Project DRESS編集長の池田さん(左)とDAILY ANDS編集長の楠井(撮影=森口新太郎)

ダイエットと似ているかも?女性編集長2人の資産運用法

DRESS×DAILY ANDS 新春編集長対談(中)

「自分らしく輝きたい女性たち」に向けたウェブマガジン「DRESS」の池田園子編集長と、DAILY ANDS編集長の楠井朋子が「女性のライフスタイルと資産運用」をテーマに対談しています。

2人には、資産運用をしているという共通点が。2人の編集長の資産運用状況と、資産運用に対する考え方についてお届けします。

【DRESS×DAILY ANDS 新春編集長対談シリーズ】
上:メディアで目指す「選択できる女性」。DRESS池田編集長と語る理想のスタイル
中:ダイエットと似ているかも?女性編集長2人の資産運用法
下:結婚しても「変わらない」のが素敵な女性。資産運用の背景にあるもの

DRESS池田編集長、資産運用のきっかけは節税

楠井: 資産運用の話をしてもいいですか。池田さんは確定拠出年金もされているし、REIT(リート、不動産投資信託)や投資信託の積み立てなどをされているとお聞きしました。同世代の中では資産運用をされてるほうだと思うんですけど、始めたのはいつ頃からですか?

池田: 個人型確定拠出年金は、2014年くらいですね。なぜ始めたかというと、私個人事業主なんですけど、税金がすごい高くなってしまった時期があって。

税理士の先生に相談したら、これ(確定拠出年金)をやったら節税にもなるし、資産運用にもなるし、いいんじゃないかって言われて、それで始めたんです。個人事業主だと、最大月々6万8000円まで掛け金を積み立てられますが、税金払うよりはこっちでやるほうがいいと思いまして。節税目的でした、最初は。

楠井: そのときは、資産運用についてどれくらいのリテラシーがあったんですか?

池田: (リテラシーは)当時全く、といっていいほどなかったです。(笑) 得するならいいや、みたいな。あと銀行にお金を預けていても、全然利子がつかないな、っていうのは、昔から気付いていて。

楠井: そうですよね。例えば今、銀行の普通預金で100万円を貯めたとしても、1年間で付く利息は10円、みたいな。(※メガバンクの場合)

池田: そうなんです。これは何の数字?程度の感じですよね。

楠井: 節税目的で確定拠出年金始めて、そのあとはどうなっていったんですか?

池田: そのあとは、2015年くらいに、勝間和代さんを取材させていただいたんですよね。

楠井: それはどういう企画ですか?

池田: 転職に興味がある人向けの媒体で、「投資を始めましょう」という趣旨の企画を立てて、『お金は銀行に預けるな』というタイトルの本を出している勝間さんに取材させていだこうと。それが実現して、そこで勝間さんに分散投資についてあらためて教えてもらってから、証券口座を開設して、債権や投資信託で投資を始めたんです。

楠井: その影響だったんですね。じゃあそのときに、結構勉強されました?

池田: 勝間さんの本をはじめ、数冊読んだっていうくらいですかね。あとネットに勝間さんが書いているコラムを読んだり、気になった用語やしくみを調べたりもしました。証券口座は1カ月に1回くらい見にいく感じです。楠井さんはどんな感じでやられてますか?

楠井: 私も確定拠出年金が最初でした。2015年に転職をして、証券会社出身の人ばかりの職場になってその影響で。「なんか資産運用は楽しそうだ」と思ったんです。確定拠出年金は税金の節約になってお得だからと始めたのが入口だったんですけど、そのうち投資信託を買い始めました。あと配当や株主優待目当てで個別銘柄も買うようになりました。

imageTitle (撮影=森口新太郎)

投資先選びは身近なところから

池田: じゃあ、いろいろやってますね。株式は、何銘柄くらい買ってるんですか?

楠井: 今持っているのは4銘柄です。

池田: 株式って、興味ある業界で選ぶとか、経営者が好きだったらそこを選べばいいとか、いろんなことを言う人いるじゃないですか。楠井さんはどういう基準で選んでるんですか?

楠井: 私も基本的には、自分がいいなって思った会社に投資するって方針です。その「いいな」って思う瞬間というか、ポイントは、それぞれ持っている銘柄によって違います。

例えば私の場合ですと、メディアを見る機会が多いので、その会社がオウンドメディアを運営しているときに、「このメディアはすごく使いやすいな、これはこの会社のユーザーにすごくいいメディアだな」と思ったときとかですね。

