(写真=投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year運営委員会)

数が多すぎて選べない…そんなあなたに2016年「投信」ランキング10位→4位

投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2016発表【前編】

少ない資金で幅広いジャンルへの投資ができ、コツコツ積み立てることもできる投資信託(ファンド)は、投資ビギナーの味方。でも数がありすぎて「どれを選んでいいのか分からない」という人も多いのでは?

ブロガーによる投票で決まるアワード「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2016」の授賞式が1月15日、都内で開かれました。

金融庁長官からのメッセージも届いた注目のイベントで、「目利き」が選んだのはどんな投信だったのでしょう? 授賞式の模様を、初心者向けに前後編でリポートします。

【前編】は10~4位と特別賞について、【後編】では3~1位と「投信これまでの10年、これからの10年」について、それぞれ詳しく紹介します!

※写真提供(すべて):投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year運営委員会

imageTitle 司会を務めたファイナンシャル・ジャーナリスト竹川美奈子さん(右)とファイナンシャル・プランナーのカン・チュンドさん(左)。運営委員会は全員ボランティアで参加

今年10周年の「Fund of the Year」って?

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」は今年10周年。運営委員会の審査を通った「投信ブロガー」が投票し、上位となった投資信託を毎年表彰しています。

投票の対象となるのは2016年10月31日までに設定された、ETF(※1)を含む投信。海外籍のETFについては日本の証券会社を通じて買付可能なものが対象です。投票者は1人5ポイントずつ持っていて、1ポイントずつ5つの投信に振り分けても、5ポイントを1つの投信に集中させてもOK、というルールです。

※1:ETFは、運用方法としてはパッシブ運用で、非上場の投資信託のインデックスファンドと中身にほとんど違いはありません。ただ投資家の取得方法が株式と同じという点が、非上場の投資信託と大きく異なる点です。(引用元:日興アセットマネジメント

投資信託,投信ブロガー,Fund of the Year 2016 なんと、金融庁長官からも熱いメッセージが メッセージ本文は http://www.fundoftheyear.jp/2016/post-4.html

10~6位の発表。コスト高めでも評価される投信がランクイン

早速、10位から6位までの結果を見てみましょう。

10位 セゾン資産形成の達人ファンド/セゾン投信 獲得20ポイント

日本を含む世界の株式にアクティブ運用(※2)で投資するファンド・オブ・ファンズ(※3)です。前年のランキングでは11位でしたが、今回は1ランクアップしてトップ10入りを果たしました。セゾン投信に口座を開設することで購入できます。信託報酬は年1.35%±0.2%で、ファンドの規模に応じて変動する場合があります。

投票者からは、「コレ一本で『世界中の株式』に対して分散投資できる」「1.35%という信託報酬が高いと感じる方も多いでしょう。しかし、実質リターンはVTと同程度かむしろ若干良いくらい」などのコメントが寄せられました。

※2:目安となる指数を上回る成績を目指して運用すること。対義語に、パッシブ運用(目安となる指数と連動するように運用すること)があります。
※3:「ファンド・オブ・ファンズ」とは、複数の投資信託を組み入れる投資信託のことです。一般的な投資信託は、複数の株式や債券を買いますが、「ファンド・オブ・ファンズ」は複数の投資信託を買い付けています。(引用元:モーニングスター

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9位 <購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド/ニッセイアセットマネジメント 獲得21ポイント

TOPIX(東証株価指数)の配当込みに連動する投信。昨年11月に運用管理費用(信託報酬)の引き下げを行いました。前年は12位でしたが、初めてトップ10入りしました。信託報酬は0.1944%。

「2度目の信託報酬引き下げを行い、高いレベルで日本株式クラス最安を実現した心意気をかいたいと思います」など、信託報酬の低さを投票理由に上げる人が多かったです。

販売会社はSBI証券、カブドットコム証券、フィデリティ証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券となっています。

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8位 世界経済インデックスファンド/三井住友トラスト・アセットマネジメント 獲得23ポイント

日本を含む世界の株式と債券に1/2ずつ分散投資します。地域別ではGDP比率に沿った配分を行っています。順位は前年と変わらず。2009年1月設定。信託報酬は0.54%。

「そこそこのコストでリバランスをしてくれる『ほったらかしファンド』の代表格」「新興国の比率が高いにもかかわらず、一般的に人気があるバランスファンドよりもコストが低く抑えられている」などのコメントがありました。

販売会社はSBI証券、カブドットコム証券、静岡銀行、荘内銀行、ソニー銀行、髙木証券、立花証券、栃木銀行、フィデリティ証券、北都銀行(職場積立NISAでの取扱い)、ほくほくTT証券、北海道銀行、マネックス証券、みちのく銀行、三井住友信託銀行、楽天証券となっています。

