
(写真=sakkmesterke/Shutterstock.com)
確定拠出年金はデメリットも多い!? 特徴や運用方法をやさしく解説!
老後の資産づくりにぴったりの制度です
老後の資産づくりとして今、「確定拠出年金」(かくていきょしゅつねんきん、略称:DC)という制度が注目されています。
働く女性の投資メディアであるDAILY ANDSでも、これまでに何度も確定拠出年金については解説してきましたので、概要やメリット・デメリットをあらためてまとめてみました。
☆目次
・確定拠出年金とは?
・確定給付年金とは何が違うの?
・日本の年金制度とは?
・「個人型」確定拠出年金、iDeCoとは?
・「企業型」確定拠出年金とは?
・確定拠出年金のメリット
・確定拠出年金のデメリット
・確定拠出年金に税金はかかるの?
・まとめ
・こんなときどうする?Q&A
確定拠出年金とは?
・特徴
確定拠出年金とは、国民年金に上乗せするかたちで自分で自分の「老後のための年金」を積み立てられる私的年金制度のことです。利用していると税制優遇を受けることができ、おトクなので、多くの専門家が「長期的な資産づくりに最も適している」と話しています。
・意外な歴史
歴史は意外と古く、スタートは2001年。アメリカの個人年金制度「内国歳入法401条(k)項」を参考に日本へ導入したことから、日本版401kと呼ばれることもあります。
かつて利用できるのは企業年金のない会社に勤めている会社員やフリーランスに限られていたのですが、2017年1月から、基本的には20歳以上60歳未満の国民全てが加入できるようになり、ますます注目度が高まっています。
・語源
確定拠出年金の英語名である「DC」は「ディファインド・コントリビューション(Defined Contribution plan)」の略称です。「拠出」というと難しく感じますが、英語の「コントリビューション」は日本語に訳すと「貢献」「寄付」「寄与」、「ディファインド」は「確定している」なので、DCは「貢献が確定している」という意味になります。
確定拠出年金は「ディファインド・コントリビューション・プラン」だから、自分でお金を積み立てます。自分がまず毎月いくら積み立てるかを決める。毎月3万円なのか、1万円なのか。それだけは確定しています。だけど、将来もらえる年金というのは、決まっていないんです。それはなぜかというと、確定拠出年金というのは、自分で運用をするからです。
(引用元:これなら分かる!「確定拠出年金」がお得と言われる理由)
運用がうまくいけばたくさん年金がもらえる可能性があるし、うまくいかなければ年金がもらえる額が少し減ってしまう可能性もある。それが確定拠出年金なのですね。
確定給付年金とは何が違うの?
確定拠出年金とよく似た言葉に、「確定給付年金」(かくていきゅうふねんきん)があります。確定給付年金はいま、日本でもっとも多く利用されている企業年金制度のことで、労働金庫連合会のホームページによると、2013年3月末の時点で約800万人が加入しています。
確定給付年金の方は、将来受け取れる(=給付される)年金額が国や企業によって決められていますが、確定拠出年金は将来受け取れる金額は決められていません。
将来受け取れる金額が決まっている方が安心、という人もいるかもしれませんが、ものは考えようです。確定給付年金の場合、国や企業が大きく利益を出した場合でも、もらえるお金は一定です。一方、確定拠出年金の場合、もし運用で大きく利益を出せた場合、それだけ受け取れる年金額が増えます。
あなたは2つの年金制度をどう考えますか?
日本の年金制度とは?
そもそもなぜ、確定拠出年金という制度ができたのでしょうか?これは、日本の公的年金制度がどのような仕組みになっているかを知ることでよくわかります。
コラム記事「これから注目の「確定拠出年金」。そもそも年金ってどんな制度?」の中で、日本の公的年金制度は次のように説明されています。
まず、日本の公的年金制度は、20歳以上の全国民に加入が義務付けられており、原則として20歳から60歳までの40年間、年金保険料を納め続ける必要があります。そして、年金制度は「3階建て」となっています。
基本となる1階部分が、すべての人に共通する「国民年金」です。
会社員や公務員はさらに2階部分として「厚生年金」が用意されています。
さらに勤め先によっては3階部分として「企業年金」「企業型確定拠出年金」「年金払い退職給付」が用意されているケースもあります。
コラム記事節税できる!?個人型確定拠出年金ってどんな制度か教えて!には、確定拠出年金が導入された背景として、次のように説明されています。
これは国民年金に上乗せする形で、自分なりに老後資金を準備する時代になったということ。確定拠出年金普及・推進協議会が、漢字ばかりの難しい名前にiDeCo という愛称をつけたのは、多岐にわたる職業や世代の人に広く周知徹底する必要があるからなのでしょう。
(引用元:節税できる!?個人型確定拠出年金ってどんな制度か教えて!)
