(写真=Antonio Guillem/Shutterstock.com)

【連載】「マネー相談は人生相談。女性FPたちのホンネ日誌」

#11 39歳「中年シンデレラガール」のマネー相談は勘違いのオンパレード

佐々木愛子のつぶやき【前編】

あまり表に出ることのないファイナンシャル・プランナー(FP)という職業の女性たちに、普段どんな相談を受けているのかリレー日誌形式でつづってもらう連載。FP佐々木愛子さんのもとに訪れたのは39歳独身女性でした。

月額手取り35万円でも貯蓄は50万円に満たず

以前、長年通っているリンパマッサージ店のオーナー様より、39歳独身女性をご紹介いただいたことがあります。住まいは実家でご両親と同居。

給料は月額手取で35万円であるにも関わらず、貯蓄額が50万円を超えた事がありません。聞けば、実家に生活費は一切入れずに、全てお稽古事やショッピングに費やしているとのこと。毎週、料理や手芸、ヨガの教室に通い、加えてリンパマッサージ店にも欠かさず足を運んでいるそうです。いつかお嫁に行く事を夢見て「老後は実家に住まない」と断言しています。

資産家というお家柄でもなく、至ってごく普通、一般のご家庭の方です。

「もうそろそろ40代になるし、老後の事が心配なんです。女性系の病気もこわいし、何か準備しておいたほうがイイかなと思って」

貯蓄ができない原因は2通り

よくあるパターンですね。貯蓄ができずに悩む方の原因は、大きく分けて2通り。

「子供の教育費など、必要不可欠な支出時期が現在である」または、「単なる浪費家」か。

この女性の場合は、明らかに後者でした。

一見もっともらしく整然とした相談内容なのですが、FPが聞きたい、いえ、聞かなければいけないのは、こんな内容ではないんです。もう少しツッコんで、なぜ今まで行動に移さなかったのか問いかけると、彼女に限らず大抵の方の回答は以下の通りです。

「若かったから何も考えていなかった」 「周りと同調して、今まで来てしまった」 「薄々思ってはいたけど、30代で独身のうちはまだいいかなと思って」

……など。

「結婚すれば養ってもらえる」

さらに「重症」なことに、こんな言葉も。

「結婚すれば旦那さんに養ってもらえるから、自分での用意は不要だと思った」 「親がまだ元気だから、万が一何かあったら助けてもらえるし…」

確かにお金になんの不自由をしたことがなく、今後もその心配が要らないセレブリティな方は、世の中にいらっしゃいます。ただ少なくとも、本当にそれに該当される方は、この10年で筆者の相談者の中でも1人だけです。

基本的に上記のように回答される「重症」の人は、重大な勘違いをしているという事に、まず気付いてもらう必要があります。(後編に続く)

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