(写真=Syda Productions/Shutterstock.com)

【連載】「マネー相談は人生相談。女性FPたちのホンネ日誌」

#18 「くれない族」からの卒業。夫婦を動かしたFPのアドバイス

稲村優貴子のつぶやき【後編】

あまり表に出ることのないファイナンシャル・プランナー(FP)という職業の女性たちに、普段どんな相談を受けているのかリレー日誌形式でつづってもらう連載。「夫が◯◯してくれない」という不満だらけの「くれない族」の35歳専業主婦に対し、FP稲村さんはまず、まずご主人と話し合いをするために家計の支出を書き出しをするよう促しました。

【前編はこちらから】

まずは家計を把握してみた

結婚したいと思える人に出会えたことはかけがえのない奇跡でしょう。かといってそれが絶対的なものであるかどうかはわかりません。実際一緒に生活してからわかることもあるものです。

「ダンナが家計費を10万円しか渡してくれない。家計のやりくりができないし離婚を考えている」というご相談でしたが、この方自身、家計費が足りないといいつつも何にいくら使っているかあまり把握ができていませんでした。

そこで、1カ月の支出を書き出してみると、

  • 食費7万円
  • 日用品・雑費1万円
  • 子どものスイミング7000円
  • 自分のこづかい1万円
  • 持病の病院代8000円
  • 貯金5000円
  • 合計11万円

となり、毎月独身の頃の貯金を取り崩さざるをえない状況です。

支出を書き出して気になった「食費」

しかし、書き出してみて気になったのが食費。小さいお子さん(3歳)がいる3人家族で1カ月7万円はちょっと多めです。

内訳を聞いてみるとご主人様がお酒好きで7万円のうち3万円はお酒代とのこと。少しお酒の量を減らしてもらうかお酒代はご主人様の負担にしてもらう提案をしてみることにしました。

また、住宅費・光熱費・通信費・保険など口座から引き落としになる費用はすべてご主人様が負担してくれているので、どんな内訳でいくら払っているか知らないということも問題でした。

「くれない族」から卒業し、夫婦で保険相談に

ご家庭によって給料を開示していないケースはありますのでそれが良い悪いとはいえません。しかし、保険は万一の時に家族を守りきれないものであれば意味はありませんので、一緒に考えることが必要です。

このご相談者様は、その後「くれない族」から卒業し、ご主人と家計のことを話し合い、お酒代はご主人様負担にすることとしたうえ、ご夫婦で保険の確認にいらっしゃいました。笑顔で見つめ合い、離婚を口にしていた女性だったとは思えませんでした。

不安を軽くするためにも、夢を叶えるためにもお金は必要です。ファイナンシャル・プランナーとしてお金の相談はもちろんのこと、一人の「女性」として笑顔でいられる人生を送ることができるお手伝いができたらと思っています。(稲村優貴子のつぶやき、おわり)

【これまでの相談事例はこちらから】

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