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節税できる女の第一歩。「源泉徴収票」サラサラ読めるようになるためのポイント2つ

チェックポイントは「年収」と「課税所得」

12月~3月の間にもらった給与明細と一緒に「源泉徴収票」という1枚の紙が入っていませんでしたか? 2017年、様式が変わって2倍に大きくなりました。以前のA6サイズでは小さくてすぐなくしてしまい、必要なときに探すのが大変だった筆者ですが、これなら管理がしやすそうです。

けれども、源泉徴収票って一見よく分かりませんよね。どう見たらいいかを解説した記事はとても多いのですが、残念ながらとにかく難しくて、読む気がしないものが多い……。というわけで、この記事では「サラサラ読める」ことを重視しました。ポイントを2つに分けて、源泉徴収票活用法をお伝えします。

源泉徴収票, 活用, 節税 (画像=DAILY ANDS編集部)

「源泉徴収票」のチェックポイント2つ

紙が大きくなって書かれている情報も増えましたが、まずは大事な数字だけ見ておけば大丈夫。知りたいのは、前年にいくら稼いで、いくら税金を納めたのか。そして、あとどのくらい節税できるのか。これが分かることが今回のテーマです。

ポイント①:「年収」はどこに書いてあるの?

まず気になるのは「年収」ですよね。源泉徴収票では「支払金額」という欄に書かれています。左上、住所欄のすぐ下です。これが前年1年間に勤務先から支払われた給料の総額です。交通費については、バスや電車など一般的な通勤手段の場合は月10万円分まで非課税なので、この「支払金額」には含まれていません。

ちなみに、年収とは給料からまだ何も差し引かれていない状態のことをいいます。ここから、税金や社会保険料などが引かれて「手取り」の金額となります。

源泉徴収票, 活用, 節税 (画像=DAILY ANDS編集部)

ポイント②:前年にいくら所得税を納めたのか

次に、前年にいくら所得税を納めたかを見ておきましょう。「支払金額」の並びの一番右側に「源泉徴収税額」とありますね。これが所得税の金額です。年収が同じでも、所得税の金額は一人ひとり違います。

例えば、同じ年収500万円でも、所得税が15万円の人もいれば、0(ゼロ)円の人もいるのです。この差は、税金の対象になる金額(課税所得)を小さくできる「控除」(☆)がいくらあるにかかってきます。

そして控除額は、扶養者が多いなど家族構成によるもののほか、社会保険料などを支払った金額などでも変わってきます。

源泉徴収票, 活用, 節税 (画像=DAILY ANDS編集部)

☆控除(こうじょ)とは?
税負担がなるべく色んな人にとって平等になるように考えられた「配慮」のこと。例えば、妻というパートナーを養っている人については、単身者に比べると生活をするのが大変なので、税金の負担を軽くしてあげましょう制度が「配偶者控除」。(参考:そもそも「控除」って?配偶者控除をもっと分かりやすく説明してみた

自分がいくら節税できるかを知る手がかり「課税所得」も分かる!

2017年からは、iDeCo(個人型確定拠出型年金)(☆)やセルフメディケーション税制(☆)など、「控除」してもらえる方法が増えました。せっかくですから、うまく活用して節税したいものですよね。

こうした節税策を利用するときに、大切になってくるのが、結果として「いくら節税できるのか?」ということです。ところが、それぞれの節税制度を調べてみると、お得になる税金の金額は「課税所得」を基準に計算されることが多いのです。「あなたがいくら節税できるかは、課税所得を元に、計算してみましょう」なんてフレーズが出てくることもしばしばです。

ところが、この「課税所得」というのは収入からさまざまな金額を差し引いた後に計算できるもので、案外自分の「課税所得」を知っている人は多くありません。

ということで、いくらになるのか、源泉徴収票の項目から計算する方法をお伝えしましょう。

住所のすぐ下、「支払金額」の右隣に「給与所得控除後の金額」欄がありますね。これから、「所得控除の額の合計額」を差し引いた額が「課税所得」になります。

源泉徴収票, 活用, 節税 (画像=DAILY ANDS編集部)

例えば、ざっくりとした数字ですが、

・給与所得控除後の金額=300万円
・所得控除の額の合計額=200万円

とすると、「課税所得」は、300万円-200万円=100万円となります。

「課税所得」が高い方が所得税率は高くなりますし、「課税所得」が低ければ所得税率も低くなります。

また、先程挙げた「確定拠出年金」で同じ金額を積み立てたとしても、所得税率が高い人はそれだけ節税も効果も高く、低い人は節税の効果も低くなります。

☆確定拠出年金とは?
公的年金や企業年金にプラスするかたちで自分で積み立てる「年金」のこと。拠出したお金を、投資信託などで運用する。個人でも節税ができることや、2017年1月から加入対象者が拡大したことから、いま、老後資金づくりの方法として注目を集めている。(参考:これなら分かる!「確定拠出年金」がお得と言われる理由

☆セルフメディケーション税制とは?
対象となる市販薬を、「1万2000円を超えて」購入した場合、レシートを取っておいて確定申告することで所得税の一部が還付され、翌年の住民税が減額される制度のこと。(参考:薬のレシートで得する!「セルフメディケーション税制」4つのポイント

ポイントを押さえれば意外とカンタン

「給与所得控除後の金額」と「所得控除の額の合計額」、どちらもややこしい名称ですよね。こちらの金額の詳しい見方もあるのですが、知らなくても、特別不便はないので、とりあえずはOKです。

先ほども挙げた「iDeCo(個人型確定拠出型年金)」や「セルフメディケーション税制」などの金額は、この「所得控除」に含まれるということだけなんとなくわかれば大丈夫です。

税金の専門用語がずらっと書かれている源泉徴収票ですが、難しいのは言葉だけ。暗号か何かだと思って慣れちゃいましょう! あとは、住宅ローンや賃貸マンションの契約など、必要になったときのために保管しておきましょう。

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