(写真=Olha Kho/Shutterstock.com)

超多忙でストレスがたまりがちな人に。旅に行った気分になれる名作映画3選

映画の世界へトリップ!

いろいろな仕事に忙殺されて、新しい年もストレスフルに送っているかたが多いのではないでしょうか。

そういうときは観るだけで旅に行った気分になれる、良質かつ普遍的な映画を繰り返し観るに限ります。疑似的に旅に行った気分を満喫して、かからなかった旅行費用は投資に。

過去に観たあの映画も、今観てみると新しい発見があったり、異国の街を歩き回った気分になれたり。結末が分かっているからこそ、安心して浸れる一本は意外に大事です。

超多忙でストレスがたまりがちなかたのために、ルーティンとして確保しておくといい、旅した気分を味わえる名作をご紹介します。

ウィーンの石畳と洒脱な会話を堪能「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離」

旅といえば観光、買い物と分かりやすい名所をまわりがちですが、仕事で疲れた心を癒す旅には、ただ知らない街を歩き回ったり、友達や恋人と話をしているだけで時が経つのも忘れることがあります。

アメリカ人学生ジェシー(イーサン・ホーク)とフランス人女学生セリーヌ(ジュリー・デルピー)はヨーロッパの長距離列車ユーロトレインの車内で、出会った瞬間から意気投合します。

2人は、たった14時間という時間限定で途中下車、翌日の朝までウィーンの石畳をただただ歩き回ります。一目ぼれなのか、語り合ううちに恋に落ちたのか……それさえ分からないままに、互いの思想や過去の恋、幼少の思い出をひたすら語り合います。

ウィーンといえば芸術や音楽の都ですが、名所ではなく、レコード店、古い墓地、大観覧車、水上レストラン、通りすがりのバーやカフェなどがその舞台です。別れの時間が来ても「さよなら」が言えない二人は、「半年後にまたここで会おう」と、不確かな約束をして行き先を別にします。

特筆すべきは、異国の地を主人公の二人がおしゃべりしながら歩き回っているだけのシーンばかりであるということ。洒脱な会話が不思議と間を持たせてくれます。

そしてこれには続きがあります。その9年後を描いた「ビフォワ・サンセット」、さらなる三作目に「ビフォア・ミッドナイト」も。すべてを一気に観るのも、旅気分がより盛り上がりそうです。


美しい音楽と街並みが心地よい「ノッティングヒルの恋人」

ハリウッドスターのアナ・スコット(ジュリア・ロバーツ)と、小さな本屋店主のウィリアム・タッカー(ヒュー・グラント)が主人公。

アナがウィリアムの本屋を偶然訪れ、その数十分後に二人が街でぶつかったところから物語は展開します。華やかなスターであるアナにも一人の女性としての深い悩みや秘密があり、日ごろ安易にそれを話せない環境にあるアナは、ウィリアムと出会い、語り合ううちに互いに惹かれて恋に落ちていきます。

軽快なロマンティックコメディでありながらも、構成が大変優れています。エルヴィス・コステロの美しい旋律「She」をバックに、実力派の二人が時に感情をあらわにして会話を進めていく流れにひきこまれます。

ウェストロンドンの色彩鮮やかな洋館、ラストシーンの公園も一幅の絵のようです。脳も体もイギリスを旅した充実気分を味わえます。


本当の自由と責任とは何なのか「ローマの休日」

「トレビの泉」や「真実の口」といったローマの観光スポットがあますところなく組み込まれています。何回も見ても、展開が分かっていても、またローマに行きたいという気持ちが募る作品の一つです。

美しく快活なアン王女(オードリー・ヘプバーン)は自由を満喫しながら美容院で髪を切り、ファッションもアレンジ。スペイン広場でジェラートを嬉しそうに頬張ります。日頃、仕事が忙しい人にとって、そんなささやかな自由を楽しむ姿は共感できるのではないかと思います。

「ローマの休日」は言うまでもなく、不朽の名作ですが、もう一つの視点もあります。アン王女が脱走して恋に落ちたままではないということ。国家のために、責任を果たすために、覚悟を持ってアン王女は帰ります。そのように変化する表情も、また魅力的です。

旅と会話、そして時間限定の自由。前述した二作の伏線となるような、元祖的映画としての役割も大きいのではないでしょうか。


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