池田: そういう見方をしているんですね。

楠井: あるいは、中途採用で入社してきた人が以前いた会社の話しを聞いたときに、働きやすそうだな、と思ったときとか。結構身近なところから入っていきますね。

池田: 必ずしも売り上げとか資産状況とか、会社の数字だけじゃなくて、そっちの人間的な面も見て決めてるんですね。

楠井: むしろそちらが多いですね。あんまり数字を見るのが得意ではなく……。本当は、そういう投資法はあまりよくないとは思います。

例えば、株主優待目当てで投資をしたけれども、実は会社の財務状況があまりよくなくて、買った瞬間に株主優待が廃止されて、さらに業績もどんどん下がって、株価も下がるという可能性もあります。(企業の経営状況をあまり見ない)自分の投資方法は、とても人にお勧めできるものではありません。

ただ、今までは企業のことをただ単に、メディア使って便利だなとか、知り合いの会社っていい会社なんだな、で終わってたのが、さらにそこに自分が投資するっていうワンステップが加わって、社会との関わり方に奥行きが出てきたような楽しさがあります。

池田: いい変化ですね。

投資はダイエットと似ている?

楠井: 池田さんは個別銘柄にはあまり興味はないんですか?

池田: 私1社だけ持っているんですが、基本的に放っています。持ち始めたのは1年半ほど前だったと思います。不動産系の会社なんですけど……。(パソコンで株価をチェックしながら)今、株価がプラスになってますね。

画像縮小 (撮影=森口新太郎)

楠井: 上がってますね。

池田: ここは結構ずっと調子がいいんです。でもお恥ずかしながら、社名を忘れてるくらいなので、相当放置しています。不動産系がいいと思って買いました。

楠井: 東京オリンピックに向けて上がっていくかな、ということですか?

池田: そうです。

楠井: 1年半前だと、まだチャイナ・ショックが起きる前という感じですね。

池田: でもそのショックが起きそうな頃に、周りの知り合いに、「株を持っているなら売った方がいいよ」って言われて、私それ以外全部売っちゃったんですよ。臆病者だったので、当時。で、今1社の株しか持っていないという。でもほんと、大切なのは長期保有ですよね。さっきおっしゃったみたいな。

楠井: そうですね。ただ、これも一概には言えないようです。

「初心者はデイトレードがいい」っていう専門家の方もいらっしゃいます。その理由を聞くと、デイトレードを繰り返すことによって、銘柄を見る力がついてくるという考え方です。それも一理あると思っていまして、デイトレードにはデイトレードのよさがありますし、長期保有は長期保有でよさがあると思います。

私は面倒くさがりで、基本「ほったらかし」じゃないとやりたくないっていうのがあるので、自分に向いてるやり方を選んでいます。

池田: 仕事をしていると、そんなに(投資に)張りつけないですよね。となると今の自分は、たぶん長期のほうが、今の状況に合ってるのかな、と私も思います。そういった、今の自分に合うかどうかっていう形で選んでもいいですよね。まだ始めてない方も。

楠井: そうですね。なのでたぶん本当に正解はないんだろうなって思います。ダイエットみたいなものかなと思っています。

池田: 自分に合うか合わないか。

楠井: そうです。あと、その人の目的を達成できるかどうか。ダイエットをしている人の中にも、もしかしたら「ダイエットをしている自分が好き」っていう人、そんなに多くはないと思うんですけど、本当に痩せたいかどうか怪しい人も、中にはいるのかなって思うんですよね。目的も人によって違うと思うので、自分の目的が成就するような方法を模索するしかないのかなあ、みたいな。

池田: 今の説明、すごくわかりやすいです。ダイエットっていうの。ほんとだ、って思っちゃいました。

楠井: 短期集中型で、筋トレをたくさんしてムキムキの筋肉質な身体を手に入れたい人もいると思います。かと思いきや、食生活改善から始まって長寿のために(ダイエットをする)、という方もいる。どちらも自分が納得して、何かあったときに人のせいにしない、自分で納得してできるんだったらいいですよね。

池田: そうですね。自分で責任を取る。自分で考えて決めるってことですよね。

imageTitle (撮影=森口新太郎)

資産が減っても楽しい?

楠井: ちなみに池田さんが資産運用する目的って何ですか?

池田: 目的は、さっきの節税っていうのもありますし、不労所得を増やしたいっていう思いもあるでしょうか。若干しか増えていないですけどね。月々、細々とやっているのでそんなにたくさんは増えないですけど、やっぱり自分の身体を動かしていないのに、ただ置いておくだけで数字が上がっていくっていうのは、見てて気持ちがいいですよね。だからこれ知らないともったいないと思っちゃうし。数字が増えていく楽しみです。

楠井: 私だけかもしれないんですけど、(資産が)減っても楽しいって思っちゃうんですけど、そういうことはありませんか?

