(写真=DAILY ANDS編集部)

僕に投資して!と言われたら?「株取引」基本を超!初心者向けに解説

今年こそ株デビュー!先ずは企業の業績から

資産運用の中でも特に株取引は、「やってみたい」と思う人が多いジャンルです。しかし実際にやろうとしても、「何から手を付けて良いのか分からない」「言葉は何となく知っていても、内容が難しくてチンプンカンプン」……という人も多いのではないでしょうか。

実は、DAILY ANDS編集部のKもそんな超!初心者の一員。そこで、今回は株取引のやり方を実際のパソコン画面を見ながらFPの方に徹底的に解説して頂きました。

投資先の選び方から、企業情報の見方まで、「チンプンカンプン」だったのが、「これなら分かる!しかも、面白い!」までに変わった様子を、4回シリーズでお届けします!
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取材に協力してくれたのは……

今回取材に協力してくれたのは、運用の現場で株のリサーチをされていた岡田禎子さんです。

(写真=DAILY ANDS編集部)

岡田禎子(おかだ さちこ)さん
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、CFP。 証券会社、資産運用会社を経て、FPとして独立。「投資は面白い」をモットーに、投資の素晴らしさ、楽しさを一人でも多くの方に伝えていけるよう、活動中。

──今回は超!初心者向けということで、まず投資先を選ぶポイントからご説明頂けますでしょうか。

岡田:そうですね。まず、なぜ株式投資の際に投資先の見極めが必要になるのかをご説明しましょう。例えば、チョコレート屋さんを経営している彼氏がいたとします。その彼に「自分のお店をもっと大きくしたいから僕に投資して」って言われても、無条件にOK出すわけにはいかないですよね。

──確かに。

岡田:そういうとき、彼のお店が何で儲けているのか、これまでどういうふうにやってきたのか、過去の業績を見て、お金を出すかを考えますよね。株取引もその流れと似ています。

──なるほど。

岡田:最初に事業内容を見て、どういう企業なのかをチェックします。次に業種、その後に市場を見ていくんですね。ちなみに今回は初心者向けなので、チェックする企業は東証一部に絞りましょう。次に、その会社の過去の業績を知るために、業務推移を見てみましょう。

(画像=DAILY ANDS編集部) 業績推移の画面

岡田:まず、今までどういうふうに儲けているか。これは、業績予想を見れば大体分かります。一番左側の棒が一昨年、次が去年。その隣が今年の予想です。一番右側がアナリストたちの平均の予想値。ここで最初に注目するのは、売上高です。

──売上高。

岡田:売上高は、たとえばチョコレート屋さんだったらどれだけ売れたかということ。営業利益は、売り上げからチョコレートを作った原材料費、人件費、広告宣伝費などを引いた残りです。この2つが株で一番評価されるところ。

──売上高と営業利益ですね。メモメモ。

岡田:ちなみに経常利益は本業以外の売上の事で、例えば会社が株を売った、不動産を売ったとかそういう事をプラスマイナスしたもの。その全てから税金を引いたものが当期利益。なので、当期利益は純粋な利益ということになります。

(写真=DAILY ANDS編集部)

──なるほど。

岡田:株を初めてやる場合は、なるべく増収増益の企業を選んだほうがいいです。増収っていうのは売り上げがつねに伸びている会社と言うことで、企業が成長しているってことですね。売り上げも伸びて、利益もあって、儲けもある。

──成長性が大事なんですね。

岡田:例えば男の人でもこれまで順調に稼いでいるのがわかれば、将来も稼ぐだろうと予想がつくでしょ?逆に今までぜんぜん稼いでなくて、借金だらけの人が突然稼ぐっていうのは、完全に無いことはないですけど考えにくい。

──チョコレート屋さんを開いた彼氏のお店が、しばらく経っても全然売れないとなると、これからも売れると言うメドは立てられない、みたいな感じですね?

