(写真=Rido/Shutterstock.com)

【連載】「マネー相談は人生相談。女性FPたちのホンネ日誌」

#17 春に増える、パートナーからの独立相談。「くれない族」の主張

稲村優貴子のつぶやき【前編】

あまり表に出ることのないファイナンシャル・プランナー(FP)という職業の女性たちに、普段どんな相談を受けているのかリレー日誌形式でつづってもらう連載。FP稲村さんのもとに訪れたのは、35歳の専業主婦。「ダンナが家計費を10万円しか渡してくれないので離婚を考えている」というお話ですが、稲村さんは「まずは、くれない族からの卒業を」と説きます。

春にパートナーからの独立相談が増える理由

雪深い札幌も路面が顔をだし、陽射しも暖かくなってきました。雪が消え、桜が咲くのはゴールデンウィーク。この期間だけ桜のメッカの円山公園は火気解禁となり、お花見ジンギスカンをする人々で賑やかになります。

新生活が始まるこの時期は、転勤・引越し・子どもの入学など生活環境が変わるため相談予約も多くなってきます。

環境が変わるこの時期に女性が考えるのがパートナーとの関係。お金のことと切っても切り離せないパートナーからの「独立」のご相談が増えてくるのです。

「夫がわかってくれない!」既婚女性の不満

ある日、35歳専業主婦で、3歳のお子さんがいる女性がご相談にいらっしゃいました。「ダンナが家計費を10万円しか渡してくれない。家計のやりくりができないし離婚を考えている」とのこと。

既婚女性が一人でご相談に来るケースで感じるのは「くれない族」が多いことです。

紅(くれない)という言葉は、「真紅」など濃い赤をあらわすとても素敵な言葉です。しかし、ここでいう「くれない族」は、「家事を手伝ってくれない」「子どもの面倒をみてくれない」などと自分の思いが伝わらない不満を溜めている人です。相手に気持ちを伝えず、または伝えられずにストレスを溜めていると大きな不満につながっていきます。

共働きでそのような不満を抱きながらご相談にいらっしゃる女性は経済的に自立していることも多いです。このままの収入や家計バランスで「独立」できますか?というお話になることもあります。

しかし、今回のご相談者様は専業主婦だったのですぐに「離婚」という選択はできませんでした。

独立の前に「くれない族」からの卒業を

こういった「くれない族」の方に「独立」できるか否かの経済的バランスの前にまずお話することは、「くれない族」から卒業してみませんか?ということです。

お互いに忙しいと話をする時間も限られ、思っていることを伝えられずに不満ばかり募らせてしまいがちです。

このご相談者様とは、まずご主人と話し合いをするために家計の支出を書き出してみました。(後編に続く)

【これまでの相談事例はこちらから】

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