これまで会社にも勤めていない、公務員でもない人は「1階建て」の部分しか年金制度がありませんでした。ところが2017年から「個人型確定拠出年金(iDeCo)」の対象者が拡大したことによって、より手厚く自主的に老後に備えられるようになったのです。
「個人型」確定拠出年金、iDeCoとは?
確定拠出年金には「個人型」と「企業型」の2種類があります。まず、個人型の特徴を見ていきましょう。
・特徴
「iDeCo」(イデコ、個人型確定拠出年金の愛称)っていうのは、 「ディファインド・コントリビューション・プラン(Defined Contribution plan)」に「インディビデュアル (individual)」をつけた言葉なんです。
(引用元:これなら分かる!「確定拠出年金」がお得と言われる理由)
・加入対象者
2017年1月から対象者が拡大され、20歳以上60歳未満の自営業者や公務員、専業主婦・主夫、企業型確定拠出年金の加入者でない会社員などが加入できるようになりました。
会社員については、以下のすべてを満たす人は除外されます。
- 企業型確定拠出年金にすでに加入している
- マッチング拠出を実施している
- 規約に個人型確定拠出年金に加入できる旨が定められていない
・拠出できる金額
拠出できる金額は、次の通りです。
- 自営業やフリーランスは月6万8000円まで
- 公務員は月1万2000円まで
- 専業主婦(夫)は月2万3000円まで
会社員の場合は少し複雑になります。
▽会社員が拠出できる上限額
・会社に企業年金がない場合…一律月2万3000円
・会社に企業年金制度がある場合
→企業型DCに加入していないが、その他の企業年金がある…月1万2000円
→企業型DCに加入していて、その他にも企業年金がある…月1万2000円
→企業型DCに加入していて、その他の企業年金がない…月2万円
「企業型」確定拠出年金とは?
・特徴は?
「企業型」の最大のポイントは、会社が掛金を従業員の個人別専用口座に拠出してくれるというところです。企業がお金を出してくれるというのはありがたいですね。
確定拠出年金(DC= Defined Contribution)のうち、企業型の特徴は、会社が年金として積み立ててくれる(拠出する)掛け金を自分で運用するというものです。運用商品は債券や投資信託、預金といったラインナップから選びます。
(引用元:企業型確定拠出年金とは? 個人型と併用できるってホント?)
・加入対象者
加入できるのは、勤務先の企業が企業型確定拠出年金を採用しているケースです。
・拠出できる金額
掛け金には上限があり、厚生年金基金等の確定給付型の年金を実施しているかどうかでその金額が変わります。企業型と個人型を併用する場合は異なることがあります。
・確定給付型の年金を実施している場合:月額2万7500円
・確定給付型の年金を実施していない場合:月額5万5000円
(引用元:企業型確定拠出年金とは? 個人型と併用できるってホント?)