岡田:そうです、過去があって今があるから未来が予想できる。株価は、成長できる(=上がる)と思えるものをみんなが買って、それで上がっていきます。だから過去を見る事はすごく大事。

──その過去というのが売上と営業利益なんですね。

岡田:そうですね。売上が良くて営業利益がちょっと下がっていたとしても、今期はもしかすると広告宣伝費を掛けたのかもしれない、人を増やしたのかもしれない、なども考えられるのでもちろん調べることは大切ですが、基本的に売り上げと営業利益が右上がりになっている会社に注目したほうがいいでしょう。

(写真=DAILY ANDS編集部)

──将来性を見極めると言う事でしょうか。

岡田:そうですね。でも今期限りっていう場合もあるので、どうして増えたのか、減ったのかっていうのも調べてチェックする。

──チョコレート屋さんの場合だと、たまたまバレンタインとかでラッキーだっただけとか?

岡田:そうですね。あるいは突然本業とは関係ない不動産資産を持っちゃって利益がたつ可能性もあるし。そこは経常利益を見れば分かるのですが。基本的には株は本業(売上高と営業利益)で見た方が良いと思います。

──お金のない彼氏が突然遺産を相続してお金を持っても、それはご本人の将来性とは別ものですしね。

(画像=DAILY ANDS編集部) 業績推移の画面

岡田:そうですね。あと、売上高や営業利益がアナリストの予想より予想が下回っている会社は保守的かな、と言う見方も出来ます。一番右はアナリストさんたちの平均値なんですけど、これは会社が出している予想よりちょっと高い。だからいい決算が出てくるなっていうのがわかる。

──アナリストさんの予想って今までのを見て考えてるんですか?

岡田:アナリストさんだって将来のことはわからないじゃないですか。でも会社を調査し成長性を分析していると、会社が出す業績予想が保守的で低めに設定しているのか、とかが分かってくる。こういう銘柄は、将来成長すると思われているので上がって行くことが多いです。

──男性でいうと、「僕みたいな男がそんな大きく出ちゃっても恐れ多いですし……」みたいな感じですか?

岡田:そうですね。(笑)逆に強気で数字を出してくるけれど、決算では「しゅ〜ん」みたいなところもあります。

──「俺ガンガン攻めるから皆ついて来いよ!」とか言っておきながら、蓋を開けてみたらダメダメでした、みたいな?

岡田:そういうことです。とは言え株は期待値で上がるので、ビッグマウスの社長がいると、株価がぽん、と上がることもあります。面白いですよね。

(写真=DAILY ANDS編集部)

──過去の実績からきちんと見ることが大事と言うことですよね。すごく分かりやすい!ちなみに、具体的に株を買う時の作戦のコツみたいなのはありますか?

岡田:株主優待が人気の企業だと、優待狙いの人が株を買うタイミングで自分も買っておいて、権利確定日(※株主がその銘柄を保有することで株主権利を得ることができる最終取引日のこと)に株価が上がったところで売っちゃうとか、そういう作戦を練ることもできます。

──株主優待!

岡田:あとは「配当が入るからその前に買っておこう」とか、「会社が業績予想を堅め(低めに設定している)に出しているから、決算が出た後は株価上がるな」とか。銘柄によってもクセがあるので、1つの銘柄とじっくり付き合ってみると面白いですよ。

──なるほどー。あんまり「浮気」しちゃだめなんですね。

岡田:とは言え「一途」すぎると周りが見えなくなるので、同業他社は必ず見ておいた方がいいですね。2〜3社でも良いので。

──確かに、何事も周りを見る余裕が大切ですね。ありがとうございます!

投資先を選ぶときの2つのチェックポイントが分かった!

岡田さんへのインタビューから、

・これまでの実績が全くないのに突然売り上げが上がる可能性は非常に低い
・過去の実績は、ヤフーファイナンスの株式の「業績予報」を見れば分かる

ということが理解できました!もちろん突然売上が上がる企業もないわけではないでしょうが、初心者にはその点は堅実に見ていった方がよさそうです。

さて、第2弾はいよいよ「チャートの見方」です!(株の◯◯がこれで分かる!初心者向け「PER」「PBR」徹底解説に続く)

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