(写真=William Potter/Shutterstock.com)

「ボーナス返済」しない人が増えている2つの理由。幸せ住宅ローン計画の落とし穴

住宅ローンのボーナス払いは設定しない方がいい?

6月、7月にボーナスの支給がある会社が多いのではないでしょうか。自由に使える方もいれば、住宅ローンのボーナス返済に多くを使わなければいけない方もいるかもしれません。

今回はボーナス払いした際としない場合はいくら差が出るのかの確認と、ローン返済におけるボーナスの有効活用法をお伝えします。

ボーナス返済とは

ボーナス返済とは、住宅ローンの返済を毎月の支払いに加え、年2回まとまった金額を返済する方法です。返済方法は6ヶ月間を空ければ会社のボーナス支給日に合わせて返済月を設定する事ができます。 ボーナス返済を利用する事で、月々の支払いを抑える事が出来ます。

ボーナス返済する場合、しない場合どれくらいの差?

ボーナス返済する一番のメリットは、月々の返済を抑える事が出来る事です。

例えば、3000万円のローンを、35年間、年1.5%の金利でボーナス返済を使わずに返済した場合、月々の支払いは9万1855円となり、総支払額は3857万9239円となります。

3000万円のうち500万円をボーナス返済に設定すると、月々の返済は7万6546円、年2回のボーナス月は16万8619円となり、総支払額は3859万4490円となります。

初回支払日から、ボーナス返済月が近い設定ほど初めの残高の減り方が大きくなるので、ボーナス月の設定により総返済額は変わってきます。

総返済額にはあまり差は出ませんが、月々の支払いが1万5000円程抑えられます。

ボーナス返済の利用は良く考えてから

月々の返済額は抑えられますが、最近はボーナス返済の利用をしない方が多くなっています。理由は、「ボーナスが安定した金額が必ず出るかわからないから」です。

実際に、ローンの返済が遅れていくきっかけとなるのは、ボーナス返済が出来ない事です。ボーナス返済月の返済が出来ず、その翌月にボーナス分を支払う、その月の分が遅れる・・・。そのうちに次のボーナス返済月が来てしまい、1ヶ月遅れだったものがだんだんと溜まっていき、返済が出来なくなってしまいます。

毎月の返済が抑えられると、生活にゆとりはでるかもしれませんが、不安のある方はボーナス払いを利用しない方が良いでしょう。

ボーナスは繰り上げ返済として活用する

最近は、ネットバンキングを利用すると手数料無料で繰り上げ返済が出来ます。 無理にボーナス返済を利用せず、お金に余裕のある時に、自分のペースで繰り上げ返済をしていくと安心でしょう。

少し前まではボーナス返済を利用する事が一般的でしたが、ネットバンキングも普及したこと、ボーナスの支給が安定的でない事もあり、毎月払いだけの方が多くなりました。

無理をせず、自分のペースで計画的に返済をしていきましょう。

田中 麻依
ファイナンシャルプランナー
学習院大学経済学部卒業後、銀行にて住宅ローンや無担保ローン等、個人のローン取次業務に5年間従事。現在は、別会社にて勤務しながら、これまでの経験・知識を活かし、個人として活動中。FP技能士2級、日商簿記2級、証券外務員1種。趣味は、フルート、セルフネイル、旅行。

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