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捨てないで!「源泉徴収票」あなたがいくら節税できるかが分かる読み方

年収300万円で4万円の節約⁉

確定申告のシーズンも後半になりました。医療費控除を受けるなど確定申告を行う方はもちろんですが、そうでない方も税金について考えるよい機会です。

税金のこと、全然分からないけどちょっと勉強してみたい!と思う方、まずは、情報が盛りだくさんの「源泉徴収票」を確認してみましょう。読み解くことで、税制上の様々なメリットを活用できるようになります。

源泉徴収票を読めると分かること

「源泉徴収票」を読めるようになると、自分が支払っている税金を把握できます。さらに、節税できると今話題となっている下記の2つの制度について、あなたがいくら節税できるのかが分かるようになります。

  1. 確定拠出年金(☆)
  2. 医療費控除(セルフメディケーション税制)(☆)

☆確定拠出年金とは?
公的年金や企業年金にプラスするかたちで自分で積み立てる「年金」のこと。拠出したお金を、投資信託などで運用する。個人でも節税ができることや、2017年1月から加入対象者が拡大したことから、いま、老後資金づくりの方法として注目を集めている。(参考:これなら分かる!「確定拠出年金」がお得と言われる理由

☆セルフメディケーション税制とは?
対象となる市販薬を「1万2000円を超えて」購入した場合、レシートを取っておいて確定申告することで所得税の一部が還付され、翌年の住民税が減額される制度のこと。(参考:薬のレシートで得する!「セルフメディケーション税制」4つのポイント

まずは源泉徴収票を確認

まずは、源泉徴収票に何が書いてあるのかを確認していきましょう。

①年収(額面)…会社から支給された金額
② 給与所得控除(☆)後の金額…一定の給与所得控除(個人事業主でいう必要経費のようなもの)を引いた金額
③ 所得控除の額の合計…⑤の社会保険料等、②の課税所得から引くことができる金額
④ 源泉徴収税額…1年間に支払った所得税(国に納める税金)
⑤ 社会保険料等の金額…毎月天引きをされていた厚生年金保険料、健康保険料、雇用保険料の金額
⑥ 生命保険料控除…生命保険に加入している場合、年末調整で申告をした場合の控除金額

その他、扶養をしている人がいる場合はその人数など、税金の算出に関わる様々な情報が1枚の用紙の中につまっています。

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☆控除(こうじょ)とは?
税負担がなるべく色んな人にとって平等になるように考えられた「配慮」のこと。例えば、妻というパートナーを養っている人については、単身者に比べると生活をするのが大変なので、税金の負担を軽くしてあげましょう、という制度が「配偶者控除」。(参考:そもそも「控除」って?配偶者控除をもっと分かりやすく説明してみた

年収300万円だと4万2800円お得!2つの制度を確認

「源泉徴収票」の中でも特に心に留めておいていただきたいのが、「課税所得」です。

えっ、どれのこと?と思われるかもしれません。はい、そうです。「課税所得」は源泉徴収票には記載されていませんので、自分で算出する必要があります。先ほどのリストの、②から③をマイナスすれば、簡単に算出できます。

では、「課税所得」からどうやって先に挙げた2つの制度のメリットを実感すればよいのでしょう?実際に年収300万円の会社員A子さん(独身)の場合で確認してみましょう。

確定拠出年金を行った場合

まずは、老後資金を貯めるためにはとても有利だと言われている確定拠出年金を行った場合を見てみます。

A子さんは、企業年金のない中小企業に正社員に勤めているとします。その場合は、個人型確定拠出年金(iDeCo)を月2万3000円まで掛けることができます。そうすると、年間の掛け金は27万6000円となります。

確定拠出年金にお金を掛けたら一体どのくらいお得に節税できるのかは、

・拠出した金額×(所得税率+住民税率)

で求めることができます。これは、確定拠出年金をした人は、所得税と住民税の負担を減らしてあげますよ、という制度になっているためです。

A子さんの場合、拠出した金額は27万6000円と分かっています。住民税率も、全国一律10%と決まっています。

わからないのは所得税率。自分の所得税率がいくらか国税庁のホームページなどで調べてみると、「課税所得」が分からないと求められないことが分かります。

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そこで活躍するのが「源泉徴収票」。「課税所得」は源泉徴収票の②マイナス③で求められると説明しました。

A子さんの場合、②が192万円、③が90万円としましょう。すると、「課税所得」は102万円。「課税所得」が102万円だと、所得税率は5%となります。

つまり、A子さんの場合は、所得税1万3800円(27万6000円×5%)、住民税2万7600円(27万6000円×10%)、合計4万1400円分の税金を減らすことができると分かります。

今は、銀行に預金をしていても全く増えない時代ですので、老後資金を貯めながら税金を4万円分も減らすことができる制度はお得ですよね。

セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)を使った場合

最後に今年の1月より始まりましたセルフメディケーション税制(医療費控除の特例)を使った場合を確認してみましょう。

年間10万円以上の医療費は使わないけれども、鎮痛剤や点鼻薬など市販薬はよく使うという方は活用したい制度です。

健康診断やがん検診などを受けている人が対象となりますが、年間1万2000円を超えた部分の金額(上限8万8000円)については所得税の負担を軽くすることができます。例えば、A子さんが今年2万円分の対象となる市販薬を買った場合、8000円分が対象になります。

セルフメディケーションの税制メリットは、

・対象金額×(所得税率+住民税率)

で計算できます。確定拠出年金と基本的な考え方は一緒ですね。

A子さんの所得税率は5%、住民税率は10%なので、それぞれ得する金額は所得税400円(8000円×5%)、住民税800円(8000円×10%)となります。

生理通や編頭痛、花粉症、湿布薬などで市販薬をよく使うという方は、しっかりと領収書を保管しておき、来年の確定申告に備えたいところです。

「源泉徴収票」は節税の強い味方

各制度の活用については、自分で計算をすることが難しい場合もありますので、シミュレーションサイト等を利用して計算するとよいと思いますが、計算をする上では源泉徴収票にある情報をある程度把握しておくと気が楽になります。

「源泉徴収票」は、お得な制度を活用するために費用な情報が盛りだくさんですので、しっかりと確認した上で、捨てないで保管しておきたいですね。

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