(写真=Inga Ivanova/Shutterstock.com)

魅力的な「6月の株主優待」6選 RIZAP、お食事券にオーガニックコスメも

今から仕込んでおけば、株価の情報も期待できるかも!?

3月は決算を迎える企業が多く、同時に株主優待を取得する権利日を迎える企業も数多く存在します。けれども、株主優待に目がくらみ急いで購入しても、権利日直前であれば割高な買い物になりかねません。

そのような失敗をしないためには、2、3カ月前から株銘柄を購入する、いわゆる「仕込み」をしておく必要があります。そこで今回は、3カ月後の6月末に権利日を迎える魅力的な株銘柄を6つご紹介します。

また参考として、資産運用会社で株のリサーチを行なっていた岡田禎子(おかだ・さちこ)さんから、各銘柄に対するコメントも頂いています。投資をするときに企業をどのような目で見たらよいのか、教えていただきましょう!

※企業名には株式投資トレーニングツールANDS NOTEへのリンクが貼られています。気になる企業があれば、「買い注文」を押して株価の動きを体感してみましょう!

ANDS NOTE(アンズ・ノート)とは?

優待拡充で魅力アップのすかいらーく <3197>

2014年10月に再上場したすかいらーく <3197> 。都内への出店を増やし、居心地の良さを追求した空間づくりなどの取り組みによって、おひとりさまからも支持されています。クオカードやジェフグルメカードでも支払い可能ということもあり、優待人気も高い銘柄です。

実は、2017年6月からの優待拡充を発表しています。最大でなんと年間6万9000円分も優待券がもらえるとあって、優待前に株価が高騰するかもしれませんね。

すかいらーく <3197>

  • 株価(2017年3月26日現在):1741円
  • 単元株数:100株
  • 配当利回り:2.30%
  • 1株配当(会社予想):40円
  • 株主優待の条件(権利確定月):6月末/12月末
  • 株主優待:株主優待券
    ・100株〜299株=3000円分(6月)/3000円分(12月)
    ・300株〜499株=9000円分(6月)/1万1000円分(12月)
    ・500株〜999株=1万5000円分(6月)/1万8000円分(12月)
    ・1000株以上 =3万3000円分(6月)/3万6000円分(12月)

<岡田さんコメント>
外食最大手の同社は最高益を更新中です。

この銘柄のチェックポイントは、出店数拡大戦略によって、新たな成長ステージに移行できるのか?ということ。過去には、過剰な積極出店により業績が悪化し、上場廃止に追い込まれたこともあります(2006年に上場廃止、2014年に再上場)。

2019年まで3カ年の会社計画では、積極的な店舗拡大を打ち出しています。計画の内容を見ると、既存ブランドに加え、「しゃぶしゃぶブッフェ しゃぶ葉」といった消費者ニーズに合わせた新ブランドの積極的な出店や、コスト削減などによる収益性の維持を意識しているのが分かります。

「上場廃止せざるを得なかった当時の出店とは似て非なるもの」という谷社長の熱い言葉を受け、16年12月期の決算発表後、翌日の株価は8%上昇しました。その後も株価チャートは上昇トレンドで推移しています。

同社は月ごとに売上高などを発表していますので、足元をチェックしつつ成長戦略を見守るとよいでしょう。

すかいらーく <3197> の株をANDS NOTEで買ってみる

優待のおかげで株価下落も少ない日本マクドナルドホールディングス <2702>

人気株主優待ランキングでいつも上位に入る日本マクドナルドホールディングス <2702> は、優待欲しさに保有する株主も多く、株価下落が少ないことでも有名です。株主優待は食事券で、バーガー、サイドメニュー、ドリンクの無料引換券がまとめられています。新作バーガーなども購入でき、活用しやすいのが人気の理由でしょう。

日本マクドナルドホールディングス <2702>

  • 株価(2017年3月26日現在):3270円
  • 単元株数:100株
  • 配当利回り:0.92%
  • 1株配当(会社予想):30円
  • 株主優待の条件(権利確定月):6月末・12月末
  • 株主優待:優待食事券(バーガー類、サイドメニュー、ドリンクの商品引換券シートが6枚で1冊)
    ・100株~299株=1冊
    ・300株~499株=3冊
    ・500株以上  =6冊

<岡田さんコメント>
マクドナルドの株主優待は、個人投資家に大変人気があります。

業績のほうは、鶏肉偽造問題で客足数減少に苦しみましたが、その後、定番商品を中心とした積極的な広告展開で業績は回復。2016年12月には黒字転換しています。課題だった客足数の伸びも強く、足元は既存店売上高も15カ月連続プラスと好調をキープしています。今期も増収増益を予想し、株価チャートも上昇トレンドを維持しています。

