(写真=Andrey_Popov/Shutterstock.com)

未来の退職金「確定拠出年金」がほったらかしじゃもったいない理由

企業型確定拠出年金、って?

こんにちは!みらい女性倶楽部のコラム担当冨田です。

2017年1月から、ほぼすべての現役世代が加入対象者になり、iDeCoの認知度も徐々に上がってきています。

今年に入ってからのiDeCo新規加入者数(※)を見ると、1月分で約27000人、2月分で約49000人と急増しています。(※厚生労働省発表によるもの)

最近では、フリーアナウンサーの加藤綾子さんと白イルカが出演するiDeCoのCMに、見覚えがある方も多いのではないでしょうか。

ところで、iDeCoの正式名称はご存知でしょうか。

iDeCoとは、「個人型確定拠出年金」のこと。

「個人型確定拠出年金」を英語表記した「individual-type Defined Contribution pension plan」の単語の一部をとってつけられた愛称なんです。

そう、確定拠出年金…ときけば、ピンとくる方もいらっしゃるのでは?

「会社できいたことがあるかも…」

そうです。実はiDeCoは、会社で加入している「企業型確定拠出年金」と同じ「確定拠出年金」なんです。

「確定拠出年金」には会社で入る「企業型」と、自分の意思で入る「個人型」(iDeCo)があるんです。

企業型確定拠出年金とは、掛け金を会社が負担し、掛け金の運用は従業員(本人)が行うもので、企業の退職給付制度(=退職金)として導入されているケースが多いです。

ですので大まかにいうと、確定拠出年金は、掛け金を会社が出すのか、個人が出すのかで、「企業型」と「個人型」に分かれているんです。

加入者数は…(厚生労働省HPより)
・企業型確定拠出年金:約590万人(平成29年2月末現在速報値)
・個人型確定拠出年金:約43万人(平成29年3月31日現在)

iDeCoの普及に伴い、個人型の新規加入者数は月を追うごとに増えていますが、現在の加入者数では企業型の方が圧倒的に多いです。

確定拠出年金がスタートしたのは、平成13年からで、昨年までは、主に企業が従業員へ支給する退職金の制度や(=企業型)、自営業やフリーランスの人など(=個人型)に活用されてきました。

ただ、現在のように誰でも入れる制度でもなく、広く宣伝もされていなかったので、特に個人型を利用している人は少なかったのです。

もちろん、あまり知られていなかっただけで、確定拠出年金のメリットである①掛け金が全額所得控除(個人型の場合)、②運用益が非課税、③受取時の税制優遇、はこれまで通り同じです。

そして、今年からは誰でも入れるようになったことで、iDeCoの加入者が急増しているという背景があります。

ところが、この「企業型」に加入している方に伺うと…

「会社から説明があったけど、よくわからない」「加入した時の手続きのまま、ほったらかし」

とか、さらには

「なにで運用しているのかわからない」

という声まであります。もったいなーい!

自分の将来の退職金なのに、ほったらかし?とこちらが心配になってしまいます。

個人型の場合は、自発的に確定拠出年金に加入しますが、企業型の場合は、会社が準備した制度で、どちらかというと受け身で加入しているという点で、仕方ないのかもしれませんが。

実際に、わたしが所得控除のメリットを受けられないにもかかわらず(主婦なので)、iDeCoに加入しようと思ったキッカケは、旦那さんの企業型確定拠出年金だったんです。

ちなみに、わたしがメリットと感じた企業型確定拠出年金のポイントは… ・運用益が非課税!
・会社がなくなっても(縁起でもないですが)、確定拠出年金=退職金は確保!

運用益が非課税であるメリットは、個人投資家として株式投資をする上で、20%の課税があるのとないのとでは、雲泥の差があることを身に染みて感じています。

もちろん、将来受け取る退職金を自分で運用できることも、メリットです。

株式市況が好調だと感じ、資金を増やしたいと思った時は、株式で運用するファンドに移動し、逆に今は守りの時だと思ったら資金を定期預金に移し、価格変動のリスクを避けることもできます。

自己責任ではありますが、自分でコントロールできるのはありがたいです。

(企業型確定拠出年金に加入しているのは旦那さんなので、あくまでも私はアドバイスをするだけです。念のため。)

そして、会社の存続にかかわらず、これまで支給された企業型確定拠出年金の掛け金は、すべて確保されていること!

勤めていた会社が倒産したり、外資系企業であれば本国に帰ってしまい突然解雇されたり…といった時にも、確定拠出年金は従業員(=本人)のものです。

運用中のものは一旦現金化しなければなりませんが、転職先に企業型確定拠出年金の制度があれば、資産を持ち運べますし(=移換)、制度がなければ個人型に資産を移し替えることが可能です。

いずれにしても、60歳より前に受け取ることはできませんが、資産が確保されることは、大変心強い制度だと言えます。

というわけで、確定拠出年金のメリットを日々実感しているわたしです。

それだけに、ほったらかしーー!は実にもったいない話です。

もし、ほったらかしになっている、何が何だかよくわからないなら、会社の部署の方にたずねてみるとか、みらい女性倶楽部のセミナーに参加されて、せっかくの確定拠出年金を是非活かしていただきたいと思います。

冨田仁美
短大卒業後、証券・銀行・保険と金融業界を17年経験。現在は主婦兼個人投資家。2級FP技能士。DCプランナー2級。

この記事をシェアする

個性的な連載で「投資」を身近に

一つのテーマを深掘り、おすすめ特集