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RIZAPってどんな上場企業?多角化経営のメリット・デメリットは

実は出版社もあるって知っていましたか?

RIZAPグループの株価が好調で2017年6月29日現在、上場してから最も高い株価を6営業日連続で更新しています。

RIZAPといえば、独特な効果音に合わせてだらしないビフォーの体型と引き締まったアフターの体型を見せるCMが有名です。しかし、今やRIZAPグループはカフェを経営し、低糖質フードなどの関連商品も販売。大きく事業展開している企業です。

このような幅広く多角化戦略をする企業は投資対象としてどうなのでしょう?

RIZAPグループを代表例として、多角的に戦略をとる企業の特徴や投資先としての魅力を考察してみました。

出版社まで!拡大を続けるRIZAPグループ

RIZAPグループの前身は、健康コーポレーションと呼ばれる企業。LOFTなどの雑貨の店で販売されている「どろあわわ」という洗顔石鹸を扱うのがメインであり、この事業は現在、RIZAPグループのグループ会社の一つとして機能しています。会社名で受ける印象が全然違ってきますね。

現在は、ゴルフ・英会話などにも事業を展開、パーソナルトレーナーをつけて消費者の目標達成に導くという「RIZAPメソッド」を行っています。これからは、料理などさらに対象分野を増加、事業を拡大させていく予定です。

こういった美容系以外に限らず、RIZAPグループには多種多様なグループ会社があります。

傘下としては、自社製造ラインを持つ北斗印刷や、グルメ漫画などを出版する日本文芸社なども含まれます。日本文芸社出版の本の中には、RIZAPで扱う低糖質メニューなどを扱うグルメ本もあり、グループ内で事業をうまく回しているのがわかります。

さらに子会社には、東証1部に上場しているアパレル系のジーンズメイト <7448> や東証2部に上場している補正下着の販売会社マルコ <9980> などがあります。マルコは、2017年7月にグループ入りしたばかり。期待感からなのか、株価も徐々に上がっています。

多角化戦略をとっている企業のメリット・デメリット

RIZAPグループのように、本業から出発して様々な事業を展開する企業を、多角化戦略をとる企業といいます。

こうした多角化戦略をとるメリットとしては、 本業のノウハウを他の企業でも活用できる点が挙げられます。パーソナルトレーナーというビジネス形態にかぎらず、あのCMに見られるようなブランディングやマーケティングの手法も他の事業に応用できます。

印象的なCMやコンビニとの低糖質スイーツ商品コラボなど、斬新なアイデアで認知度を高めてきたRIZAPグループの広告戦略は、異業種にも通じるところがありますね。

一方でこうした成長の裏には、関連企業や傘下の子会社の業績がRIZAPグループにも大きな影響を与えかねないというデメリットも潜んでいます。

近年、大企業でも不正会計などの不祥事が続いており、子会社の株価低迷や業績悪化が親会社に直結していることも少なくありません。また、そうした業績悪化によって銀行の融資などが滞ってしまえば、最悪の場合、倒産という可能性もありえます。事業が拡大するほどに経営手腕は問われるといえます。

RIZAPグループのように多角化戦略をとっている企業

老舗と呼ばれる大企業でもすでに競合相手は同業他社とは限らなくなっているのが現実です。先の見えない不透明な時代、RIZAPが多角化戦略をとっているのは企業としての成長力を維持するためでもあります。

その中で、生き残りをかけ、多角化戦略をとる企業をご紹介します。

ソフトバンクグループ

RIZAP以外にも、中国の大手通販サイトアリババに巨額の出資をしたソフトバンクなども、多角化戦略をとっている企業の一つ。福岡ソフトバンクホークスという球団経営をしているのも、その一部です。

セブン&アイ・ホールディングス

セブン&アイ・ホールディングス <3382> は、イトーヨーカドーというスーパーと、セブン・イレブンというコンビニエンスストアという異なる小売形態の経営をしています。カタログ通販のニッセンを子会社にしたり、系列会社としてセブン銀行などの金融業に携わったりと、異業種にも進出している企業の一つですね。

大和ハウス工業

大和ハウス工業 <1925> は、スマートハウスなどの戸建て住宅をメインに、商業施設や事業施設の建築に関わる老舗メーカーです。老舗企業ですが、近年はスマートタウンと呼ばれる大規模なまちづくりにも携わっています。古くからホテルやゴルフ場の経営を行っている他、今は、ロボットスーツHALの販売代理店としても注目を集めています。

RIZAP, 投資, 多角経営 (写真=Ociacia/Shutterstock.com)

卵は一つのカゴに盛るな

株式投資の格言でも「卵はひとつのカゴに盛るな」という格言がありますが、企業も多角的戦略というリスクヘッジをとっていると評価することもできます。

今後、RIZAPグループのように、いろんなジャンルに進出する企業がさらに出てくるかもしれません。

投資家としては、多角化戦略のメリット・デメリット双方をよく吟味し、投資対象としてよりシビアに企業を評価する目が必要になってくるでしょう。

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