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20代投資家の8割はプラスリターン!見習いたい、資産運用のコツとは

20〜30代の資産運用には、ある特徴がありました。

20〜30代の資産運用には、40代以上の投資家のパターンにはない、とても新鮮な、そして、実はとても魅力的な特徴があるのをご存じですか?

「20代の54%は投資額100万円未満」と運用額は少ないながらも、「59%の人が、直近半年間で10万円以上資金を追加」と、「投資のモチベーションは高い」ということがわかってきました。

この記事では、不動産特化型クラウドファンディング『OwnersBook』を運営するロードスターキャピタル株式会社が、20~60代の男女600人を対象に実施した、「投資に関する実態調査」(2017年3月30日実施)を引用しています。

投資の目標年利回りはどれくらい?

まず、調査から明らかになったのは、30代の投資の目標年利回りの、意外な謙虚さでした。

20代及び、40〜60代の目標年利回り中央値が5%なのに対して、30代は3%と、最もおとなしめな数字を挙げています。これを各世代の平均値で見てみます。

  • 20代 13.1%
  • 30代 9.2%
  • 40代 6.5%
  • 50代 11.6%
  • 60代 9%

平均値では、最も謙虚なのは40代、一番アグレッシブなのは20代だということがわかりました。これはあくまでも目標年利回りについてですが、実際には投資リターンとして、目標通りの結果を出せているのか気になりませんか? 

年利回りの具体的な数値は今回の調査では明らかになっていませんが、「全世代で60%以上の人が通算の投資リターンがプラス」。中でも、「20代は79%の人がプラス」と、各世代別に見て、20代が最も投資リターンがプラスになる人が多いという驚きの結果が出ました。20代は目標値も高いですが、それなりに成果も出ているという点は、注目に値しますよね。

投資リターンがプラスになる人の割合が最も少ないのが60代でした。ちなみに30代も、目標年利回りの中央値で謙虚な数字を出していたためか、20代や40代よりも投資リターンがプラスになる割合が低いという結果になりました。

20〜30代の投資の目的とは?

そもそも、20〜30代の投資の目的は何でしょうか?アンケートから次のような結果がでていました。

Q. 投資の目的はなんですか?(左の数字が20代、右の数字が30代)

1位  長期の資産形成のため   74%/72%

2位  短期的な利益を得るため  40%/31%

2位  老後の生活資金のため   40%/31%

4位  資産を分散させるため   30%/23%

5位  旅行やレジャー資金のため 24%/17%

6位  株主優待を得るため    20%/17%

7位  子供の教育費のため    18%/12%

8位  勉強のため        14%/12%

9位  結婚資金のため      13%/9%

10位  節税のため        12%/10%

上位3つのランキングについては、40〜60代にもほぼ共通する結果となりました。ところが、4位の「資産を分散させるため」という回答が最も多かったのは、実は20代で、年代順に徐々に分散傾向が減っていくというユニークな結果となりました。

20代, 30代, 資産運用, 投資 (写真=pathdoc/Shutterstock.com)

20代の投資経験は60代より豊富ってほんと?

それでは、具体的に、20〜30代が「過去に投資したことがある、もしくは現在投資している商品」のランキングについても見ていきましょう。(左の数字が20代、右の数字が30代)

1位 株式     59%/72%

2位 投資信託(☆)46%/45%

3位 FX(☆)   29%/20%

4位 外貨預金   13%/17%

5位 公社債    12%/9%

6位 J-REIT(☆)  11%/11%

6位 実物不動産  11%/2%

8位 外国株    10%/3%

9位 確定拠出年金(☆) 9%/11%

若い世代はこのように様々な投資商品に目を向けている一方で、60代に関しては、77%が株式、56%が投資信託と、ほぼ伝統的な投資商品一辺倒という結果になりました。また、20代の3位にランクインしたFXへの投資や、6位の実物不動産は、全世代別に見て最も高いというのも興味深いですね。

ランキング外にはなりますが、IPO投資、ビットコイン、ソーシャルレンディングなどの経験値が最も高いのも20代で、「スマホネイティヴ世代の20代は情報感度が高く、新しい投資に関して積極的」という考察となりました。

特に、ソーシャルレンディングに関しては、20代の5%が経験済み、74%が興味あり、と回答する一方、60代での経験者は0%、興味も40%以下と、資産運用への世代間の温度差・格差を強く感じる項目でした。

☆投資信託(ファンド)とは?
資産運用の専門家が株や債券などを取りまとめて運用してくれる金融商品。ひとたび資金を預ければ、その道のプロが経済動向や個別の企業についての情報収集をし、タイミングをはかって売買してくれる。ただしプロが運用することに対して手数料がかかる。商品選びの際はよくチェックしよう。(参考:[5分でわかる! 積立投資信託のアウトライン](https://daily-ands.jp/posts/57cf8c7d73f32139d9b2a144/))

☆FXとは?
外国のお金を購入したり売却したりして、利益を目指す取引のこと。外貨預金との大きな違いであり、魅力の一つは少額のお金を担保にして大きな額のお金を運用することができること。小さな力でその何倍もの力を発揮することから、てこ(レバレッジ)の原理になぞらえて「レバレッジ効果」と呼ばれている。(参考:[バリキャリと「FX」の相性がいい理由](https://daily-ands.jp/posts/57185a82e6cd2219166aaf59/))

☆REIT(不動産投資信託)とは?
読み方は「リート」。多くの投資家から集めた資金で、オフィスや商業施設、マンションなど複数の不動産に分散させて投資を行い、家賃収入や売買益を投資家に分配する商品のこと。(REITについて詳しく知りたい人は、こちらの記事もチェック!→はじめての不動産投資信託(REIT) どんな商品?

☆確定拠出年金(かくていきょしゅつねんきん)とは?
公的年金や企業年金にプラスするかたちで自分で積み立てる「年金」のこと。拠出したお金を、投資信託などで運用する。個人でも節税ができることや、2017年1月から加入対象者が拡大したことから、いま、老後資金づくりの方法として注目を集めている。(参考:[これならわかる!「確定拠出年金」がお得と言われる理由](https://daily-ands.jp/posts/5864bf5b73f32123b72dd8e3/))

スマホ・アプリで少額投資が20〜30代の絶対条件!?

最後に、投資を行うにあたって、それぞれの年代が求める商品のニーズについて見ていきたいと思います。

全世代に共通する商品のニーズ第1位は、「元本割れのリスクが低い」でしたが、中には、20〜30代に特徴的なニーズも見られました。「1万円程度の少額から投資できる」、「スマホ・アプリに対応している」、「積み立てで投資できる」などです。

「ネットで手続きや確認ができる」という点は、20〜50代の全世代で30%台という高いニーズがありましたが、管理職世代で最も忙しい40代で最も多いという結果になりました。一方の60代は、老後資金や相続を意識してか、「いつでも解約できる」というニーズがあるのも特徴的でした。

これまで20〜30代の資産運用について見てきましたが、40〜60代の投資家にこそ見習ったほうがいいのでは?と思うような点がいくつもありました。

投資額は決して多くはなく謙虚でありながら、伝統的な投資手法にとらわれず、自由な発想で挑戦。投資意欲は強く、手堅く結果も出す。そんな20〜30代の投資家たちの魅力的な姿が見えてきませんか。

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