小田急小田原線「読売ランド前」駅 徒歩8分の「シャトーライフ エズ」。南フランス「Eze村」をモチーフにした屋上にテラス、個室は天蓋つきベッドと女性を意識した物件(24部屋、女性専用)

恵比寿で7万円から。シェアハウスは本当にコスパがいいのか聞いてみた【前編】

シェアハウスってどうなの?まずは基礎を知ろう

住まいの選択肢の一つとしてすっかり定着したシェアハウス。でも「古い一軒家での共同生活」を思い浮かべる人もいれば、「おしゃれなキッチンや共用スペースがある、ホテルみたいなシェアハウス」をイメージする人もいるかもしれません。

「どちらもあり」が実際のシェアハウスの姿。ざっくり「住まいをシェアする」ことは同じでも、物件によってライフスタイルは大きく変わるのです。【前編】では、シェアハウスの基礎知識とメリット・デメリットを整理してみましょう。

シェアハウスと賃貸の違いって?

首都圏一都三県で約850軒の物件を扱うシェアハウス専用のポータルサイト『シェアパレード~SHARE PARADE~』を運営する、コミュニティデザインの吉田紗理さんに伺いました。

シェアハウス1 (写真=筆者撮影)

吉田さんは上記ウェブサイトでシェアハウス物件を訪れるリポーターも務めるなど、多数の物件を隅々まで見ているプロでもあります。

ところで、基本的な部分でシェアハウスと賃貸住宅って、どんなところが違うのでしょうか?敷金、礼金、仲介手数料などはどうなのでしょうか?

「基本的に、敷金・礼金、仲介手数料は必要ありません。身元調査や緊急連絡先は必要になりますが、一部の物件を除いて基本的には保証人を立てる必要もありません。シェアハウスでは、リビングやキッチンや洗濯機、シャワーやお風呂は共用ですので、基本的に家電も用意する必要がないんです」

家電が要らない、というのは始めて一人暮らしをする人にはありがたいですね!やはり、「コスパ」はかなり良いのでは、と期待が高まります。

家電を用意する必要がないため、身軽に引っ越しができるのも、シェアハウスの魅力となっているのだとか。シェアハウスでの暮らしが心地よくて、シェアハウスから別のシェアハウスに引っ越しする人も多いそうです。

imageTitle 横浜市営地下鉄「新羽」駅 徒歩6分の「ボタニカルシェアハウス新横浜」。オーナーの奥様の実家を緑豊かなシェアハウスに。シャンパンゴールド色のドラム式洗濯機が2台あります。(6部屋、男女OK、39歳まで)

シェアハウスの賃料の目安ってどれくらい?

アラサーの女性が、おしゃれな都内のシェアハウスを探す場合、賃料の目安はどのくらいでしょうか?

「例えば、恵比寿で、賃料7万円くらいからでしょうか。物件や部屋タイプによっては10万円を超えるものもありますが、賃料が高めに設定されている物件は、ラウンジ設備が豪華であったり、ビリヤードやフィットネススペースなど+αの設備がある場合もあります」

賃料の高い物件には、それ相応の人が住んでいるかも?ということでしょうか。

「おしゃれな物件に住んでいる人同士は、そうしたセンスの物件を選んだ、というところでまず、共通点があると言えると思います。都心の物件には、CAさんや、デザイナーさんなどクリエイティブ系の専門職の方が住んでいることもありますね」

imageTitle 西武多摩湖線「一橋学園」駅 徒歩7分の「シェアレジデンス国分寺」。ラウンジには無料のコーヒーマシン、リビングにはアイスクリームマシーンも(58部屋、男女OK、外国人OK)

シェアハウスの一番のメリットは?

ここまで基本的なことを伺っただけでも、シェアハウスにはメリットが多いと感じられますね。

さらに、吉田さんが思う、シェアハウスに住む最大のメリットは「自然な出会いが生まれること」だそうです。

「シェアハウスでは住んでいる人との交流が生まれます。例えばある物件では、パティシエさんが試作品のケーキを毎晩持ち帰るので、自然にお茶会がはじまるのだそう。異業種の人から仕事の話を聞くこともできますし、今まではなじみがなかった趣味を持っている人に誘われて新しい趣味が持てたという人もいます。こうしたチャンスが自然に生まれる、これが最大のメリットだと思います」(以下、かぎかっこ内は全て吉田さん談)

社会人になると、仕事が忙しくて新しい友達を作る機会は少ないですし、時間ができても仕事がらみのお付き合いといった、同質の人との交流になりがちです。仕事でもなく、家族でもない人と自然に出会えるのはうれしいですね。

シェアハウス 小田急小田原線「読売ランド前」駅 徒歩8分の「シャトーライフ エズ」。南フランス「Eze村」をモチーフにした屋上にテラス、個室は天蓋つきベッドと女性を意識した物件(24部屋、女性専用)

トラブルは「人間関係」。男女がフロア別の物件も

帰宅するとリビングやキッチンにシェアメイトがいて、みんなと言葉を交わして自室に戻る……という、まるで海外のテレビドラマのような、シェアハウスでの暮らしのシーンが目に浮かびます。

基本的にコスパがよさそうなことは、とてもよくわかりました。逆に「デメリット」はあるのでしょうか?

「トラブルとして起こりがちなのは、やはり人間関係ですね。キッチン、リビング、お風呂、トイレといった設備が共用で、入居者同士の生活が身近になるぶん、ライフスタイルの違いやマナーなど、入居者同士で食い違いが起きてしまうこともあります」

共用部の掃除は、専門業者や管理会社のスタッフが代行してくれる物件が多いので、そんな場合は掃除についてのトラブルは少なそうです。ゴミ出しについては「ゴミ当番制」を設けている場合もあるようです。

恋人ができたらどうなるの?

吉田さんがメリットとして話してくれた「出会い」には異性との出会いも含まれています。男女とも入居OKの物件では、シェアハウスが出会いの場になることもあるそうです。

ただ、ちょっと気になるのは、物件の外で恋人ができた場合、自室に来てもらうこと。やっぱり、NGなのでしょうか?

「個々の規約によって異なりますが、女性専用物件では、異性の立ち入り・宿泊は基本的に禁止です。ただ、男女共用物件では、宿泊は禁止しているところが多いようです。異性でも共用部の立ち入りについてはOKしている物件は多くあります」

プライベートで面倒なことは避けたいから、という理由で女性限定の物件を選ぶ女性もいるそうです。

「ずっと一緒に過ごす付き合い」は必要ない

人間関係がメリットにもデメリットにもなりうるシェアハウスですが、いずれにせよ、コミュニケーション能力が必要にも思えてきます。

ところが、吉田さんはあまり心配はないと言います。

「入居前の問い合わせでも『私は人見知りなのですが』と心配される人が多いのですが、そもそもみなさん働いていて忙しいので、お互いの顔を合わせる機会がそれほど多くなかったりします。集まるときは盛り上がるけれど、お互いのプライバシーは尊重する、という暗黙のルールができているようです」

シェアハウスにはじめて入居する際には「転校生」状態になってしまうわけですが、なかには定期的に「お別れ会」「歓迎会」などの交流会を開催して入居者の交流をはかっている物件もあるそうです。

似た趣向の人が集まり、出会いがあり、でも「べったり」でもないほどよい関係が自然に作れるシェアハウス。もしかしたら「なかなか気の合う人と出会えない」とちょっと人見知りする人のほうが、シェアハウスでいい出会いがあるかもしれません。

【後編】では、アラサー女性のシェアハウス選びや活用法を深掘りします!

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