確定拠出年金2つのメリット
DAILY ANDS編集部が思う確定拠出年金のメリットは主に2つあります。1つ目は「節税になる」、もう1つは「投資初心者が資産運用について学ぶきっかけになる」。それぞれ解説していきましょう。
・節税になる
確定拠出年金の最大のメリットは、拠出したお金が全額、所得控除の対象となる点です。
例えば、月々の掛け金が2万円だとすると、1年間で24万円のお金を拠出することになります。この24万円をすべて、1年間の所得から差し引くことができます。すると、支払う所得税や住民税の金額が少なくて済みます。
所得税率と住民税率が合計20%の人であれば、毎年4万8000円、税金の負担が軽くなります。
頼藤:確定拠出年金のいいところは「所得控除できる」というところです。そこは確実じゃないですか。
「確実」というのをもう少し詳しく解説します。まず、住民税はどんな人であろうと一律10%が徴収されます。年収が高い人も低い人も必ず10%納めなければいけない、と。
そして所得税。これは人によって税率が変わってくるんです。5%~45%のいずれかになりますが、日本の平均的なサラリーマンですと、課税所得金額が195万〜695万円のゾーンに入る人が多いかと思います。そのゾーンの税率は10%か20%なんですよね。
もし所得税率が10%だとすると、住民税と合わせて税率は20%になります。この人が確定拠出年金に加入したとすると、積み立てる金額の20%は、毎年節税できていくというわけです。
(引用元:これなら分かる!「確定拠出年金」がお得と言われる理由)
老後の資金を用意するために定期預金で毎月2万円を貯めていってもいいですし、証券口座で投資信託を毎月2万円ずつ買い付けることもできます。
しかし、同じことを確定拠出年金で行うだけで、年間4万8000円の税負担が軽くなります。これを30歳から60歳まで30年間続けると144万円の節税効果があります。
・投資初心者が資産運用について学ぶきっかけになる
株で稼ぐ専業主婦の方へのインタビュー記事「買い物上手は投資上手。初心者にこそ「コスパ最強」のiDeCoがおすすめ」の言葉を引用します。
くすい:初心者の人というか、ちょっと興味のある人が、今から何かやるとしたら、どういう資産運用をおすすめしますか。
葉子:とりあえずiDeCoができる人は、iDeCoをしたらいいと思っています。どんなに勉強をしても実践がともなわないと実感できないんですよ。(中略)ただ単に株を買う、単にNISAに投資をするとかっていうのは、マイナスが出たときに補うものが何もないですが、iDeCoであれば、「所得控除」といって税金の負担が軽くなる仕組みがあるので、多少運用に失敗したとしても、カバーできますよね。
(引用元:買い物上手は投資上手。初心者にこそ「コスパ最強」のiDeCoがおすすめ)
初めて資産運用を行う人にとって損をすることは避けたいことの一つでしょう。ただし、はじめから節税メリットがある確定拠出年金なら、多少の失敗もカバーできるというわけです。
確定拠出年金2つのデメリット
いいことづくめのように見える確定拠出年金ですが、デメリットもあります。
・実はキツい!?「原則60歳まで引き出せない」
確定拠出年金のデメリット1つ目は、積み立てたお金は原則として60歳まで引き出せない、ということです。
風呂内:確定拠出年金は初志貫徹できないといけない、実はキツイ制度なんです。金額をずっと拠出しないと減税は受けられないし、拠出したお金は原則60歳までは引き出せないですからね。
(引用元:#01 実はキツイ!?「確定拠出年金」お金にズボラな私でもできるか聞いてみた)
ただし、ここについては「逆にメリットだ」という意見もあります。
見方を変えてみましょう。確定拠出年金とはそもそも、老後資金準備のための制度です。運用で利益が出た時、緊急でお金が必要になった時など、途中でお金を引き出すなんてことをしていたら、一向に老後資金は貯まりません。
60歳まで引き出せないからこそ、老後資金としてしっかりと貯めることができるのです。人間は意志が弱いもの。60歳まで引き出せないのは大きなメリットと言えますよね。
(引用元:これから注目の「確定拠出年金」。そもそも年金ってどんな制度?)
・手数料がかかる
デメリットの2つ目は「手数料がかかる」ということです。
iDeCoにはさまざまな手数料がかかります。加入時には「事務手数料」が、運用期間中には「口座管理料」が、年金給付時には「給付手数料」がかかります。
加入時にかかる「事務手数料」と、年金の給付時にかかる「給付手数料」については、どの金融機関(運営管理機関)もほとんど差がありませんし、一時的なコストなので、たいして気にする必要もありません。
注目してほしいのは、運用期間中ずっとかかる「口座管理料」です。この継続的なコストが、口座を開く金融機関(運営管理機関)によって大きく異なるのです。年間2000円のところもあれば、7500円のところもあり、その差は5500円にもなります。
(引用元:「口座管理料」が安いのはこの3社!個人型確定拠出年金の金融機関の選び方①)
ただし、この手数料に関しては、最も安い金融機関では、2000円というところもあります。税制メリットがそれ以上あることを考えると、口座管理料を払ってでもおトク、という人も多いのではないでしょうか。
確定拠出年金に税金はかかるの?
確定拠出年金の掛け金には3つの税制優遇が適用されます。「掛け金が所得控除の対象になる」「運用中の利益が非課税になる」「年金を受け取る時にも税制優遇される」。それぞれ解説していきましょう。
・「掛け金が所得控除の対象になる」とは?
