(写真=Mocha)

スマホが使えないってどういうこと!? モラハラ夫の呪縛【モラハラ逃亡記#03】

「駐在マダム、モラハラ夫からの逃亡記」#3

後進国であるアジアの一国に、夫の駐在を機に移り住みました。

当時、専業主婦の筆者にとっては専属の運転手を呼び出すために携帯電話は必需品。せっかく買うなら便利な機能があるスマホが欲しいなと期待していたのですが、夫が購入してくれたのは、店で最も安いものでした。

なぜ欲しい物を欲しいと言えなかったのか、なぜ夫の言いなりになってしまったのか。たかが携帯電話ですが、それがきっかけでその後の二人の関係を左右していったのでした。

マダムなのに使用人よりも古い携帯電話を使い続けた4年間

引っ越してすぐの2010年当時、携帯電話を買いに家電量販店へ。

日本ではスマホが普及してきていて、もちろんその国でも徐々に販売し始めていました。

売り場のメインはカメラ付き携帯電話。せめてカメラ付きと思っていたのですが、夫が買ってくれたのは、カメラもついていなく、日本語対応していないただただ話せるだけの携帯電話。

画面表示はもちろん、SMSの入力も英語か現地語。

駐在マダムの使い道と言ったら、運転手の呼び出し、夫や友人と連絡を取るくらいではあったのですが、日本語を使用できない携帯電話は海外生活のストレスに輪をかけていきました。 ま だ駐在し始めた頃は良かったのですが、それから4年も住んでいればスマホ事情は変わっていきました。

夫は会社支給のスマホになり、友人達も、メイドさんや運転手さんでさえ、新しく購入していきました。 何 度となく「スマホが欲しい」と訴えるも却下される日々。今思えば、クレジットカードを持っていたのだから自分で買ってしまえば良かったのです。なぜ夫の言いなりになっていたのでしょう。

何が何でも妻に自由を与えたくなかったモラハラ夫

夫が言うにはスマホを与えない理由は、「必要がない」「いつ日本に本帰国するか分からないのに日本で使用できないものを買うことない」「値段が高い」ということでした。どうやってお願いしても買ってはくれませんでした。

その頃、すでに夫のことが怖く感じていたので、あまり強く言うと怒られそうで怒鳴られそうだと感じ、怯えていました。

当時の夫の給料を考えればスマホの値段なんてたいしたことはなかったのです。

では、なぜ妻に決してスマホを持たせなかったのかというと、「自由を与えたくない」「俺の支配下から逃れさせたくない」「妻のためにお金を使いたくない」という考えが根底にあったからでした。

3つの暴力、そして家出のきっかけ

このように、スマホひとつとってみても生き辛かったのですが、日々の生活でも全ては夫の思い通りで私の意見は決して取り入れられなかったのでした。

治安上、行動が制限された娯楽の少ない国で、ようやく見つけた習い事をしたいと夫に話すと、「とにかく絶対にだめだ」「家事もしないで遊んでばかり」と怒鳴られました。自分の得意なことも好きだったことも、することが出来ませんでした。

生活費も十分には与えてくれず、虚しくひもじく情けない気持ちで生活していました。

自由を与えられない鳥籠の中の私は、徐々に自分の感情を消して生きていくようになったのでした。

自分は「何の価値もなくただ生きているだけの人間」であると感じていたある時、相談できる人を見つけ悩んでいた夫婦関係について話をしたところ、精神的暴力・経済的暴力・性的暴力を経験している自分に気がつきました。

いつ怒鳴り出すか分からない夫の顔色を伺いながら生活すること、自由に使えるお金はもとより日々の食料を買うお金すらお財布に残っていないのにすぐに快くお金を渡してくれないこと、家庭内なのにレイプの被害を受けているように感じること。

こういったことが全て当たり前だと思い込んでいた生き辛さが、実は異常なことだと分かったことをきっかけに、人生をかけた行動に出たのでした。

次回は、家出を決意した後の行動についてお伝えいたします。

【前回のお話はこちらから】
誰もが憧れる裕福な暮らしができる駐在妻 悩みは意外な〇〇【モラハラ逃亡記#01】
幸せだと思い込んでいた海外生活 夫のモラハラに初めて気がついた時【モラハラ逃亡記#02】

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Key
孤独な海外生活の中、夫のモラハラに気がつき何とかしてこの状況を変えようと逃亡を計画。夫の留守中に置手紙をしてスーツケース3個とゴルフバックそして子供を抱えて日本に逃げ帰ってきました。現在、派遣で働きながら一人で子育てをしています。 ブログ「海外駐在マダムから築古アパート暮らしシングルマザーを選んだKeyのハッピー逃亡記

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