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7位 ひふみプラス/レオス・キャピタルワークス 獲得25ポイント

主に国内の上場株式に投資するアクティブファンド。運用チームが企業のミッションやその製品が必要かという観点から企業を選別し、割安と考える会社に投資を行います。残高が一定額を超えると運用管理費用(信託報酬)が下がるという仕組みも。昨年より2ランクアップ。信託報酬は1.0584%。

「信託報酬が高めだが、安定したパフォーマンスを出してくれている」「下げ相場でも大きく崩れなかった」など、これまでの好成績を評価する声が多く聞かれました。

販売会社はあかつき証券、 エース証券、 SBI証券、 岡三オンライン証券、 カブドットコム証券、 ぐんぎん証券、 上光証券、 髙木証券、 長野證券、 百五証券、 ひろぎんウツミ屋証券、 フィデリティ証券、 ほくほくTT証券、 マネックス証券、 ライブスター証券、 楽天証券、 秋田銀行、 イオン銀行、 岩手銀行、 熊本銀行、 静岡銀行、 親和銀行、 スルガ銀行、 ソニー銀行、 但馬銀行、 千葉興業銀行、 東邦銀行、 栃木銀行、 鳥取銀行、 南都銀行、 百五銀行、 福岡銀行、 北海道銀行となっています。

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6位 ひふみ投信 /レオス・キャピタルワークス 獲得30ポイント

ひふみプラスと同じマザーファンド(※4)で運用されています。5年以上保有すると運用管理費用(信託報酬)を還元する仕組みも。前年の5位から1ランクダウン。ひふみ投信に口座を開設することで購入できます。信託報酬は1.0584%。

「投資環境がよくない中で、健闘している」「毎月動画配信される運用報告や月2回の丁寧なレポートでどこに向かっているのかを知ることができ、今年も安心して運用を任せることが出来ました」などのコメントが寄せられていました。

※4:マザーファンドとは、複数のベビーファンドと呼ばれる投資信託から資金を預かり、それをまとめて運用する投資信託のことです。親ファンドとも呼ばれます。ベビーファンドの資金をまとめて運用することで、ベビーファンドが個別にいろいろ運用するよりも運用規模を大きくしたり効率化を図ったりすることができます。(引用元:SMBC日興証券

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特別賞は「隠れた2位」の「ひふみシリーズ」

ここで、10周年を記念した「特別賞」が発表されました。選ばれたのは、「ひふみシリーズ」。

7位、6位に入った「ひふみプラス」「ひふみ投信」、そして20位にランクインした確定拠出年金ファンドの「ひふみ年金」は、すべて同じマザーファンドで運用されています。

つまり、売っている「お店」が違うだけで、すべて同じ商品というわけです。3本の投信のポイントを合計すると、2位よりも多い得票数に。そうした理由で運営委員会は、「ひふみシリーズ」として3本を表彰しました。この人気ぶり、要チェックかもしれませんね。

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5位は「トップ10常連」、4位は「設定されたばかり」

5位 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド/セゾン投信  獲得35ポイント

日本を含む30カ国以上の株式、10カ国以上の債券に分散、株式と債券の割合は時価総額に沿って1/2ずつの割合です。2007年に1位を獲得したファンドで、その後は一時トップ10落ちするも、根強い人気を得ている息の長い投信です。2007年5月設定。信託報酬は0.69%±0.03%で、ファンドの規模に応じて変動する場合があります。

根強い人気は投票者のコメントにも表れており、「中野社長が自ら情報発信を大変積極的に努めており、個人投資家が、長期投資で本当に成果が出るのかどうか不安になっても、その都度丁寧に対応している姿勢に共感します」などと評価されていました。

セゾン投信に口座を開設することで購入できます。

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4位 iFree 8資産バランス/大和証券投資信託委託 獲得36ポイント

日本、先進国、新興国の株式と債券、国内外のREITを含む8資産に均等投資をするバランス型投信です。2016年9月設定と、設定から間もないのにもかかわらず、トップ10しかも上位入りになりました。信託報酬は0.2484%。

5位とは対照的。まさに新旧対決という感じでしょうか。

コメントには、「バランスファンドで最低水準の低コストを実現。幅広い投資家に勧める事ができる」「今年デビューの新規投信で、他の投資信託にもその影響を与えたシリーズ」との声がありました。

販売会社はSBI証券、カブドットコム証券、マネックス証券、楽天証券、静岡銀行となっています。

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長年運用を続けてきた投信と、できたばかりの投信が並ぶのも「運用管理費用(信託報酬)」「運用成績」などをシビアに見るブロガーならではの視点。混戦となってきた上位争いの行方は……【後編】に続きます!

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