(イラスト=夜街マリィ )

「だめんず」はココにもいた!【投資信託メンズ化計画①】

長くお付き合いできないタイプの特徴は?

投資家から集めたお金を大きな資金としてまとめ、プロフェッショナルが運用する「投資信託」。

たくさんの投資対象にお金を分けて投資するのでリスクを分散できるメリットがあり、しかも100円から積み立て投資できるサービスもあります。

初心者が投資をスタートさせるときのハードルの低さとしては断トツですが、いざ調べてみると、その種類の多さにがく然としてしまいます。

投資信託はいわば「詰め合わせ」商品なので、中身をちょっと変えれば、それこそ無限に作れてしまうのです。さまざまな顧客に合うような商品を、各社が競って開発した結果、初心者が全体像を把握しきれないような数千もの商品が存在することになっているのが現状です。

そこでDAILY ANDS編集部では、お金についての情報を発信するファイナンシャル・プランナー(FP)さん、インデックス投資を実践する投資家ブロガーさんをお招きし、投資信託をメンズに例えてキャラクター分析してみました。題して、「投資信託メンズ化計画」。

座談会には編集スタッフも乱入! あなたをリッチにしてくれる、好みの「メンズ」は見つかりそうでしょうか?

▽座談会の参加者(敬称略)
横川楓さん…お金の専門家タレントとして税理士事務所に在籍しながら、経営学修士(MBA)、ファイナンシャル・プランナー(AFP)を生かして活動中
opal(おぱる)さん…インデックス投資家、投資ブロガー。「インデックス投資女子 Around40 Happy Life」を執筆中
夜街マリィ…イラストレーター。DAILY ANDSのゆるキャラあんずちゃんのデザイナーであり、現在DAILY ANDSにて『あんずちゃんの「ゆる投資」ライフ』を連載中
くすいともこ…DAILY ANDS編集長
阿部祐子…筆者。FP資格を持つフリーライター

【投資信託メンズ化計画(全5回)の記事はこちら】

このオトコに引っかかるとマズイ!

くすい:投資信託を擬人化するにあたり、マネーに詳しい女性2人に来ていただきました。自己紹介をお願いします。

横川:税理士事務所に在籍し、芸能事務所にも所属して経営学修士(MBA)、ファイナンシャル・プランナー(AFP)として活動しています。お金のことを等身大の目線で伝えるため、女性向けのメディアで発信しています。

おぱる:既婚の会社員で、2014年8月からインデックス投資信託を毎月積み立て投資しています。opal(おぱる)のペンネームで、投資を始めたきっかけから現在進行形の運用成績までを「インデックス投資女子 Around40 Happy Life」というブログで発表しています。

くすい:早速ですが、数ある投資信託の中で、この男に引っかかるのはマズい、という、「だめんず」な例からいきたいと思います。

おぱる:一時社会問題にもなった「毎月分配型」ではないでしょうか。 男性に例えるならば、基本的に、気前よくプレゼントをくれるけど、実は貯金がないような人。文字通り「身を切っている」男ですよね 。彼女にいい格好を見せたくて借金をしているとか、お金をつくるために実は腎臓を売ってしまったとか……。気前がいいから稼いでいると思ったら実はマイナスだった!みたいな。

一同:怖い!

おぱる:こういう投信って長く生き残ることは難しいですよね 。投資信託って、人気がなくなって投資資金が少なくなると運用が終了しちゃうことがあります。もし100万円投資したとすると、終了するときに100万円以上戻ってくるなら「イケメン」ですが、最終的に60万円くらいになって、もらった分配金を足しても100万円に届かなかったらだめんずですよね。

長くはお付き合いできない「テーマ型」くん

くすい:投資信託には、例えば今は、AI関連銘柄(企業)だけを集めた「テーマ型」もありますが、これはどうですか?

横川:セミナーなどで初心者向けに、投資信託選びは「テーマ型」から入るのがいいですよ、と勧めている場合があります。理由は「自分が興味の持てるものから投資するのがいいから」ということなのですが、私はちょっと違和感があります。

投資信託は、コツコツと長い間に渡って積み立てることでよさが発揮されると思います。ですが、「テーマ型」の場合、積み立てている間にトレンドが変わってしまったら対応できませんよね。個別株の株式投資で「自分が興味のある会社の株式を買って、その企業を応援しましょう」というのなら納得できるのですが……。

くすい:なるほど。「テーマ型」を男性に例えると、特技が1つしかなく、時代の変化に対応できない男性、という感じでしょうか。長く一緒にいるのに適しているかどうか、微妙ですね。

アクティブ型はイケメン?ダメ男?

