが、各個人に照らし合わせた場合は必ずしも「ベスト」とは限りません。

インデックス投資について学んでみたいとお考えならば、インデックス投資の始め方のページを読んでいただき、さらにその中でおススメしている本を中心に、勉強をしてみて下さいね。

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