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あなたは「食費」をどう思う?減らしたい派4割、減らしたくない派も2割

働く女性の3人に1人は「家計を見直したい」けれど…

日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(以下、日本FP協会)が2017年2月、20〜50代の働く女性1200人を対象に、働く女性の暮らしとお金に関する調査を実施しました。働く女性たちは今、どんな生活を送り、どんなマネープランを立てているのか――。

調査結果には、働く女性たちの生活やお金にまつわるさまざまな内容の実態とホンネが、しっかりと現れていました。今シリーズでは、特に「お金」に関する項目をひも解いていきたいと思います。 (参照:日本 FP 協会 調べ「働く女性のくらしとお金に関する調査2017

働く女性の3人に1人は、家計を見直したい

まず、「2017年度(4月からの1年間)で行いたいこと」のアンケート結果(複数回答可)を見てみましょう。

1位 美容・ダイエット(体重を落とすなど)…46.2%
2位 健康維持・増進(運動を続けるなど)…44.3%
3位 趣味の充実(~~を見に行く、大会に出る、記録更新など)…42.2%
4位 家計の見直し…32.8%
5位 新しい収入源を作る・増やす(副業など)…27.8%
6位 将来の生活設計(ライフプラン)の見直し…23.0%
7位 スキルアップ・習い事…21.6%
8位 生活習慣の見直し…19.3%
9位 結婚・婚活・恋活…18.7%
10位 キャリアアップ(出世・昇進・転職)…12.9%

平均32.8%、約3人に1人が「家計の見直し」と答えています。また、上位10項目の中には、新しい収入源を作る・増やす(副業など)=27.8%、将来の生活設計(ライフプラン)の見直し=23.0%と、くらしとお金に関する目標がほかにも2つ入っていました。

この結果を見ても、実に、働く女性の3人に1人が毎月の生活費や将来にわたるお金について、何とか見直したいと考えていることが分かります。

乳幼児・未就学児を持つ人の6割「家計の見直しをしたい」

ちなみに、このアンケートの回答者のうち、子供がいる人は約4割。

子供がいる人は、子供がいない人に比べると、「家計の見直し」を行いたい割合が1.5倍となっています。なかでも、とりわけ、乳幼児・未就学児がいる人は「家計の見直し」をしたい人が56.5%にのぼっており、小さなお子さんを持つ人のほうが、家計やライフプランの見直しを新年度の目標として挙げているという結果になりました。

つまり、小さいお子さんがいる家庭のワーキングママは、より家計のことを心配し、よりライフプランについて心配する傾向があると言っていいでしょう。

「食費」を減らしたい派が4割、減らしたくない派も2割

それでは、家計を見直すとして、どのようなことを見直し対象にしたいと考えているのでしょうか。

2017年度、負担感を減らしたい費用・変わらず確保したい費用」についての質問では、負担感を減らしたい1位は「食費(外食を除く)」(35.8%)で、2位「遊興費-外食・飲み会」(26.0%)、3位「通信費」(25.0%)を大きく引き離していました。

逆に、新年度になっても「変わらず確保したい費用は何か?」という質問では、第3位が「美容・被服費」(17.1%)、第2位が「食費(外食を除く)」(20.3%)、堂々の第1位は「遊興費—趣味・レジャー」(32.0%)という結果になりました。

食費を抑えたいと考えている人が4割に迫る一方で、食費を減らしたくないと思っている人も2割はいるのです。

この結果は、価値観は人によって違うということの現れでしょうか。あるいは、今回の調査からは判断できませんが、各家庭のエンゲル係数の違いが、回答を反対方向に引っ張る結果となったのかもしれません。

同じように、趣味・レジャー費用を削りたくない人が32.0%いるのに対して、削りたい人が20.3%いるというのも興味深いところです。確かに、削ったからといって生活が立ち行かなくなるという性質の支出ではありませんが、心豊かな生活のためには譲れないと考える人も多いでしょう。

ライフプラン, 家計, 節約, (写真=kazoka/Shutterstock.com)

ゆとりある暮らしと貯蓄に向けて取り組むべきは何か

調査では、「生活の余裕や貯蓄を増やすために行っていること・これから取り組みたいこと」についても尋ねました(複数回答可、パーセンテージの左はすでに行っている人の割合、右はこれから取り組みたい人の割合)。

1位 変動費を節約する(食費を減らす、娯楽を我慢するなど)…45.4%/40.2%
2位 家計簿をつける(お金の流れを把握する)…37.8%/30.1%
3位 副業で収入を増やす…29.1%/36.6%
4位 固定費を節約する(保険や電気料金プランの見直しなど)…22.5%/28.4%
5位 仕事を始める・仕事に打ち込む…20.5%/17.4%
6位 節税・税金対策をする…10.3%/15.9%
7位 資産運用する…8.5%/14.8%
8位 キャリアアップをはかる(資格の取得や高給職への転職など)…6.7%/14.9%
9位 その他…4.4%/3.3%
特になし…16.2%/17.2%

ここでは半数近くの人が「変動費を節約する(食費を減らす、娯楽を我慢するなど)」と回答しています。

我慢するより、お金の流れを把握しよう

日本FP協会の資料には、「お金の流れを把握したり、毎月かかる固定費を見直したりすることなく、“我慢の節約”を行っている人が多いのではないでしょうか」とコメントされています。

確かに、「我慢の節約」によって金銭的な余裕が生まれても、心の余裕が失われてしまっては本末転倒のように思います。

金融機関に長年勤めていた筆者の考えですが、働く女性たちが、ゆとりある生活・未来を目指すためには、

  • お金の流れをきちんと把握する
  • 固定費を下げる
  • 節約より増やす方向に意識を向ける

この3つがより重要だと思います。 そして、上に挙げた3つの目標を実行するために重要となるのが、以下の3つです。

  1. お金の流れを把握するために、家計簿をつけたり家計管理アプリを導入したりする
  2. 保険や電気料金のプランを見直す
  3. 資産運用を考える

新年度を「我慢をしない1年」にしませんか。

次回は「5人中3人は『ゆるく働きたい』〜働く女性のホンネ〜」をお届けします。

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