マクドナルドのように人気の高い株主優待銘柄は、優待を受け取る権利が得られる「権利付最終日」の6月末、12月末に向かっては上昇しやすく、その翌営業日、いわゆる「権利落ち日」以降は下落しやすい傾向があります。もちろん、権利付最終日の直前に株価に悪影響があるようなニュースが出ると、株価が大きく下がることもありますので、確実とは言えませんが……。

マクドナルド <2702> の株をANDS NOTEで買ってみる

飲料系なら北海道コカ・コーラボトリング <2573>

コカ・コーラなどの定番商品がもらえる企業の中で目を引くのが、北海道コカ・コーラボトリング <2573> です。

コカ・コーラウエスト <2579> も同種の株主優待を実施していますが、制度の変更で優待が12月だけの年1回に変わっています。6月度は北海道コカ・コーラボトリングに人気が集中しそうです。

北海道コカ・コーラボトリング <2573>

  • 株価(2017年3月26日現在):680円
  • 単元株数:1000株
  • 配当利回り:1.76%
  • 1株配当(会社予想):12円
  • 株主優待の条件(権利確定月):6月末・12月末
  • 株主優待:自社ドリンク商品詰め合わせ
    ・1000~2999株=2800円相当
    ・3000株以上 =3500円相当

<岡田さんコメント>
北海道を地盤とする大日本印刷子会社の同社は、コカコーラ・ブランドで道内限定商品も展開しています。2016年12月期の連結経常利益は前年の2.4倍となる24.4億円に拡大しました。2017年12月期の会社計画は前期比22.2%減の19億円に減る見通しです。

トクホの「からだすこやか茶W」をはじめとする高付加価値商品の売上拡大や、ジョージアなどの道内限定商品に注力するなどの活動が功を奏し、道内販売は増加。けれども、単価の低下や販促費の膨らみ、原材料の価格上昇で採算悪化を見込み、経常利益の減益を予想しています。ただし、株式市場では会社計画は保守的との味方から、株価チャートは上昇トレンドを維持しています。

同社の株主優待でもらえるドリンクセットは種類が豊富。お得感がとても高く、個人投資家には大変人気があります。そのため、権利落ち日以降は下落するという、人気優待銘柄によくあるパターン化した動きを見せる傾向にありますので、投資する際には注意しましょう。

北海道コカ・コーラボトリング <2573> の株をANDS NOTEで買ってみる

RIZAPの子会社イデアインターナショナル <3140>

イデアインターナショナル <3140> は、オーガニックコスメのオリジナルブランドやハイセンスなインテリア雑貨を扱う企業です。なかでも、コスメキッチンでも人気の「テラクオーレ」は、日本人の肌に合わせたイタリア産オーガニックコスメとして、根強いファンの多いブランド。親会社のRIZAPグループも成長中で、連動して株価の上昇が期待できる側面があります。

優待は年1回ですが、イデアの優待カタログは女性にとても高評価。テラクオーレのスキンケアライン「ダマスクスローズシリーズ」などの自社商品に加え、グループ会社である健康コーポレーションの「どろあわわ」、ライザップ割引券など、RIZAPグループ関連商品も選べるのが魅力です。

イデアインターナショナル <3140>

  • 株価(2017年3月26日現在):905円
  • 単元株数:100株
  • 配当利回り:0%
  • 1株配当(会社予想):0円
  • 株主優待の条件(権利確定月):6月末・12月末
  • 株主優待:グループ商品カタログから保有株数に応じた希望商品を贈呈
    ・100~199株=6000円相当
    ・200~399株=1万8000円相当
    ・400~599株=2万4000円相当
    ・600~999株=3万0000円相当
    ・1000株以上=3万6000円相当

<岡田さんコメント>
60万台以上売上げた「BRUNO(ブルーノ)ホットプレート」をはじめ、キッチン雑貨を中心としたインテリア雑貨が人気の同社は、実はRIZAPグループの傘下です。トラベルグッズを扱う「ミレスト」ブランドの直営店も増加し、好調に推移しています。

ブランドの認知度を高めるための広告費は増えるものの、自社製品の比率上昇による粗利益率の改善で、2016年6月期の通期予想は、営業増益を予想しています。今後は、インテリア雑貨ショップ、オーガニックショップの複合型店舗を中心に、積極的に出店を加速化するでしょう。

投資のポイントとしては、売上のみならず、利益も成長しているのかを四半期ごとに見ていくことが大切です。足元は、会社計画に対して利益の進捗率が低いのが気になるところですが、株価チャートは上昇トレンドを維持中。同社は無配ですが、株主優待利回りは6%以上と、株主還元への意識が高いのは魅力です。

イデアインターナショナル <3140> の株をANDS NOTEで買ってみる

年4回のクオカード東洋ビジネスエンジニアリング <4828>

6月限定優待ではありませんが、年4回クオカードがもらえる東洋ビジネスエンジニアリング <4828> も注目株です。1回にもらえるカードは500円分ですが、年4回ならば総額2000円になります。優待欲しさに継続保有をしている人も多く、株価が下落しにくいのも特徴。初心者でも買いやすい銘柄といえます。

