(写真=Yuganov Konstantin/Shutterstock.com)

不労所得だけで月10万は実現できる?シミュレーションしてみた

株式配当金と不動産投資でシミュレーションしてみましょう

毎月の収入が、あといくら増えたらいいと思いますか?

こう質問をしたとき、「10万円」と答える人が多いそうです。単純に計算すると、月10万円稼ぐと年120万円となりますね。

これを不労所得で実現するには、どんな方法があるでしょう。シミュレーションしてみました。

不労所得とは?

不労所得を文字通りに解釈すれば、「労働せずに得られるお金」のことです。楽曲の作詞作曲や本を出版したときの印税が有名ですが、何もしなくてもお金が入ってくる状態になるまでには、一定の労力が必要な場合がほとんどです。そうであれば、好きなことで不労所得を作ることができればうれしいですね。

ただ、最初に一つ注意していただきたいのは、不労所得や高利回りをうたった詐欺も少なくないこと。くれぐれも引っかからないように注意してください。また、金融商品の場合、上場している株式か、証券会社や銀行などの金融機関で販売されている商品以外はおすすめできません。

不労所得としてアフィリエイト・YouTubeってどうなの?

「不労所得」をインターネット検索すると、さまざまなジャンルのものが出てきます。以前は、家賃収入か株の配当金(☆)が主流でしたが、それに加えて、近年はYouTubeやブログからの広告収入、いわゆるアフィリエイトをはじめとするインターネットを活用したものが人気のようです。

アフィリエイトのメリット・デメリット

アフィリエイトとは「成功報酬型広告」のことで、簡単に説明すると、ブログなどで他社が販売している商品を紹介し、それが購入につながったら手数料が得られるという広告ビジネスの一形態です。手軽にできて有名なものでは、「Amazonアソシエイトプログラム」がありますね。Amazonで販売されている商品を紹介して、売れたら販売価格の数%がもらえるという仕組みです。

実は、筆者もブログでアフェリエイトを少しだけやってみたことがありますが、毎日何回もブログ記事を更新し続ける必要があり、面倒になってやめてしまいました。実際、記事制作を外注しているアフェリエイターも多いようです。手軽に始められ、多く稼いでいる人もいますが、「不労」とは言い難いケースが大半のようです。

YouTubeのメリット・デメリット

では、YouTubeはどうでしょうか。ちなみに筆者の3歳になる息子は、子ども向けおもちゃを紹介する動画が大好きで、同じものなのに何回も見たいとねだられます。人気のある動画は何百万回も再生されているようですね。

この、動画再生時に表示され広告から得られる収入で稼いでいる人を「ユーチューバー(YouTuber)」と言います。今や、子どもたちのなりたい職業ランキング上位にまで名が挙がり、トップランクのユーチューバーは年収1億円を超えるとか。

ただ、実際の広告収入の金額は、1再生あたり0.05~0.1円ほど。10万円を得るには100万~200万回再生されなければなりません。これでは、ほんの一握りの人以外、達成するのは非常に難しいと言っていいでしょう。また、動画の台本作り、動画の撮影から編集、公開までの労力を考えると、不労所得となるまでの難易度もこの上なく高そうです。

☆配当金とは?
企業が行う事業活動から出た利益の一部を、株主に分配すること。配当金は1株あたりで定められていることがほとんどで、例えば、1株あたりの配当金が8円の株を100株保有している場合、もらえる配当金の額は800円となります。(参考:株式投資でよく聞く「高配当」「配当利回り」。でも、配当って一体何?

不労所得, 月, 10万, 不動産投資, 配当 (写真=Mat Hayward/Shutterstock.com)

不労所得だけで月10万稼ぐには?シミュレーション

ということで、ここからは、以前から不労所得の定番と言われ、普通の人が実践しやすいと思われる、株の配当金と不動産の賃料収入を見ていきます。

①株の配当金で月10万円稼ぐ方法

配当金の高い企業の株を買って、月10万円、年間120万円の配当をもらうケースをシミュレーションしてみましょう。

例えば、日産自動車 <7201> は、2017年の1株当たりの配当として53円を、中間と期末の2回に分けて出す予定と発表しています。ということは、2300株を持っていれば121万9000円の配当が、年2回に分けてもらえるということですね(配当金から税金などが引かれます)。

現在の株価が1111円(2017.6.28)なので、2300株を購入するには2555万3000円の投資資金が必要です。投資元本に対する利回り(配当利回り)は4.77%ということですね。

