(写真= jazz3311/Shutterstock.com)

「ウナギ屋に行く」も投資のひとつ。生き方を「松」にするために

「将来のためにお金を増やしたい」と思ったときに読む本 #02

アラサー世代の女性の中には「お金とどう付き合っていけばいいかわからない」という人も多いのではないでしょうか。この記事では、お金と向き合い、お金を増やしていくための第一歩を学ぶことができる書籍『20代からはじめたい「将来のためにお金を増やしたい」と思ったときに読む本』(中野晴啓さん著、ゴマブックス刊)の内容を紹介します。

前回はなぜ銀行にお金を預けるだけではダメなのか?がテーマでしたが、今回は「お金に対する価値観」のお話です。

※以下、書籍より抜粋

Q. 学校では教えてくれない、お金の価値観。20代からはじめるお金とのうまい付き合い方と、使い方を教えてください。

現在の日本の学校教育では、経済の仕組みや、社会の構造を習う時間がありません。僕は、これはとても残念なことだと思っています。基礎知識が欠けているので、20代のみなさんは、意識して自分で学んでいく必要があります。

「お金って何なんだろう」と考えると、お金を使うことがそれぞれの人にとってどんな意味があるのか、という問題にいきつきます。

お金を使う時は、人生観も含めた自分の考え方がそこに表れていると自覚しましょう。「自分の生き方ってこうなんだ」と想いながらお金も使っていくとお金の使い方が変わってくると思います。

例えばウナギ屋に行きます。ウナ重を頼む場合を考えてみましょう。当然メニューには、松、竹、梅の3種のウナ重があります。例えば、松は3500円、竹は2800円、梅は2000円です。みなさんそれぞれどれを頼みますか。

僕は若い頃、迷わず梅を頼んでいました。このことに実は後悔している部分があります。なぜかというと、ウナギ屋に行くということは、さまざまな投資の結果だからです。

投資したのは、ウナ重の値段だけではありません。そこに行くための時間や、ウナギを食べに行こうと段取りして決心をする、気働きもしています。これは精神的な部分も含め、立派に投資をしていることになります。

そして、何を求めてウナギ屋に行くかというと、その時に最高においしいウナギを自分の最大の満足を得られるように食べることです。その目的にふさわしい選択肢は何か。

今だったら、僕は松を選びます。

なぜなら、すごく忙しい限られた時間の中で、一生懸命時間を作って、電車賃も使ってウナギ屋に行くわけです。それに対して、最高に自分が満足する成果を得たいと思うので一番満足が得られる松を選ぼうと考えます。対するリターンは、松を選んだ場合が、一番大きくなるはずです。

何を目的にお金を使うのか。このことを常に意識してお金を使ってほしいと思います。梅ばかり頼んでいると、人生が梅の生き方になってしまいます。

経済的な支払い能力との折り合いをつけなければなりませんが、もし可能であれば、一番自分が満足のいくものを選びましょう。

これがお金に対する価値観のお話です。そしてお金の使い方は、他人の目で見たらその人の価値観、品性を表わす一つの手段になります。

お金を使うということは、その人の価値観を示す意味合いがとても強く出ます。自分自身の人間性、人生観、それから生き方すべてが否応なく表現されてしまう局面です。

積極的に表現の手段、道具と自覚して、お金と向き合ってほしいと思います。

A. お金の使い方は、その人の考え方や価値観、人生観、品性を表す一つの手段になります。最高に自分が満足できるリターンを得るために、お金を使っていますか?

#03に続く)

【『20代からはじめたい「将来のためにお金を増やしたい」と思ったときに読む本』はこちらから】

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