池田: 減ったら楽しくないですよ。(笑)

楠井: 実は2016年、すごく投資成績がマイナスだったんですけど、下がったときに、なんていうんですかね、とある企業の株だったんですけど、「あ、この企業って今だめなんだ」と。

池田: そういう、今いけてる会社といけてない会社がわかるから楽しい、みたいな。

楠井: そうです、そうです。銀行で100万円を預けても少ししか増えないじゃないですか。自分の資産を動かないところに置いておくよりも、動くところに置いておいたほうが楽しいということです。もちろん減っても笑っていられるお金だからできたことだと思うんですけどね。

今までは私にとってはあんまり色を帯びていなかった会社が、急にキャラクター立って見えるんですよね。「今、業績は赤字だけどがんばっています」って会社側は言っているのに、投資家は「もうこの会社の株はいらない」って言っている。なんかそういう絵が見えてくる。

池田: そういう楽しみ方があるんですね。それ、ぜひ記事に書いたほうがいいですね。そしたら減ってもみんな落ち込まないじゃないですか。そういう生産的な考えができたら。普通落ち込んじゃうと思うんですよ。

楠井: もちろん落ち込みましたよ。(笑)

池田: 100%楽しいってわけじゃないんですね。(笑)

楠井: 自分の資産が減ったことはやはりショックですね。

imageTitle (撮影=森口新太郎)

実はプロレス好き。エンジェル投資家になりたい

池田: 投資とはちょっと違うんですけど、上場していない会社とか、自分が応援している団体にお金を投資する、エンジェル投資家みたいな行為を私したくなっちゃっています。

楠井: いいですね。何か興味あるサービスや業界はありますか?

池田: それはプロレスなんですけど。(笑)

楠井: 「プ女子」ってやつですね。

池田: 私、7カ月くらい前からプロレスを見始めまして、いろんな団体を見に行って、どの団体にも好きな選手が1〜2人いるし、どこも個性があっておもしろいんです。とくに応援したい某団体に200万円くらいエンジェル投資家的にいったん捧げようかなって気持ちがあるくらい、すごい入れ込んじゃっています。

楠井: いいですね!寄付の形も今すごく多様化していますよね。例えば、「ふるさと納税」にも「ガバメントクラウドファンディング」というものがあるんですよね。政府が行うクラウドファンディングで、街づくりや旧跡復興のプロジェクトに寄付をすると、全ての金額がふるさと納税の対象になるんです。

寄付のやり方というか、あり方も結構変わってきているのかもしれません。海外の方とか、お金持ちはよく寄付するとか言いますしね。

池田: 有名になったあとは、みんな社会貢献に行きたがるんですよね。

リッチな女性を目指す「富女子」というトレンド

池田: この間、新聞で、「ふ女子」っていうのが紹介されていました。

楠井: 「腐」の方ですか?

池田: いえ、違います。「富」のほうです。

楠井: あ、失礼いたしました。

池田: 「富む女子」って書いて「富女子」って言うそうですね。確か5年で1000万円を貯める、という趣旨のセミナーをやっている人がいるんだか。そういうところに、世の20代、30代の女性が集まっていて、リッチな女子を目指すトレンドみたいなのがありますよ、と書いてあって面白いと思いました。

楠井: なんでお金が欲しいのかみたいなところが、時代によって違うのかなっていうのがあると思っています。今だと、老後の不安みたいなことをよく言われませんか?

池田: みんな言っています。

楠井: 先ほど、土台って大事ですよねって話をしたのにもかかわらず、私は「資産が減っても楽しい」とすごく真逆なことを言いました。資産運用って土台を整えるって側面もありつつ、人生を豊かにするのと、さまざまな側面があるのかなって思っています。

入口は何でもいいんですけど、動きのある資産運用も楽しめたら、それはそれでひとつの安心なのかな、と思います。

池田: 余裕資金でやっているんだったら、その範囲内では冒険してもいいよなって思います。さっきの寄付もそんな感じだと思うんですよね。きっと、この団体に賭けてみよう、みたいな。一定の範囲内の資金で娯楽的にやるのは、いいと思うんです。

楠井: もしそれで、そのお金が返ってこなかったとしても、それはそれで自分では満足ということですね。

池田: それはそれで楽しいです。夢を一緒に見た、というような。何かしら返ってきたり、一緒に面白い取り組みができるのが理想ですけど。

次回のテーマは「結婚」

池田編集長も資産運用について前向きにとらえている様子が印象的でした。DRESS×DAILY ANDS 新春編集長対談シリーズ、最終回のテーマは「結婚」。婚約中の楠井が、離婚経験者の池田さんに結婚について深掘りします。(下:結婚しても「変わらない」のが素敵な女性。資産運用の背景にあるものに続く)

【DRESS×DAILY ANDS 新春編集長対談シリーズ】
上:メディアで目指す「選択できる女性」。DRESS池田編集長と語る理想のスタイル
中:ダイエットと似ているかも?女性編集長2人の資産運用法
下:結婚しても「変わらない」のが素敵な女性。資産運用の背景にあるもの

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