(画像=thitikan chuachan/ShutterStock)

友達からも利息は取れる!お金を返さない人への正当な対処法って?

弁護士に聞く!日常の疑問で金融リテラシーを上げよう

知っているようで知らない「お金」の話。 今回は友達にお金を貸したけれど戻ってこない!でもどうやって返してもらう事が一番良いのか、弁護士に分かりやすく説明して頂きました。

今回解説して頂いたのは………

弁護士ドットコム ゼネラル・マネージャー/弁護士の田上嘉一さんです。

(画像=田上嘉一氏)

田上嘉一(たがみよしかず)さん

早稲田大学法学部卒、ロンドン大学クィーン・メアリー校修士課程修了。大手渉外法律事務所にてM&Aやファイナンスに従事し、その後英国ロースクールへ留学。IT企業にて法務、新規事業立ち上げなどを経て、現職。TOKYO MX「モーニングCROSS」、JFN 「Day by Day」など多数メディアに出演。

──今回は、友達にお金を貸して全く返してもらえないケースをお伺いしたいと思います。全く返してもらえない場合は、友達からでも利息を取ることは可能でしょうか。

お金の貸し借りを行うことは法律上「金銭消費貸借」(民法587条)といって、当事者の間で利率を決めて利息を取ることができます。さらに、民法404条は、債権について特に決まりがない場合には年5%の金利とする旨定めています。もっとも今回の民法改正で、この法定利率は年3%に変更されます。いずれにしても利息を取ること自体は問題ありません。

──なるほど。

ただし、業として行う場合には、貸金業登録をしないと貸金業法違反となります。ここでいう「業として」とは反復継続して行うことをいいますので、友達に一度貸して利息を取る場合には、問題となることはないでしょう。

──貸した相手と連絡が取れている場合、取れない場合、本人に返済の意思があるのとないのとで相手の罪の重さが変わることはありますでしょうか。

連絡が取れているかどうか、返済の意思があるかないかは特に関係はありません。もっともお金を渡す際に当事者間でこのお金はあげるのではなく貸すのであって、あとで返すものという合意があることが大前提です。そうでないと金銭消費貸借にはなりません。

──利息の下限、上限はいくらでしょうか?

利息制限法では3つの決まりがあります。まず元本の額が10万円未満の場合は年20%、10万円以上100万円未満の場合は年18%。100万円以上の場合は年15%になります。

──貸した側はどこまで催促が出来ますか?裁判所に行けば相手の差し押さえ等も出来ますか?

知人であっても裁判を起こし勝訴を得られれば、それを債務名義として資産の差し押さえを行うことができます。

(画像=thitikan chuachan/ShutterStock)

──貸した側が暴力で解決しようとした場合、貸した側も罪に問われますか?それはどのような罪になりますか?

当然罪に問われます。暴行をふるった時点で暴行罪(2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料)、それによって怪我を負わせれば傷害罪(15年以下の懲役又は50万円以下の罰金)、暴行を用いて金銭を取れば恐喝罪(10年以下の懲役)、暴行によって無理やり奪えば強盗罪(5年以上の懲役)となります。

──ウシジマくんのような闇金は完全にアウトという事がよく分かりますね。

そうですね、場合によっては逮捕もありえますし。

──返してくれなかった場合、どのような方法で催促をするのが一番良いでしょうか?

時効の成立を防ぐためにも、書面やメールで催促をしておくのが良いでしょう。返済時期や具体的な返済プランについて詳細に確認しておくことが必要です。弁護士などに相談して内容証明付書面を作成し、送付することも検討しましょう。もっとも実際に時効を中断させるためには、この催促(催告)の後6か月以内に裁判を起こして請求するなどの措置を取る必要があります。 金額が60万円以下であれば、簡易裁判の少額訴訟を利用することもできます。原則1回の期日で判決が言い渡されるので自分ひとりでも手続きを行うことが十分に可能です。

──裁判と言うとハードルが高いように見えますが、本当に困ったら利用してみるのもありということですね。

今回のポイントは………
・友達から利息を取るのはOK
・書面やメールで催促をしておくのが良い
・裁判を利用するのもアリ?
・暴力は止めましょう

友人知人間でお金の貸し借りをするとろくなことがないとはよく聞きます。裁判を利用することも頭の片隅に入れておくと良いかも知れませんね。

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