(写真=KPG_Payless/Shutterstock.com)

【連載】「マネー相談は人生相談。女性FPたちのホンネ日誌」

#13 悩める自営業妻は月収17万円、貯蓄ゼロ。家計の「意外なキーマン」は…

杼木美絵のつぶやき【前編】

あまり表に出ることのないファイナンシャル・プランナー(FP)という職業の女性たちに、普段どんな相談を受けているのかリレー日誌形式でつづってもらう連載。杼木(とちぎ)さんに舞い込んだのは、自営業者の妻という女性からの家計の見直しの相談です。聞けば月収は17万円で貯金はほぼゼロ。なぜそのようになってしまったのか、根を探ると、意外な「家計のキーマン」の存在が浮かび上がってきました。

家族3人、収入は月17万円。貯蓄はゼロ

ある日、携帯電話に出ると、隣県に住む女性から家計見直しの依頼が入りました。

依頼主の女性は、夫、2歳の子どもと3人暮らし。夫が自営者で夫婦はともに40代前半ですが、家計収入が月17万円で、貯蓄が全くないということでした。

ただ、それ以外は加入している保険くらいしか情報がなく、会って話してみないと家計見直しの方向性が決められません。

不安の中、彼女の自宅近くのお店で待ち合わせし、初回面談をスタート。事前に記入いただいていた「事前聞き取りシート」の内容を確認していると、ポロポロと彼女の口から愚痴がでてきました。

自営業のお金はすべて義母が管理している

聞くところによると、月17万円の収入は義母から毎月末、現金を手渡されるのだそうです。金額は「これだけあれば生活できるはずだ」と、毎月の売上に関係なく義母に決められています。

ちなみに彼女は平日の昼間は子どもを保育園に預け、経理担当として家業を手伝っているとのことでした。

経理を担当しているとはいえ、もともと長年義母がしていた業務を最近引き継いだばかりで、よくわからないままにとりあえずこなしていると言います。

出会って15分で彼女が義母とうまくいっていないこと、そして、この義母が「家計のキーマン」であると確信しました。

初回は、加入保険の見直しをアドバイス

彼女の愚痴は次々と出てきましたが、愚痴を聞いていても何もはじまりません。

ファイナンシャル・プランナーとしてこの課題を乗り越えるため、まずは彼女にだけ不自然に多くかけられた保険について聞いてみました。

彼女には高額の死亡保障がかけられていて、さらに医療保障も世帯主よりも手厚い保障に加入していました。世帯主の死亡保障は全くないのに、です。

保険は彼女の友人の勧めで2年ほど前に加入したとのことです。

まずは、ここから。ということで、彼女の保険の見直しと世帯主の死亡保障の必要性を話し、初回面談を終えました。次回は1カ月後。その間の家計の収支を見ながら次の一手を考えます。

ところが1カ月後、彼女から送られてきた1カ月分のレシートを見て驚きの事実が判明しました。(後編 <coming soon>に続く)

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