確定拠出年金のメリット「節税」は、掛け金が所得控除の対象になるために発生します。ただ、「所得控除」についてよく分からない人も多いのではないでしょうか。DAILY ANDS編集部もそうでした。
そんな編集部と、マネーコンサルタント頼藤太希さんとのやり取りをご紹介します。
頼藤:所得控除を理解するには、自分の給料からどれくらい税金を払っているかを知るといいですね。(中略)
個人事業主の人たちは売り上げから、お客さまとの打ち合わせでかかった交通費や打ち合わせ費用とか、勉強のための書籍代などを経費で落とせたりしますよね。
こうして売り上げから経費を引いて残った金額に税金がかかる仕組みなんですけど、そうすると、サラリーマンは不公平に感じませんか。自分たちも仕事のためにスーツを買ったり、勉強のために書籍を買ったりしますから。
だからサラリーマンの人たちも給与収入に基づいて、ある一定の金額については、経費として認めていいっていう制度があるんです。
──なるほど。
頼藤:このように「経費として差し引く」ことを「控除」と言うんです。(中略)例えば毎月2万円、個人型確定拠出年金(iDeCo)に入るって決めたら、1年間では24万円になります。その24万円を、課税所得から引いていいですよ、その部分については税金払わなくていいですよ、っていうことになるんです。
──ということは、確定拠出年金の積み立てる額が多ければ多いほどいいってことなんですか?
頼藤:そうですよね、「やればやるほどお得」って思いますよね。でも、確定拠出年金は人によって積み立てられる上限額が決まっているんです。
(引用元:これなら分かる!「確定拠出年金」がお得と言われる理由)
・「運用中の利益が非課税になる」とは?
通常、定期預金や投資信託で利益を出すと、利益の部分に20.315%の税金がかかってしまいます。ところが、確定拠出年金であればこの税金がかからないのです。
2つ目のメリットは、運用中の利益が非課税になるということ。マイナス金利の影響もあり、大手都市銀行の1年物の定期預金金利は0.01%と低迷したままになっています。わずかな金利からも20.315%の税金が引かれています。
iDeCo で積み立てすると、本来課税されるはずの税金分は差し引かれず、元本にプラスされて運用することになるため複利効果が見込まれます。積み立てた金額は原則60歳まで引き出せないので、運用期間が長くなるほど複利効果が大きくなる長期投資のメリットを最大限活かすことができるといえます。
(引用元:節税できる!?個人型確定拠出年金ってどんな制度か教えて!)
・「年金を受け取る時にも税制優遇される」とは?
3つ目のメリットは、積み立てたお金を将来受け取るときにも税制優遇されるということです。年金として何年かにわたって受け取る場合に「公的年金等控除」を利用できます。例えば65歳未満で受け取る場合に公的年金と確定拠出年金の合計額が300万円だったとすると、37万5000円の控除が受けられる計算となります。
会社の退職金のように、iDeCo での積み立てを一時金で受け取りたい場合もありますよね。その際は「退職所得控除」が適用され、例えば25年間積み立てた場合、1150万円までの金額が非課税となります。
(引用元:節税できる!?個人型確定拠出年金ってどんな制度か教えて!)
ただし、年金の受け取り方には注意が必要です。
ただし、年金として受け取る場合は公的年金と合わせて、一時金として受け取る場合は会社から支給される退職金も含めての計算となるので注意が必要です。一部を一時金、残りを年金として受け取ることも可能です。受け取り方を決めることは老後のライフスタイルを考えるきっかけになるかもしれません。
(引用元:節税できる!?個人型確定拠出年金ってどんな制度か教えて!)