東洋ビジネスエンジニアリング <4828>

  • 株価(2017年3月26日現在):1675円
  • 単元株数:100株
  • 配当利回り:0.96%
  • 1株配当(会社予想):16円
  • 株主優待の条件(権利確定月):3月末・6月末・9月末・12月末
  • 株主優待:100株以上=クオカード500円分

<岡田さんコメント>
企業向けに生産管理から財務会計まで企業活動を統合的に管理し、経営の効率化を図るための総合基幹システムを「ERP」と言います。同社はアジア地域を中心とする25カ国に導入実績を持つ、この分野のパイオニア企業なのです。

2017年3月期は主力のERPが堅調で単価も好転。会社予想を上回る最高益更新となりそうです。株価チャートも上昇トレンド継続中で、2018年3月期には製造業者のIT投資が旺盛でした。減価償却費の負担を吸収し、営業益は横ばいとなりそうです。

同社のように、クオカードのような換金性の高い金券を株主優待にしている企業は、自社製品を優待で提供する会社よりもコストがかかります。そのため、業績が悪くなると優待の廃止・縮小を実施する場合も。優待をもらうことだけを目的にせず、業績や将来性にも目を向けるようにしましょう。

東洋ビジネスエンジニアリング <4828> の株をANDS NOTEで買ってみる

海外進出も目覚ましいペッパーフードサービス <3053>

ステーキのファストフード店「ペッパーランチ」や「いきなり!ステーキ」を運営するペッパーフードサービス <3053> は、外食優待として人気です。今では、ハンバーグ、トンカツ、牛タンといったステーキ以外にも手を広げ、おいしくリーズナブルなお肉料理を提供してくれています。ステーキが気軽に食べられるとあって、ビジネスマンを中心に保有している人が多いようですね。

ペッパーランチは、海外第1号店のシンガポールをはじめ、2000年初頭よりアジア各国に進出しています。2014年には北米進出の足がかりとしてカナダにも出店。現在では海外店舗も170を超えました。

また、「いきなり!ステーキ」海外第1号店もニューヨーク市内にオープンしたばかり。すでに東南アジアでは名の知れたステーキ店となっていますが、このまま事業拡大を続け北米での人気に火がつけば、株価上昇も期待できそうです。

ペッパーフードサービス <3053>

  • 株価(2017年3月26日現在):1691円
  • 単元株数:100株
  • 配当利回り:1.18%
  • 1株配当(会社予想):20円
  • 株主優待の条件(権利確定月):6月末・12月末
  • 株主優待:優待食事券(500円券)もしくは自社商品

    ・300~1499株=食事券3000円分(6枚)/自社商品1セット
    ・1500~2999株=食事券6000円分(12枚)/自社商品2セット
    ・3000株以上 =食事券9000円分(18枚)/自社商品3セット

<岡田さんコメント>
同社は、ステーキのファストフード店を中心に、お肉料理のレストランをフランチャイズ方式で展開しています。かつて、ステーキは「ハレの日のご馳走」の代名詞でした。「“ステーキ”をより多くの人に、とくに若い人たちにもお腹いっぱい食べてもらう」というのが、一瀬邦夫社長の目指す店作りです。鉄板で焼くステーキ店「ペッパーランチ」に加えて、立ち食いスタイルの「いきなり!ステーキ」も急成長中で、2017年2月のニューヨーク第1号店オープンも話題となりました。

「ペッパーランチ」の既存店売上高は、2月時点で52カ月連続前年を上回る好調をキープし、「いきなり!ステーキ」も好調です。株価チャートも上昇トレンドを維持。2017年12月の会社計画では、積極的な出店とフランチャイズへの既存店譲渡促進、海外店舗の出店加速化により、2ケタの営業増益を見込んでいるとのこと。

同社は月次を発表しています。投資する際には、メインの「ペッパーランチ」「いきなり!ステーキ」が安定的に成長しているのかをチェックしていくことが大切です。

ペッパーフードサービス <3053> の株をANDS NOTEで買ってみる

投資は長期的な目で

6月優待を今から仕込めば、株価の上昇が期待できる余地もあります。配当金や株主優待を得る権利は少し先になりますが、長期的な目で見た投資をしてみてはいかがでしょうか。

今回、コメントを頂いたのは…

(写真=DAILY ANDS編集部)

岡田禎子(おかだ さちこ)さん
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、CFP。 証券会社、資産運用会社を経て、FPとして独立。「投資は面白い」をモットーに、投資の素晴らしさ、楽しさを一人でも多くの方に伝えていけるよう、活動中。

【この記事に出てきた銘柄一覧】
すかいらーく <3197>
日本マクドナルドホールディングス <2702>
北海道コカ・コーラボトリング <2573>
イデアインターナショナル <3140>
東洋ビジネスエンジニアリング <4828>
ペッパーフードサービス <3053>

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