(写真=Mocha)

幸せだと思い込んでいた海外生活 夫のモラハラに初めて気がついた時【モラハラ逃亡記#02】

「駐在マダム、モラハラ夫からの逃亡記」#2

海外での新婚生活。楽しくないわけがありませんでした。何もかもが新鮮。海外生活の不便さはありながらもそれなりに楽しむことが出来ていました。

夫は無口なところがあったけれど、ちょっとクールな人なのかなと思っていたし、相変わらず優しかったのです。平日からホテルディナーや高級レストランによく連れて行ってくれていました。

海外生活を始めて間も無く妊娠し、海外での出産を控えた冬のある日。夫に対して違和感を感じたのでした。

出産目前!夫の「モラハラ」がじわじわと現れてきた

もうすぐ臨月を迎えようとしていた頃は、ちょうど真冬でした。

私が住んでいた場所は、冬はそこそこ寒くなる地方でした。日本のような暖房施設も無く、床は冷たい大理石、お風呂はシャワーのみでさらに出てくるお湯の量が決まっていて、とても厳しいものがありました。

いつも家事をしてくれているメイドさんは、土曜の夕食を作った後から日曜日いっぱいが彼女のお休み。そのため土曜の夜と日曜の食器洗いは基本的には自分たちでしなくてはならなかったのです。

とある土曜日の夕食後に、私は食器洗いを始めました。外国人向けのキッチンはシンクが高くてやりづらく、さらに大きくなったお腹が邪魔なのでお腹を横向きにして無理な体勢で。お湯が出る装置が無く冷たい水で洗っていたためお腹が張ってきたので、夫に「食器洗い代わってくれる?」とお願いしたところ、「俺は外で働く人」と顔も見ずに言いそのまま寝室にこもって寝てしまったのです。

そもそも「モラハラ」ってなに?

「モラハラ」はモラルハラスメントの略。

モラハラとは簡単に言えば精神的暴力の一種です。加害者はパートナーである被害者に対し、事あるごとに否定や非難をし、行動の制限をし、経済的自由を奪い、被害者自身に非があるように思い込ませて、弱らせます。被害者のことを尊重することなく、モノ扱いします。

何かの勘違いだと思い込み「モラハラ」を直視しなかった

夫は優しい人だと思い込んでいたし周りの評判も良かったので、その冷たい言葉と態度に非常に驚きました。

海外での出産を間近に控えていて、不安がさらに募っていったのを覚えています。人って、ネガティブなことは忘れようとしたり、私の勘違いだったのでは無いか、聞き間違えだったのでは無いかと思いたかったりするものなのです。

私もそのことは考えたくもなく、しばらくその事はすっかり忘れていたのでした。

当時、「モラハラ」という言葉はもしかしたらまだ存在していなかったかも知れませんが、まさか夫が無意識にもパートナーを支配しようとするモラハラだなんて思ってもいなかったです。

私にとってぴったりの相手と結婚できたと思っていたし、まさか自分がそんな暴力性を持った相手と一つ屋根の下で生活していたとは、思ってもみなかったのです。

こうして私の思い込みや楽観的な捉え方は、いつしか夫をますます付け上がらせて行ったのでした。

次回は、頑なにスマートフォンを持たせてくれなかったことについてお伝えいたします。

【前回のお話はこちらから】
誰もが憧れる裕福な暮らしができる駐在妻 悩みは意外な〇〇【モラハラ逃亡記#01】

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Key
孤独な海外生活の中、夫のモラハラに気がつき何とかしてこの状況を変えようと逃亡を計画。夫の留守中に置手紙をしてスーツケース3個とゴルフバックそして子供を抱えて日本に逃げ帰ってきました。現在、派遣で働きながら一人で子育てをしています。 ブログ「海外駐在マダムから築古アパート暮らしシングルマザーを選んだKeyのハッピー逃亡記

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