くすい:投資信託は、大きく、ファンドマネジャーのようなプロが運用する「アクティブ型」と、日経平均などの株価指数に連動するように作られた「パッシブ型」があります。

「アクティブ型」はプロが介在する分、手数料が高くなりがちです。運用成績も、残念ながら「パッシブ型」に比べていいとはいえず、ランキングでも、アクティブ型の投資信託は苦戦しています。

おぱるさんはパッシブ型のインデックス投資信託に投資をしていますが、アクティブはやっぱり「ダメ男」でしょうか。

おぱる:結果が出ればいいと思うのですが、アクティブ型ファンドの場合、手数料となる「信託報酬」が年間1%以上はします。

横川:パッシブ型の場合は、年0.2%台からありますよね。

おぱる:(アクティブ型は)手数料が高いけれど、結果がついてこない場合が多い気がしています。「天下を取ってやる」とか言いながらその天下がなんだか見えていない男性、みたいな。

阿部:アクティブ型の旗色が悪そうなので、横からちょっと補足します!

アクティブ型の投資信託にも、大きな会社でサラリーマン的に投資をしていて、担当者が途中で変わってしまうような場合と、利用者の顔を見たくてそういう環境から独立した、いわゆる「独立系」の投資信託もあるので、人括りにするのは、なかなか難しいところがあるなあ、と思います。

「こういう世の中にしたい」という大きな ビジョンがある独立型のアクティブファンドは、個人的にはいいなと思うのですが、相場の宿命で、成績がいいときも悪いときもありますね。

くすい:「天下」がきちんと見えている「アクティブ投信クン」もいるということですね。

阿部:相場が大きく下がったとき、パッシブ型のインデックスファンドは影響をそのまま受けることが多いのですが、アクティブ型は下落リスクに備えてヘッジをかけているので、それほど下がらない場合もあるといいますね。それが、プロが関わるゆえんといいますか。

夜街マリィ:よくも悪くも、活動的な男子が「アクティブ型」ってことなんですね。

理想は「常に結果を出すアクティブ型」

くすい:では逆に「理想の王子」みたいな投資信託はどんなタイプですか?

おぱる:存在したら会いたい、でもたぶん存在しないだろうな、という「あくまで理想の存在」としては、販売手数料が0円で、信託報酬が低くて、しかも良い成績を上げている「アクティブ王子」でしょうか。せっかくプロが入って運用しているのだから、プロの仕事が見たい。それに尽きると思います。

横川:結果を出してくれるなら、アクティブ型でもパッシブ型でも構いません。絶対に失敗しなくてどんどんのし上がっていく感じです。それから運のよさはありますよね、ヒーローですから(笑)。

おぱる :手数料分も含めて勝っていれば、手数料が高くても、手数料分を貢いじゃう!みたいな。

くすい :男性に例えて言えば、特に夢は語らなくてもいいので結果は残す、みたいな。

おぱる:「必ず大漁で帰ってくるマグロ漁船」という感じでしょうか。でもみなさん! 本当に理想があると思ってしまうのは危ないですよね。どんな専門家にも経済は予測できませんから、常に勝ち続けることはありえない。

阿部 :投資にはリターンがあればその分必ずリスクがあるので、そういう自称「理想の王子」は詐欺ですね。

くすい:「絶対に勝つぜ」と、根拠のないことを言っている男には気を付けましょう!

「理想君」「だめんず君」はこちら

というわけで、座談会の結果生まれた「理想の投信君」「だめんず投信君」はこちら!

画像縮小,投資信託メンズ化計画#01 (イラスト=夜街マリィ )

画像縮小,投資信託メンズ化計画 (イラスト=夜街マリィ )

いきなり「だめんず」と「理想形」について語ってみたはいいものの、いずれもちょっと極端かもしれません。

次回は、もう少し現実的(?)な、2タイプの「日本人ファンド君」について見ていきましょう。(②に続く)

【投資信託メンズ化計画(全5回)の記事はこちら】

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