横浜市営地下鉄「新羽」駅 徒歩6分の「ボタニカルシェアハウス新横浜」。オーナーの奥様の実家を緑豊かなシェアハウスに。部屋の収納も充実(6部屋、男女OK、39歳まで)

語学、ペット、DIY…シェアハウスで「ちょっと生活を変えたい」が実現する【後編】

アラサーならではのシェアハウス活用法があった!

都心でコスパよく暮らすための住まいの選択肢でもあるシェアハウス。【前編】では、シェアハウス専用のポータルサイト『シェアパレード~SHARE PARADE~』を運営する、コミュニティデザインの吉田紗理さんにお話をうかがい、シェアハウスの基礎知識とメリット・デメリットをご紹介しました。

【後編】の今回は、引き続き吉田さんと同社の柴田直希社長にお話をうかがいながら、お金にちょっと余裕が出てきたアラサーならではのシェアハウスの活用法を考えます。

さらに、親が空き家になりそうな不動産を保持している人はチェックしておきたい「シェアハウス経営」についても聞きました。

「ちょっと生活を変えてみたい」が低コストで実現する

シェアハウス6 コミュニティデザインの柴田社長(右)と吉田さん(左)

サイトがオープンしたのは2011年。「当時はアラサー女性のボリュームが大きかったですね。現在は全体的に入居を検討する年齢層は下がっています」と柴田社長は語ります。

会社では重要な仕事を任されるようになって忙しくて、会社と自宅を往復する暮らしには新鮮味がない……そんなアラサー女性が「ちょっと気分を変えてみる」選択肢のひとつが、シェアハウスへの転居というわけです。なかには、結婚までのモラトリアムとしてシェアハウスに入居することを考える人も少なくないのかもしれません。

「やってみたい暮らし」をシェアハウスで

お二人によると、最近では、特徴あるシェアハウスが増えてきているのだとか。つまり、物件を厳選することで「やってみたい暮らし」をシェアハウスで実現できる可能性があるのです。

取材で分かった、シェアハウスで実現できそうなライフスタイルをいくつか紹介します。

超都心に住みたい。ナイトライフを充実させたい

恵比寿、六本木といった超都心にもシェアハウスがあります。終電の時間を気にする必要もありません。「気分を変えたい」「出会いのチャンスが欲しい」なら、超都心の物件に絞ってチェックする方法もあります。

外国人と友達になりたい、語学を上達させたい

日本の賃貸住宅は、外国人にとっても借りづらいシステムと言われています。しかし、シェアハウスなら外国人も入居しやすいので、企業勤めの外国人が入居していることも多いのだそう。「外国人OK」物件に入居し、「私とのコミュニケーションは英語で」と直談判して、語学力を磨いている人もいるそうです。

ペットと暮らしたい、楽器を演奏したい

ペットOKなだけでなく、屋上にドッグランがあるといったシェアハウスも。楽器演奏ができる防音ルームがある物件もあります。集合住宅ではペットや音はトラブルのもとになりがちですが、趣味が同じ人たちと一緒に暮らすのは理想ですね。

リノベーション、カスタマイズしたい

「天井が高いアトリエ風の自室のDIYができる」「共用部を日曜大工の場として使える」といった、アートやDIY好きには気になる物件もあります。居住者の腕のレベルも高そうなので、お互いの部屋を自慢し合うのも楽しそうですね。

リゾート暮らしがしたい

「海の近くでサーファーの居住率が高い」「大きな公園の近く」といった、プチリゾート経験ができる物件もあります。海辺のマンションに引っ越すことやリゾートマンションを買うのはハードルが高いですが、シェアハウスなら低コストかつ身軽に、リゾート暮らしを体験できそうです。

期間限定なら、ちょっと冒険して特徴のあるシェアハウス体験をしてみる方法もありそうですね。ちなみに筆者は、分譲マンションの契約(青田買い)から入居までの1年と少し、という中途半端な期間中にシェアハウスを利用する方法があったかもと残念に感じました。

imageTitle 西武多摩湖線「一橋学園」駅 徒歩7分の「シェアレジデンス国分寺」。ラウンジには無料のコーヒーマシン、リビングにはアイスクリームマシーンも(58部屋、男女OK、外国人OK)

imageTitle 西武多摩湖線「一橋学園」駅 徒歩7分の「シェアレジデンス国分寺」(58部屋、男女OK、外国人OK)

物件見学はマスト。チェックすべきは「管理」

吉田さんは「シェアハウスに住むことを検討するなら、必ず見学に行く」ことをおすすめしているそうです。見るべきポイントは2つだといいます。

「1つ目は、ウェブサイトなどの物件情報には載っていない、物件の老朽化や清潔さ、雰囲気などを確認することです。写真には写らない雰囲気を、自分の目で判断しましょう。

快適な暮らしには「余裕」が必要です。部屋数や収容人数に対してリビングやキッチンが狭い、トイレやシャワーの数が少ないと生活の快適さは損なわれますし、トラブルの元にもなりがちです。

2つ目は、案内してくれる人(管理会社の人)をチェックすることです。通常、その会社が、案内してくれる物件の管理を請け負っており、現場に現れた人は入居後の物件担当者である可能性が高いです。

シェアハウス暮らしの快適さは、管理会社さんの対応に大きく左右されます。設備の故障から人的なトラブルまで、中に入って解決してくれる存在ですから、いろいろ質問してみるなどしてみてください」

何軒か比較すれば、優先順位もつけられそうですね。

シェアハウス「卒業」は、やっぱり結婚?

お話を聞いているだけでも楽しそうなシェアハウス。入居している人がシェアハウスを去るきっかけは「恋人と暮らす」「結婚する」というライフスタイルの変化が大きいようです。

とはいえ、ライフスタイルが多様化し、独身率も上がっている今、年齢層を高めに設定した、ゆるやかに人とつながることができるシェアハウスが増えていくかもしれません。すでに、ミドル層を意識した、水回りなどを個室に付けたシェアハウスも出てきています。なかには、年齢の上限を高く設定する、ひとり親家庭の入居OKといった物件もあるようです。

「シェアハウスの利用者は一都三県で3万~5万人と、まだまだ小さいマーケットです。これからますます、時代に合った物件が増えていくと思います」(柴田社長)

いずれ相続する不動産は、シェアハウスとして活用できる?

読者のなかには「自分でシェアハウスを運営してみたい」とシェアハウス投資を検討している人もいるかもしれません。

実際のところについてお聞きすると、「都内の新築アパート・マンションの表面利回りが5%前後といわれるところ、シェアハウスは同8%程度。ただアパートやマンションで家賃の3~5%で済む管理費が、シェアハウスの場合は20%前後が相場。管理に手間がかかるんです。どちらがいいといったことはケースバイケースなので、一概には言えませんが、今のところ実質利回りでもシェアハウスの方が分がありそうです」と柴田社長。

いずれ相続する不動産があって活用を考えている、実家が空き家になりそう、といったケースでなら、「こんなコンセプトの物件があったら面白い」という時代に合わせた自由な発想で、シェアハウス経営について検討してみるのもいいかもしれませんね。

▲TOPページへ

この記事をシェアする

個性的な連載で「投資」を身近に

一つのテーマを深掘り、おすすめ特集