確定拠出年金を理解するポイントまとめ
確定拠出年金の概要をざっくりと説明してきました。ポイントをまとめると次の通りです。
- 老後の資産づくりに適した制度となっている
- 掛け金を運用することができる
- 初心者が資産運用をスタートさせるにもぴったり
- 20歳以上60歳未満なら誰でも利用できる
- 企業型と個人型がある
- 利用している間、節税できる
- 掛け金は60歳まで引き出せない
- 手数料がかかる
- 手数料を上回る税制メリットがある可能性もある
こんなときどうする?Q&A
最後に、もしもこうなったらどうする?というギモンに対する答えとなるコラムをご紹介します。
Q. お金にズボラな私でも確定拠出年金できますか?
A. 預金残高が増えているならOK!
風呂内:ほったらかしでも残高が増えているなら、収入の範囲で生活ができている証なのでひとまずクリアです。半年~1年ほど生活できるくらい手元のお金が貯まっていれば、確定拠出年金を始めても大丈夫でしょう。貯金額が100万に至らない人は、まずは手元の資金をどうにか確保することを優先した方がいいですけどね。
(引用元:#01 実はキツイ!?「確定拠出年金」お金にズボラな私でもできるか聞いてみた)
Q. 掛け金の金額はどうやって決めたらいい?
A. まずは老後までに「もらえるお金」をざっくり計算。計算した金額と2000万〜3000万円(老後の生活費)の差額を、60歳までの年月で割って求めましょう。
風呂内:一般的には、60歳時点で2000万~3000万あればといいと言われていますので、計算した額と2000万〜3000万との差額を確定拠出年金で補う形で考えましょう。ただ、60歳までに家を買うかもしれないし、子どもも産むかもしれないと考えるのであれば、確定拠出年金で準備する額は低めに設定しておくといいでしょう。
ーーなるほど。確定拠出年金で補う金額を「払う年数✕12カ月」で割れば、月に拠出する金額を概算することができますね!
(引用元:#01 実はキツイ!?「確定拠出年金」お金にズボラな私でもできるか聞いてみた)
Q. 掛け金額の変更はできる?
A. できます。
風呂内:年1回だけは拠出額を見直すことができるので、金額を変更するといいでしょう。どうしてもしばらく払えないと思うなら、一度加入者資格喪失の手続きをとり、運用の判断のみ行う指図者になることができます。ただし、口座管理などの手数料は払い続けないといけません。
(引用元:#01 実はキツイ!?「確定拠出年金」お金にズボラな私でもできるか聞いてみた)
Q. 「個人型」をスタートさせたいけど、口座を開く金融機関はどうやって選んだらいい?
A. 金融機関を選ぶポイントは「口座管理料」「商品ラインナップ」「商品コスト」「サービス」の4つがあります。その中から自分に合う金融機関を選びましょう。
▽詳しくは、こちらの記事を要チェック!
・「口座管理料」が安いのはこの3社!個人型確定拠出年金の金融機関の選び方①
・「商品ラインナップ」も重要!個人型確定拠出年金の金融機関の選び方②
・最終チェックは「商品コスト」「サービス」。個人型確定拠出年金の金融機関の選び方③
Q. 運用するときにおすすめの金融商品は何?
A. 自分がどれだけのリスクを取れるのかによって異なりますが、確定拠出年金のメリットを最大限生かすのであれば、多少リスクを取ってリターンを目指すのも一つのやり方です。
実は確定拠出年金のメリットを考えるとリスクを取ったほうが良いと言われています。つまり、リスクを取る=大きく利益が出る可能性も高い。ということです。
また、通常の証券投資では利益部分に約20%(正確に言うと、20.315%。内訳は所得税+住民税+復興特別所得税)の税金が課税されますが、確定拠出年金の場合はそれが非課税になります。貯蓄型で安定した運用ももちろん大事ですが、確定拠出年金のメリットを最大限に活用するのであれば、投資型の商品を選ぶのも一つのやり方です。
(引用元:確定拠出年金の運用や配分はどうする?プロじゃなくてもできるテクとは)
Q. もし、勤務先や金融機関が破たんしたら掛け金はどうなる?
A. 問題はありません。お金は勤務先や金融機関ではなく、「資産管理機関」が管理しているためです。
では、皆さんが貯めてきた資産の管理委託先である資産管理機関、信託銀行や保険会社などが破綻した場合、こちらはどうでしょうか?
それもご安心ください。皆さんの年金資産は全額保全されます。なぜなら、金融商品取引法で資産の分別管理が義務付けられており、資産管理機関もまた、自己資産と顧客の資産を別々に管理しているからです。iDeCoの場合は、公的年金の運用管理をおこなっている「国民年金基金連合会」が資産管理をしています。
(引用元:引き出せない「確定拠出年金」預け先が破綻したらどうなるの?)
確定拠出年金についてなんとなくわかったようなわからなかったような……という人もいるでしょうか。もしよければ連載や書籍からの転載記事などもありますのでこちらでぜひ勉強してみていただければと思います。
【確定拠出年金についてもっと知りたい人はこちらの記事も要チェック!】
・書籍『金融期間が教えたがらない 年利20%の最強マネー術』シリーズ
・連載『確定拠出年金、始めました。』
・マネーコンサルタント頼藤太希さんインタビュー
・特集:はじめての資産運用
・特集:投資信託ってなんだ?
・特集:つみたてNISAってなんだ?