(イラスト=夜街マリィ )

FXにハマりやすい!年収300万円未満の資産運用とは【アラサーと投資①】

どのような資産運用をしたらよいのか、根掘り葉掘り聞きました

「貯金ではお金が増えないから、投資をしてみたい!」

最近、こう思う女性が多いようです。でも、実際何をしたらいいのかわからない人も多いのでは?

そこで、DAILY ANDS編集部はこれまで1000人以上の女性の家計相談に乗ってきたというファイナンシャル・プランナー(FP)の高山一恵さんを直撃。アラサー独身女性を、「年収300万円未満」「300万円〜500万円」、「500万円超」に分け、それぞれどのような資産運用をしたらよいのかを根掘り葉掘り聞いてきました。その内容を、全4回シリーズでお届けします!

年収…の前に、「貯金できるか、できないか」

くすい:早速、女性へのアドバイスを年収別にお伺いしたいのですが、まずは年収300万円未満の女性からお願いします!

高山:年収の前に、まず貯金できるか、できないか。そこが大きいですね。

貯金できない人には、年収が高かろうが低かろうが、とりあえず貯金しましょう、というアドバイスを必ずします。貯金がないと、将来に備えられないですよね。そして、何かチャンスがあったときに逃してしまう可能性がすごく高くなります。

くすい:チャンスを逃すというと、具体的にはどんなシーンがありますか?

高山:例えば、転職。転職がしたいと思ったときに、お金がないと焦っちゃうんです。準備がシッカリできていないのに今の職場を辞めて、さてどうしよう、となるケースもすごく多い。お金がないから心にゆとりがなくて、物事を冷静に判断できないんです。

くすい:お金があるってことは、心の余裕があるということで、心に余裕があると、イザというときも冷静に判断できる、ということですね。

高山:そういうことです。貯金ができない人は自己管理能力が低い、っていうか「ない」人ということなんです。痩せられない、片付けられない……貯金ができない人にはこういうタイプがすごく多いんです。

女性で独身の方は、30歳で自分の年収分を貯めていることが一つの目安です。病気やケガで急に働けなくなっても1年間は暮らしていける余裕を持つようにしましょう。

年収300万円未満、貯金できない女性って?

くすい:では、年収300万円未満で貯金ができない女性ってどういう人が多いんでしょう?

高山:このパターンはアパレル系、ファッション系、エンタメ系、ゲーム系などに多い印象です。エンタメ業界だと、あまり現実世界に興味がない人も多いんですよね。お金のことを言ってもあまり実感がわかない。

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くすい:確かに、そういう女性、いますね……。

高山:こういうタイプは、とにかく面倒くさがりです。なので、お金を貯めるには、引き出すのが面倒くさくなる貯金の仕組みを作るのがポイントです。銀行の自動引き落としでもいいですし、もし勤務先に制度があるなら「財形貯蓄」を使うのもいいですね。お金を引き出すには上司のハンコが要りますから、とても面倒くさいです。

こうした手続きを自分でするのが面倒なら、周囲の信頼できる友人や同僚、家族、いなければファイナンシャル・プランナーなどに手伝ってもらいましょう。

くすい:でも、中には貯金をすると生活が成り立たなくなる人もいるんじゃないですか?

高山:それが、意外とできちゃうものなんですよ。実家暮らしで貯金できない、という人は必ずどこかで浪費をしていますし、一人暮らしの人も先取り貯蓄を始めると生活を見直すなどしてなんとか予算内でやりくりするようになります。

くすい:家計に占める貯金の割合はどれくらいがいいんですか?

高山:実家住まいだったら手取りの2割、一人暮らしであれば1割が目安ですね。

くすい:貯金ができるようになったら、どんな資産運用アドバイスをしますか?

高山:月収の半年分、もしくは1年分のお金が貯まったら、まずは投資信託の積み立てをおすすめします。興味がありそうな人には、株やFXなどを紹介することもありますね。

☆投資信託(ファンド)とは?
投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品。(※投資信託協会より引用、投資信託についてもっと知りたい人は、この記事もチェック!→5分でわかる! 積立投資信託のアウトライン

FPは見た!年収300万円未満でも貯金できる女性

くすい:ふむふむ、なるほど。では、年収300万円未満で貯金できる女性、だとどうでしょうか。これまでにそのような相談者の方はいましたか?

