(写真=Shutterstock/ leungchopan)

健康な人がトクをする?2017年のトレンド保険3選

いま保険会社が「売りたい保険」「売りたくない保険」って?

2018年4月から一部の保険が値下がりするかもしれない、というウワサを聞いて、チューリッヒ生命が開いたメディア向けの保険勉強会にお邪魔しています。

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講師の野口さんによると、保険会社にとっては運用でも利益が出しにくいし、競争が激しくなって保険料は下げないといけないしで、とにかく苦しい状況が続いています。なんとかそんな状況から抜け出したいと、保険会社は少しでも他の会社よりも魅力的な商品を売ろうと、試行錯誤しています。

いま、試行錯誤が続いている保険業界でこれから注目の「トレンド保険」について解説いただきました。

1. 長生きすると得をする!「超長寿保険」

トレンド保険、一つ目は長生きすれば得をする「超長寿保険」です。

例えば、月々1万円ずつ積み立てて、80歳になったときに生きていたらすごくたくさんお金がもらえる。80歳までに亡くなったらほとんどもらえない。

DAILY ANDS編集部は周囲からよく「長生きしそう」と言われるので、これはちょっと興味がありますね。

このような保険は実際に日本生命から「ニッセイ長寿生存保険 Gran Age」という名前で発売されています。

ホームページを見てみると、加入できるのは50~87歳。もし、女性が50歳から加入すると、月々の保険料は6万2526円、70歳まで生きていれば死ぬまで毎年60万円の年金を受け取ることができます。単純計算で、94歳まで生きていれば黒字です。

ちなみに、厚生労働省の最新の「完全生命表」(2010年)によると、女性の場合、94歳で生きている人は10万人のうち2万7313人。約27%ということなので、ものすごく単純な計算で、同世代の女性のおよそ3人に1人はこの保険で得をすることになりますね。

この数字をどう捉えるかはみなさん次第ですが、自分が長生きする方に賭けた方が人生は楽しそうだなと編集部員は思いました。

2. 若い人をターゲットにした「Fintech保険」

2つ目はいま話題のFintechを活用した保険。

2017年4月2日の日本経済新聞によると、東京海上日動あんしん生命保険とNTTドコモは今年の8月から、1日の歩数が8000歩を超えると還付金が出る医療保険を売り出すそうです。この時、歩数を測るためには腕に巻くウエアラブル端末を貸し出し、毎日計測してもらうのです。

面白い取り組みだな、とは思いますが、これって保険会社はあまり儲からないのでは?と思ってしまいます。

ただ、この点については若い顧客を増やすことが保険会社にとってメリットが大きい、という裏事情もある様子。

ちなみに、ウェアラブル端末のメーカー側もいま保険会社へ盛んに売り込みをしているそうで、野口さんも頭にかぶる大きめの端末を提案されたこともあるそうです。そのときは、「『これ24時間、お客さんにつけてもらうのって無理だよな〜』って思ってしまいました(笑)」とのこと。

3. 認知症、不妊症…新しい挑戦の「ニューリスク保険」

最後に、就業不能保険、認知症保険、不妊治療保険など、新しいリスクに着目した保険も続々と登場しているのだと野口さんは教えてくれました。

そういえば不妊治療保険については以前、DAILY ANDSでも取り上げたことがあります。「保険マニア」のファイナンシャルプランナーさんに解説してもらったところ、あまり保障の金額が大きくないので、ちょっと微妙だな、という印象でした。

野口さんは「ニューリスク保険」についてはまだまだこれから、という見方をしています。

「需要はあるかもしれませんが、まだ『市場』がないので販売してもすぐには大きな販売にはなかなか繋がりません。もし好評であれば各社開発すると思いますし、いま実施している保険会社も先行投資だと思っていろいろやっている部分もあると思います。業界では、今後、ニューリスクの保険の開発・販売に力を入れていくと思っています」(野口)

imageTitle 最近の保険業界について解説する野口さん(写真=DAILY ANDS編集部)

今のうちから保険に慣れておく

来年4月に待ち構えている標準生命表の改定の話題から、いま流行りの「トレンド保険」まで、幅広く学ぶことができました。

DAILY ANDS編集部員は現在まったく民間の保険に加入していませんが、超長寿保険については、自分が長生きしたら儲かるというので、ぜひ、加入ができる年齢になったら検討してみたいと思いました。

こんな機会でもないと老後のことなんて考えないよな……とも思ったので、みなさんもこうした記事をきっかけにご自身の将来について少しでも思いをはせていただけたら嬉しいです。(チューリッヒ生命の勉強会リポート、おわり)

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