(写真=Jack Frog/Shutterstock.com)

飲み会1回分「3000円」から投資できる!積立投資の魅力とは

ポイントはコツコツ継続。株価も気にする必要ありません

「投資」って大きなお金が必要だと思っていませんか?

そんなことはありません。初めてであれば、失敗してもショックが小さくてすむ金額で、気軽に始めるのも一つの手です。ただ、気軽な金額といっても人それぞれ。働く女子なら1回の飲み会代、3000円くらいから始めてみるのがよいかもしれません。

今回は、飲み会1回分のお金から始められる「積立投資」を解説します。

小額から始められる積立投資の仕組み

積立投資は、毎月決まった金額で少しずつ、投資信託などの金融商品を買っていく投資法です。買うタイミングを分散することで、高値つかみをするリスクを抑えてくれるのは、初心者にうれしいメリットですね。

投資信託(☆)は、株式や債券などがパッケージになった金融商品です。中身の組み合わせはさまざまなので、慣れてきたら好みで選んでください。

今回、ビギナーさんが手始めに1本投資してみるというのであれば、1本で世界の株や債券などに分散投資できる「バランス型」か、テレビのニュースなどで毎日株価が聞けて情報収集しやすい「インデックス型(☆)」がおすすめです。

投資信託は価格が上がったり下がったりしますが、積立投資における最大のポイントは、価格が下がったときも同じ金額分を購入し続けること。ときどき、値下がりしたら積み立てをやめてしまう人もいますが、これは非常にもったいないことなのです。

積立投資は、値下がりしたら購入する口数を増やし、値上がりしたら購入口数を少なくすることで、結果として平均購入単価が下げられる仕組み。つまり、積立投資では値下がりもメリットになるわけですね。

時間を味方につけてコツコツ積み上げていくことでメリットが得られるのが積立投資のいいところで、短期間なひと儲けを狙うものではありません。日常生活で余った3000円を、自動引き落としで預貯金する感覚で投資をしてみましょう。

☆投資信託(ファンド)とは?
資産運用の専門家が株や債券などを取りまとめて運用してくれる金融商品。ひとたび資金を預ければ、その道のプロが経済動向や個別の企業についての情報収集をし、タイミングをはかって売買してくれる。ただし、プロが運用することに対する手数料がかかる。商品選びの際はよくチェックしよう。(参考:5分で分かる! 積立投資信託のアウトライン

☆インデックス型とは?
投資信託の種類の一つで、東証株価指数や日経平均株価といった指数の動きに連動するように運用すること。反対は「アクティブ型」で、指数を上回ることを目標に運用する。一般的に、インデックス型のほうが手数料が安いとされる。(参考:あなたの性格で選ぶ金融商品が分かります

積立投資はこんな人に向いている!

積立投資は、毎月同じ日に、同じ金額が指定口座から自動引き落としされるため、購入のタイミングを考える必要がありません。忘れているうちに、いつの間にか資産が大きくなっているかもしれないなんて、忙しい人にピッタリですね。

また、今は国の方針で、積立投資をしようという人を応援する政策が次々に始まっています。2017年1月からは、主婦や公務員も含めた20~60歳のほぼ全員が「iDeCo(個人型確定拠出年金)」に加入できるようになりました。

さらに、2018年1月からは新たに、現行NISA(☆)に比べてより小額からでも始められ、積み立てでの長期分散投資向きの「つみたてNISA(積立NISA)」がスタートします。

老後の資金を充実させたければ、自分で何とかしてください—— これが今という時代なのです。

☆NISA(ニーサ)とは?
金融商品を売買する口座の一種。通常、株取引などで出た利益には20.315%の税金がかかるが、NISA口座であれば利益に税金がかからない。世の中のたくさんの人に投資を始めてもらいたい、という趣旨で設けられた制度。(参考:税金ナシ!NISA活用法と、お金のプロがコッソリ教える「お得」情報

飲み会1回分 (写真=Farknot Architect/Shutterstock.com)

投資を始めるタイミング

雑誌の特集などでは、よく資産運用についてのアンケート調査が行われていますが、始めたきっかけを「老後のための準備」とする回答がとても多く見られます。定年になり退職金をもらったから投資をしてみよう、と考える人も少なくありません。けれども、実はそれは非常にリスクが高いやり方なのです。

積み立ては早く始めるほど有利です。

資産運用はスポーツやお料理と同じで、段々と腕が磨かれていくタイプのもの。情報や知識だけでなく、練習を重ねて経験値が増えるほど、運用もうまくなっていきます。金融機関にすべてお任せで大成功したという話は、残念ながらあまり聞きません。

ただ、月々3000円であれば1年間で3万6000円。20年続けても元金は72万円です。これが仮に倍になったとすると144万円。それだけ増えれば十分うれしいかもしれませんが、老後資金としてはちょっと心もとない金額ではありますね。

ですから、3000円はあくまでも「きっかけ」の金額として捉え、いずれは老後の資金作りを……と思うのであれば、慣れるに従って少しずつ投資金額を増やしていくことも考えたいですね。

初心者が気をつけるべきポイント

積立投資の成功者になるには、一にも二にも「感情に左右されずに継続する」こと。

金融商品の価格は日々変動していて、ときには大きく下落することもあります。そんなとき、投資ビギナーさんが不安でいっぱいになるのは当然のこと。しかし、そこで、不安に駆られて積立投資をやめてしまったら、安値で買える機会をみすみす逃してしまうことにもなるのです。

先ほども述べましたが、価格が高いときも安いときも買い続けることで、平均購入単価を下げられるのが積立投資のメリットです。いっそのこと、積立投資を始めたらいったん忘れてしまうのも一つの手ですよ。

また、同じような内容の投資信託でも、金融機関によって手数料が違う場合があります。どうせなら手数料は安く抑えたいものですし、どの商品にしようか迷っているなら、手数料を見比べてみるのもいいでしょう。

とにかく始めてみよう

投資の話をすると、必ず聞かれることの一つが「どこの証券会社がいいですか」という質問です。本来であれば、各商品を細かくリサーチし、比較検討して決めるべきですが、とにかく始めてみることが今回の目的です。

まずは、手数料が安いネット証券で口座を開いておくのが無難です。慣れてきたら、各社の得意分野やサービスを比べて、自分の好みに合う会社を見つけましょう。なお、NISAやiDeCoで積立投資をしていきたい場合は、専用の口座を作る必要があります

月々3000円といっても侮れません。ここから5年間、少しリスクをとって、何もしなかった場合と比べてみてください。

深川美幸
大手証券会社、外資系投資信託運用会社などに勤務後、出産・育児に専念するため退職。2016年より、株と投資信託を中心にした女性限定の資産運用セミナーを主宰。ファイナンシャルプランナー(CFP)

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