高山:以前、大手企業の派遣社員で、月々の手取り額が19万円、月々5000円ずつ資産運用して、数百万円の貯金をした女性がいました。

こういうタイプは、とにかくお金を貯めることに対するモチベーションがものすごく高いんです。化粧水を自作したり、古着を売買したり。ミニマムライフを送る女性もいますね。特別美人、というわけではないのですが、甘え上手で男性に食事をおごってもらうことで、食費を浮かせている人もいました。

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くすい:……。これは、なんというか、「お金をできるだけ使わずに生活しよう!」というモチベーションの高さというか、ある意味お金に対する執着のようなものを感じますね。

高山:そうですね。相談者の中には、「実家暮らしOLに負けたくない!」というモチベーションで、たくさん貯金をしているケースもありましたね。その方は貯めたお金で海外の大学院に進学、現地の男性と結婚して、今は「大出世」しています。(笑)

くすい:そんなケースも!

高山:その方のように目的がハッキリしている場合はいいんですけど、中には貯金することが目的化している人もいます。そうした場合は、まず「なぜ貯金をしているのか?」をお聞きします。お金はあくまで人生を豊かにするツールにすぎません。何のために貯めるのか目的意識を持つことは大事ですね。

くすい:貯まったお金の運用法は、どんなふうにアドバイスしますか?

高山:第一に投資信託積み立てで、第二に株や外貨建てMMF(公社債投資信託)ですね。

このタイプは「投資スイッチ」が入るとスゴイですよ。「一発逆転しなきゃ!!」と思うのか、FXにハマるケースが多いですね。企業の業績を見ながら株式投資する、ということはあまりピンとこないようで。投資信託でコツコツお金を増やそう、という考えもあまりないですね。ちょっと極端かもしれません。

投資信託積み立ての選び方は?

くすい:貯金ができたらまずは投資信託の積み立て、というのは共通していますね。投資信託はどのようなものを選んだら良いですか?

高山:最初は国内外の株や債券、不動産にバランスよく投資できる「バランスファンド」の、「インデックス型」(決められた指標に連動するように運用すること)をおすすめしています。

バランスファンドをおすすめするのは、世界のさまざまな資産に自分のお金を分散投資することで、リスクを分散させよう、という考え方があるからです。「インデックス型」と「アクティブ型」(指標を上回るように運用すること)のうち、「インデックス型」を選ぶのは手数料が低いからです。

もしもっと積極的に投資をしたい!というのであれば、日本株の「アクティブ型」をおすすめしたり、新興国に投資する商品をおすすめしたりもします。

☆インデックス型とは?
東証株価指数や日経平均株価といった目標となるベンチマークの動きに連動するように運用する。反対に「アクティブ型」といって、運用担当者が銘柄やタイミングなどを選び、東証株価指数や日経平均株価など市場平均を上回ることを目指して運用するものもある。(インデックス型についてもっと知りたい人は、この記事もチェック!→どんな投信があるの?国内株式編

次は、年収500万超バリキャリウーマンの実態に迫る

「こんな女性、いるいる!」と、身近な女性の性格や行動パターンを思い浮かべながらお話を聞くことができ、とても興味深いインタビューになってきました。

次回は年収500万円超の女性がターゲットです。

「この年収層は以外と貯金できないケースも多いんですよね」と高山さん。最近、筆者の周りにも男性顔負けの年収をバリバリ稼ぐ女性は少なくありませんが、彼女たちは普段、お金をどんな風に使っているんでしょうか……?(【アラサーと投資②】に続く)

今回、取材に協力してくれたのは…

imageTitle (写真=DAILY ANDS編集部)

高山 一恵(たかやま・かずえ)さん
Money&You取締役、ファイナンシャル・プランナー(CFP)。2005年に女性向けFPオフィス、エフピーウーマンを設立、2015年から現職。全国で女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。FP Cafeを運営。

>>これまでに高山さんが執筆した記事はこちらから

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