ただ、現役世代で2500万円をすぐに用意できる人は少ないと思います。でも、お金が貯まったら100株ずつ買いためていくという方法ならできるのではないでしょうか。毎年100株(現在の株価で約111万1000円)買っていけば、23年で終了です。

日産自動車の株を例にしましたが、配当が高い企業の株は他にもたくさんあります。「1株当たりの配当を株価で割った比率=配当利回り」が高い株の中で、業績が安定していて倒産しそうにない企業を選びましょう。

ただこの数年で、まさかというような大企業でも、経営悪化や不祥事などがニュースになり、株価が大きく下がったり上場廃止になったりということが何件かありました。大企業でも、数年先まで安泰かどうかを確実に予想するのは難しいのです。予防策としてよく採られる方法が、分散投資です。万が一、1社に何かあったとしても、他の企業の株がカバーしてくれるということです。

②投資信託の分配金で月10万円を稼ぐ方法

銀行や証券会社では、毎月分配型の投資信託(☆)という金融商品を販売していて、中には、分配金の利回りが10%以上という高さの商品もあり、人気を呼んでいます。

ただ、残念ながらおすすめできる商品はまだ少ないようですね。金融業界でも、本当に投資家のためになるのかと問題視する風潮もあります。理由は、分配金といいながらも、実際は投資元本の一部を取り崩している商品が多く、いつのまにか投資元本が大きく減っていたなんてこともあるからです。

毎月分配型の投資信託をどうしても購入したい場合は、分配金の詳細や運用実績をよく確認して、投資元本を取り崩していない商品を選んでください。

☆投資信託(ファンド)とは?
資産運用の専門家が株や債券などを取りまとめて運用してくれる金融商品。ひとたび資金を預ければ、その道のプロが経済動向や個別の企業についての情報収集をし、タイミングをはかって売買してくれる。ただしプロが運用することに対して手数料がかかる。商品選びの際はよくチェックしよう。(参考:5分でわかる! 積立投資信託のアウトライン

③不動産の賃料収入で月10万円を稼ぐ方法

毎月10万円の手取り収入を、不動産投資でシミュレーションしてみましょう。

単純に、家賃収入5万円ほどのマンションかアパートを2~3部屋持つことができれば、月10万円は達成できます。実際は銀行などから融資を受けて不動産ローンを組むことがほとんどだと思いますので、本当の不労所得となるのは返済が終わってから、ということは覚えておきましょう。

例えば、会社員の方が、1カ月の手取り家賃収入5万円、年間の手取り家賃収入60万円(手取りの利回り4%)が見込める中古マンションを1500万円で購入したとします。フルローンを組み1500万円で購入すると、金利を含めずにざっくりと計算して、毎年100万円ずつ返済すれば15年で終了です。毎年100万円となると、家賃収入の全てに自己資金を組み合わせて、どんどん返済していくことになりますね。

完済するか資金に余裕が出てきたら、そこで2つ目の物件を購入します。こちらは、最初の1部屋の家賃収入も充てられるので返済期間はかなり短縮できます。

このような順番で不動産投資を進めていくと、手取りで毎月10万円の賃料収入が得られることになります。

さて、そうはいっても、不動産投資には物件の選び方から空室対策まで、真剣に考えなくてはならないことがいくつもあります。これには、やはり勉強と経験が必要です。不動産業者さんに全部お任せするのは全く得策ではありません。

どんな投資でも同じですが、成果は経験と知識に比例して増えていくものです。ある不動産投資の講座では、「ネット情報も含めて、週に10件以上は物件を見ましょう」と言われていました。練習を重ねることで目が肥えてくるわけです。目利きができるようになってくると、利回り10%や20%なんていう、びっくりするような良い物件をみつけられることもあるようですよ。

それから、不動産投資の最大のリスクは借金です。たとえ空室になってしまったとしても、ローン返済がなければ大きな負担にはなりません。繰り上げ返済を心掛け、できる限り返済期間を短くすることが、不労所得への早道です。

不労所得は時間をかけて積み上げていこう

株の配当金、不動産の賃料収入でのシミュレーションでは、土台になる資金がかなり必要となりました。しかし、一度に用意しなくても、時間をかけて積み上げていくのなら、自分で資金を貯めることも可能です。

また、知識と経験を少しずつ増やしていくほうが、投資家としての腕を磨くことにもつながります。時間をかけた分、より良い投資ができるようになっていくと思います。まずは10年かけて不労所得を作っていく計画を立ててみてはいかがでしょうか。

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