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オシャレで簡単♪スマホでできる確定拠出年金「MYDC」のメリット・デメリット

新サービス、一体どんなものなの?

「将来が不安だから資産運用をしてお金をもっと増やしたい!でも、複雑な手続きはしたくない」

こう思う資産運用ビギナーに朗報です。通勤の合間などに、スマホでカンタンに登録できる老後のための資産形成サービス「MYDC」が2017年1月16日、スタートしました。

自分の年齢などを入力した後、「安定」「標準」「積極」の3パターンのいずれかを入力すると、ロボットがあなたに合う資産運用方法を自動計算してくれるという手軽さです。画面がとってもポップで見やすいのもうれしい!

imageTitle (写真=DAILY ANDS編集部)

でも、本当に良いモノなのでしょうか?今回は新サービス「MYDC」について、メリット・デメリットを紹介します。

※記事に出てくる数字はいずれも2017年1月16日現在のものです

2つのメリット

MYDCのメリットをまとめると次の通りです。

①スマホで「10分」で登録できる

MYDC利用開始までのステップはこんな感じです。

  1. MYDCのサイト上で年齢、年収、職業を入力(→節税メリットがいくらか、将来いくらぐらい積み立てられるか、が表示される)
  2. メールアドレス、パスワードを入力して会員登録
  3. ログイン後、名前、住所、生年月日、基礎年金番号、引き落とし口座などの個人情報を入力
  4. 運用タイプを「安定」「標準」「積極」の3種類から選択(→あなたに合った商品構成が表示される)
  5. 後日、自宅に書類が届くので、自分の印鑑と会社の印鑑(勤め人でない場合は不要)を押して返送する (※1)
    ※1:今後、自宅で書類を印刷できるようになるそうです

記者会見で実際に①〜⑤をデモンストレーションしたところ、かかった時間はわずか8分30秒でした。デモを体験した女性は、「基礎年金番号を入力する部分はちょっと戸惑ったけど、その他は何のストレスもなく進められた」と話していました。基礎年金番号については、年金手帳を確認すればOKです。

②ロボットアドバイザーが自分に合う運用方法を提案してくれる

iDeCoは単にお金を積み立てるだけでなく、積み立てたお金を株式や債券に投資できるのも特徴です。さらに、MYDCでは、「安定」「標準」「積極」の運用タイプのうちどれかを選択すると、ロボットが運用先を提案してくれます。

試しに「標準」を選んでみると、こんな商品構成になりました。(※2)

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・株式中心の投資信託「THEOグロース」…54%
・債券中心の投資信託「THEOインカム」…30%
・不動産などの実物試算中心の投資信託「THEOリアルアセット」…16%
※2:登録した人の年齢などによって商品構成は変わります

もし、ロボットが選んだ商品構成が気に入らなければ、自分で構成をカスタマイズすることもできます。

2つのデメリット

一見、とってもパーフェクトそうに見えるMYDCですが、デメリットもあります。

①月額手数料がちょっぴり高め

iDeCoの利用にかかる手数料は3種類あります。MYDCでは、申し込みのときにかかる「初回手数料」が2777円、利用している間ずっとかかる「月額手数料」が458円、そして投資信託を管理・運用するための手数料「信託報酬」が一律年0.432%となっています。

3つの手数料のうち、利用している間ずっとかかってくる月額手数料については、他の金融機関に比べて低い、とは言えません。

2017年1月16日時点で月額手数料が最も安いところは167円。スルガ銀行やSBI証券(資産50万円以上)、楽天証券(資産10万円以上)です。

iDeCoは60歳まで何十年と続けられることを前提に作られているので、この数百円を侮ってはいけません。1カ月に100円の手数料が違えば、30年間で3万6000円、200円違えば7万2000円、300円違えば10万8000円の差が出ます。

ちなみに、月642円(群馬銀行)というケースもありますから、MYDCが「高すぎる」とまでは言えないでしょう。

特定非営利活動法人確定拠出年金教育協会のホームページの手数料比較によると、77の金融機関の月額手数料の平均は約493円なので、MYDCは平均を下回ってはいます。

imageTitle (写真=DAILY ANDS編集部)

②投資先の選択肢が少ない

MYDCで扱っている金融商品は4つです。

・株式中心の投資信託「THEOグロース」
・債券中心の投資信託「THEOインカム」
・不動産などの実物試算中心の投資信託「THEOリアルアセット」
・元本確保型の「イオン銀行DC定期預金(5年)」

一方、商品ラインナップについて「業界最多」をうたっているSBI証券を見ると2017年1月16日現在で、扱っている投資先は62本あります。

例えば、「先進国の不動産が将来成長すると思うから、先進国の不動産に積極的に投資をしたい!」と思っても、MYDCだと、実物資産を多めにすることはできても、「先進国の不動産」とまで細かい指示は出せません。

MYDCの前川卓志社長によると、商品ラインナップを今後増やす可能性もあるようで、

「税込み0.432%という信託報酬で、世界分散投資ができる商品が他にも出てこれば、ぜひ扱いたいと思っています。ただ、商品が増えすぎるとユーザーにとってわかりにくくなってしまうので、そういうことがないように商品は選んでいきます」

とのことでした。

imageTitle 新サービスを紹介する前川社長(写真=DAILY ANDS編集部)

途中でお引っ越ししてもいいけれど…

iDeCoは途中から別の金融機関に引っ越しすることもできるので、最初は「お任せ」で運用をして、慣れてきたら月額手数料が安く、商品ラインナップが充実している金融機関に引っ越すのもよいかもしれません。

ただ、お引っ越しをするときは一度、投資信託を売却する必要がありますし、手数料もかかります。それでもいいからとりあえずiDeCoを始めたい、という人はMYDCから「iDeCoデビュー」をしても良いのでは?

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