(写真=Dragana Gordic/Shutterstock.com)

銀行預金は貯金じゃない!? 5月2日「郵便貯金の日」について調べてみた

そして、貯金よりも株の方がおトクかもしれません

みなさんは貯金していますか?
ちなみに「貯金」とは、ゆうちょ銀行やJAバンク(農業協同組合)、JFマリンバンク(漁業協同組合)などにお金を預けることをいい、「預金」は銀行や信用金庫などに預けることをいいます。

この低金利のなか、預ける側としてのメリットが小さくなってはいますが、預貯金があると生活に安心感が持てますね。それだけでなく、私たちが預けた預貯金は、国債の購入など国の金融政策にも大きく貢献しているのです。

5月2日は郵便貯金の日。連休の合間に、ゆうちょ銀行や貯金のことを、ちょっと考えてみましょう。

郵便貯金の日とは?

5月2日は、郵便貯金の業務が開始されたことを記念する日です。
今から約140年前、1875(明治8年)年のこの日、東京府下の郵便局と横浜郵便局で、郵政事業の一環として貯金の受け入れ事業が始まりました。これが「郵便貯金」です。その後、1950(昭和25)年に郵政省(現・日本郵政)が、この日を「郵便貯金の日(郵便貯金創業記念日)」と制定しました。

当時、日本の郵便制度は、イギリスの郵便制度をお手本にして、郵便だけでなく為替・貯金の業務もあわせて取り扱うことにしたそうです。しかし、日本にはそれまでお金を預けるという習慣がなく、貯蓄があれば家族を養えるといった、貯蓄の大切さを広める活動を、まずは積極的に行っていきました。その後、貯蓄の考え方は徐々に庶民の間にも広まり、郵便貯金も増えていったのです。

ゆうちょ銀行は2007年10月に郵便局の民営化により誕生しました。そして現在、郵便貯金は世界最大級の残高を持つ巨大金融機関にまで成長しています。

郵便貯金のメリット・デメリット

20年以上前であれば、郵便貯金の利率は民間の銀行よりだいぶん高かったのですが、近年はネット銀行の登場などで一変しました。それでも、ゆうちょ銀行に貯金するメリットはいくつもあります。

まず1つめは、土日祝日のATM手数料が、預け入れ、引き出しともにかからないことです。都市銀行や地方銀行の場合、預金が〇〇万円以上などの条件付きで無料としているところが多いのですが、ゆうちょ銀行は条件なし。お財布代わりに少しでも預けておけば、何かと助かります。

さらに、ファミリーマートに「ゆうちょATM」が設置されていれば2018年1月以降、24時間、曜日や祝日にかかわらず手数料なしで利用できるのです。ただし、23時55分~翌0時5分、第3月曜日のみ23時55分~翌7時までは利用できません。

2つめ、ゆうちょ銀行は全国47都道府県全ての地域にあります。どんな地方に行っても、ゆうちょ銀行もしくはゆうちょ銀行ATMが併設されている郵便局があるので、仕事で出張が多い人や、国内旅行をよくする人には安心感がありますよね。

3つめは送金手数料です。ゆうちょ銀行同士なら送金手数料が無料! もちろん、銀行でも同じ銀行の同じ支店であれば無料で送金できますが、そんな都合のいい状況は多くないでしょう。

その点、ゆうちょ銀行では貯金、振替、為替の管理を「貯金事務センター」が一括して行っているため、構造上、実店舗としての「支店」はありません。ですから、ゆうちょ銀行口座同士であれば、無料で送金できるわけですね。

振り込み口座の選択肢にゆうちょ銀行があれば、ぜひ活用してください。

逆にデメリットは、金融商品の品ぞろえが、メガバンクなどと比べて多くないこと。また、多くのコンビニATMで、平日における利用手数料がまだ有料であることでしょうか。

どの金融機関でも同じですが、窓口で投資信託や保険などを勧められても即決はせず、他の金融機関やネット銀行などと比較検討して決定しましょう。確定拠出年金を考えている人も、手数料と商品のラインナップを他の金融機関とも比較して、自分に合ったものを見つけてくださいね。

ゆうちょ銀行の現在の株価は?

ゆうちょ銀行 <7182> は、2015年11月4日に上場して1年半近くたちます。その間の株価の推移を見てみましょう。

上場前の公募価格1450円に対して初値が1680円、翌日は1823円まで上昇して、好調なスタートとなりました。その後はぱっとせず、現在は公募価格も割り込んだ1387円(2017年4月28日現在)となっています。株を保有している人の多くが損をしている状態です。

売買単位は100株なので、2017年4月28日現在の最低購入価格は13万8700円です。一方、予想配当利回りは3.60%。これなら貯金するより株を買ったほうが効率がよいともいえますね。ただし当然、株価の値動きはありますので、納得のいく株価で買ってください。また、株主優待はありません。

ゆうちょ銀行は、私たちから集めたお金を何に使っているかご存じですか? 他のメガバンクのような貸し出しが法律上できないため、国債や外国債券などの有価証券への投資が主流になります。ということは、あまり実感がないかもしれませんが、間接的に証券投資をしていることになるのです。

国債を中心とした運用なので、今はマイナス金利の影響で収益力が低くなっています。株価が伸びていないのは、この収益が拡大していないことが一番の原因でしょう。今後、貯金の運用先がどう変化するかもチェックしておきたいですね。

日常使いに便利で役立つ

ゆうちょ銀行は口座数を公表していませんが、日本人のほとんどが持っているのではないかといわれています。日常生活の基礎となる貯金。身近にあるゆうちょ銀行のメリットを最大限活用していきましょう。

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