(写真=sakkmesterke/Shutterstock.com)

結婚式に使えるローン「ブライダルローン」を知っていますか?

貯金が足りない、式が早まった――そんなとき結婚式は諦める?

結婚が決まり、いざ新たな生活を始めようとするにはお金がかかるものです。新居への引っ越し費用、家具や家電をそろえる費用、結婚指輪の購入費用……なかでも、結婚式を挙げようと思うと、多くの場合、数百万円という出費が発生します。

そんなときに利用できるのが「ブライダルローン」です。今回は、ブライダルローンの仕組み、利用するシチュエーション、メリット・デメリットを見ていきましょう。

結婚式、披露宴、パーティー費用は全国平均360万円

「ゼクシィ結婚トレンド調査2016」によると、挙式、披露宴・パーティ費用にかかる全国平均の費用総額は約359.7万円。最近では、格安で挙式できるプランなどもあるものの、結婚式や披露宴を行うには、このように多額のお金が必要になります。

一般的に、挙式の費用はどのようにして用意するものなのでしょうか。結婚する2人の貯蓄や親からの援助などで支払うことが多いようですが、ゲストのご祝儀を充てることもできるため、実際には結婚する当人が全てを自己負担する状況はそれほど多くないようです。

しかし、挙式費用は結婚式の1~2週間ほど前までに支払うのが一般的。後払いを採用している式場もありますが、まだまだ一部でしょう。

ブライダルローンとは?

そこで近年よく聞かれるのが「ブライダルローン」の存在です。結婚に関わる費用が前もって用意できない場合、ブライダルローンという選択肢を採ることもできるのです。

ブライダルローンは、銀行やクレジットカードを扱う信販会社が取り扱っている個人向けの目的別ローンです。金利は、3~15%前後と幅があり、固定金利が一般的ですが、取り扱い会社によっては一括返済で金利を引き下げられるプランも出てきています。

限度額はといえば300~500万円程度が多いようですが、金利や限度額は審査によって変わります。また、ブライダルローンで借りるお金の使い道が細かく決められていることもあります。

ブライダルローンのメリット

ブライダルローンのメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

手元に現金がなくても挙式できる

結婚式はある意味“晴れ舞台”。親やお世話になった人には晴れ姿を見せたいものですが、結婚の話は進んだものの、挙式費用の工面が難しい場合もあるでしょう。そのようなときにブライダルローンでお金を借りることができれば、結婚式を諦める必要はなくなります。

新婚生活のためにお金を残せる

何とか手持ちで挙式費用を捻出できたはいいが、ほぼ使い切ってしまったために、その後の新婚生活が不安になってしまうことも。生活費やいざというときの貯蓄を切り崩してしまわないために、結婚式や結婚指輪はブライダルローンでまかなうという選択もあります。

親に経済的援助を求める必要がない

挙式するにあたっては、親や親戚から援助してもらえるという人も多いようですが、親の経済力を考えると頼みにくいという人や、何らかの理由で頼りたくないという人もいるでしょう。そのような場合でも、自分たちだけで不足分を補うことが可能になります。

ブライダルローンのデメリット

一方、デメリットにはどのようなものがあるでしょうか。

借金であることに変わりはない

ブライダルローンは「ローン」という名の通り借金です。当然、借りた分は利息と合わせて返済する義務が生じます。カップルの年齢が若く所得が少ない場合、生活費とともにお金を返していくのは、思った以上の負担になることもあります。

ご祝儀で返済できない場合もある

ご祝儀が入ったらすぐに繰り上げ返済するつもりで借入したものの、ご祝儀の総額が予想より少なかった……という事態も考えられます。「ご祝儀で必ず完済できる」とは考えず、できなかったケースも想定しておきましょう。

審査が必ず通るとは限らない

そもそも、審査基準に届かずブライダルローンが利用できない場合もあります。お金が借りられる前提でプランを進めるのは危険です。挙式や披露宴を予約してしまってから借入できずにキャンセルすると、時期によってはキャンセル料がかかります。見積もりの20%といった高額な料金となる場合もありますので、早めに審査を受け、融資の可否を確認しておきましょう。

ブライダルローンを利用するシチュエーション

上記を踏まえて、ブライダルローンとはどのようなシチュエーションで利用するものなのでしょうか。

挙式費用を貯めていなかった場合のほか、妊娠や転勤の都合で急に結婚が決まり、予定より挙式の時期が大幅に早まった、もしくは、結婚準備を進めていくうち演出へのこだわりが大きくなり、想定よりも費用がかさんでしまったというケースに使うカップルが多いようです。また、挙式費用でお金を使ってしまうと、その後の生活に不安が残るという理由でブライダルローンを利用することもあるようです。

結婚, 式, ローン (写真=Agnes Kantaruk/Shutterstock.com)

「使い道」として認められるもの・認められないもの

ただし、ブライダルローンを組む場合、借入先の会社によっては使い道として認められるものと認められないものが規定されていることがあります。

一般的には、挙式費用、ハネムーン費用、結婚指輪の購入費用はローンの使用目的となりますが、新居への引っ越し費用やその他の結婚関連費用については、借入先によって判断が分かれそうです。

そして、ローンである以上、借入には審査が設けられています。満20歳以上の年齢条件収入条件はもちろんですが、勤続年数これまでのローン利用状況で制限があるケースも。安定収入が見込めない働き方では借入が難しいなど、結婚費用が足りないからといって、必ずしも利用できるわけではないことも頭に入れておきましょう。

お金を借りない工夫も大切

ブライダルローンはとても便利です。しかし、結婚にかかるお金は借りれば解決するというものではなく、なるべくお金を借りない工夫も考えてみましょう。

挙式は貯金が貯まるまで待つということ以外にも、挙式・披露宴の費用を抑える工夫、共済組合など非営利組織のサービスを利用する、身内などから無利息で借りられないか頼んでみる、といった方法をとれないか試してみることも大切です。

結婚式は、お金をかけるほど豪華にはなりますが、挙式に必要なアイテム自分で手作りしたり、友人に製作をお願いしたり、費用を抑えつつ温かさのある演出をすることも十分可能です。

また、結婚は挙式だけで終わりません。何より大切なのは、結婚してからの生活でしょう。それらを踏まえ、ブライダルローンは本当に必要なのか、まずはじっくり検討してみることをおすすめします。

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