(写真=Elnur/Shutterstock.com)

【連載】「マネー相談は人生相談。女性FPたちのホンネ日誌」

#23 「夫が浮気しているけど、離婚できない」34歳専業主婦のマネー相談

今関倫子のつぶやき【前編】

あまり表に出ることのないファイナンシャル・プランナー(FP)という職業の女性たちに、普段どんな相談を受けているのかリレー日誌形式でつづってもらう連載。FP今関さんのもとを訪れたのは、2人の子を持つ34歳の女性でした。早く貯蓄を増やしたいという相談の裏側には、離婚の決意がありました。

「マネー相談でプライベートな話をしてもいいですか?」

ある日、34歳の専業主婦A子さんが相談にみえました。A子さんは小学生の子ども2人をもつ、明るく笑顔が素敵なママというのが第一印象でした。

相談内容は、「毎月の支出を減らしたい」、「学資保険で教育費は足りるのか」ということでした。

家計を見ると、支出に無駄はなく貯蓄も毎月しっかりできています。子ども2人の学費は学資保険とこれからの貯蓄で十分に準備ができる状況でした。

しかし、A子さんはもっと早く貯蓄を増やしたいと言います。急いで貯蓄したい理由を尋ねると、「マネー相談でプライベートな話をしても良いのでしょうか?」。

旦那が浮気しているけど、別れられない

私は「もちろんです。同じ年収、同じ家族構成であっても、想いや価値感は人それぞれ異なります。その方にもっとも合うアドバイスをしたいと思っていますので、差し支えなければお話しください」とお伝えしました。すると、A子さんは次のように語りました。

「実は旦那が浮気をしていて、私は子どもが中学生になったら別れたいと思っています。今、旦那に対する愛情はなく、顔を合わせるのも苦痛。旦那が帰ってくる前に寝たフリをする生活に息が詰まりそうです。子ども達も父親にはまったく懐いていなくて、早く別れたらと言ってくれるのですが、収入がないのでどうしたらいいでしょうか。誰に何を相談していいのかわからなかったので、マネー相談に来ました」

ファイナンシャル・プランナー, 離婚 (写真=sebra/Shutterstock.com)

子どもを転校させたくない

もしA子さんが離婚して、実家に引っ越した場合、子ども達は転校をしなければいけません。

A子さんとママ友との関係は良好で、子ども達の友達関係も良好なので、小学校を卒業するまで今のところから離れたくないという気持ちは、同じ親として理解ができました。

一方、転校をせず今の学区内に住み続けようと思うと、家賃の安いアパートに住み替えなければいけません。

子どもたちは離婚については賛成だけど、安いアパートに住み替えるのは友達の手前「嫌だ」という意見。しかし、今の生活レベルを維持できて、なおかつA子さんが支払える家賃のマンションは、現在の学区内にはなかったそうです。

そこで2度目の面談では、離婚後を想定したキャッシュフローを作成することにしました。すると、今度は「離婚後、元夫に養育費を払い続けてもらえるのだろうか?」という新たな不安が出てきました。(後編に続く)

※この連載は、奇数話がお悩み紹介の【前編】、偶数話が解決編の【後編】になっています。

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