Project DRESS編集長の池田さん(左)と、DAILY ANDS編集長の楠井(撮影=森口新太郎)

メディアで目指す「選択できる女性」。DRESS池田編集長と語る理想のスタイル

DRESS×DAILY ANDS 新春編集長対談(上)

あけましておめでとうございます。

2016年6月に女性向けの資産運用メディアDAILY ANDSがオープンしてから半年が過ぎました。立ち上げ期間も含めここ1年間、世の中で資産運用に対する関心はますます高まっているようにDAILY ANDS編集部は感じています。

2017年、女性にとって資産運用はどのような存在になっていくのでしょうか。「自分らしく輝きたい女性たち」に向けたウェブマガジン「DRESS」の池田園子編集長と、DAILY ANDS編集長の楠井朋子が「女性のライフスタイルと資産運用」をテーマにさせていただきました。

結婚やキャリアを含めた女性のライフスタイルについて、そしてその中での資産運用の位置付けについて、ざっくばらんに語り合った内容を3回シリーズでお届けします。

【DRESS×DAILY ANDS 新春編集長対談シリーズ】
上:メディアで目指す「選択できる女性」。DRESS池田編集長と語る理想のスタイル
中:ダイエットと似ているかも?女性編集長2人の資産運用法
下:結婚しても「変わらない」のが素敵な女性。資産運用の背景にあるもの

メディアの女性像。目指すは「選べる女性」

楠井: 本日は2017年の新春企画ということで「女性のライフスタイルと資産運用」をテーマにお話させていただけたらと思っています。まず、DRESSさんが目指している女性像を教えていただいてもよろしいでしょうか?

池田: 媒体としては「女性の生き方は多様である」ということを伝えたいと思っています。どんな生き方を選んでも、それは自分の意思で選択していて、すべての選択が素晴らしいっていうことを伝えようとしています。

できるだけ、いろいろな女性を出していって、「こんな生き方もあるし、あんな生き方もある。自分が真似しやすいもの、取り入れやすいものを選んでみてはどうでしょうか?」ということを発信しています。読者の方には、自分で考えて、自分の人生を選べる方になってほしいという思いがあります。

楠井: 「選ぶ」っていうのは、たとえば結婚する・しないとか、子どもを産む・産まないとか、そういったイメージですかね。

池田: そうですね。やはり、あとになって「ああしておけばよかった」「あの人にこう言われたからこうしたのに……」と人のせいにするんじゃなくて、全部自分で考えて「自分の選択だから、こうしてよかったな」と思えるような人になってほしいっていうことですね。

楠井: パートナーがいるいないに関係なく、自立して、しっかり独り立ちできる人、というイメージですね。

池田: おっしゃるとおりです。そういう点ではDAYLY ANDSさんも自立している女性をターゲットにしていて、共通しているんじゃないかなと思っています。

楠井: そうですね。DAYLY ANDSの場合だと、最初に「資産運用」というのが軸にあります。社会全体が組織から個人へと移っていく中で、女性にとって資産運用の知識ってどういう存在かなって考えたときに、ひとりの人として自立するためにエネルギーのようなものではないかと思っています。お金がないといざというとき挑戦もしづらいですから。

資産運用の知識を身に着けて、土台を整えてしっかり自立しよう、という考えをもとにできあがった女性像というのが、(DRESSさんの目指す方向性と)すごく近いのかなと感じました。

池田: 本当におっしゃるとおりで、土台を作るっていうのは、すごい大事ですよね。お金の面でもですし、人間としての基礎的な力もですね。仕事をがんばる意欲があるとか。そういったところから人間の基礎が作られる、という考えはすごく共感します。

楠井: 基礎には、お金のほかにどういうものがあると思いますか?

池田: ものの考え方とか、あとは交渉する力とか、仕事でもそうですし、普通に暮らしていても、そのときどきで自分に必要な情報を考え、取捨選択できる力みたいなものが、基礎として必要だと思います。

楠井: 舵を取る力みたいな感じでしょうか。

池田: 自分の人生の舵取りをちゃんとできる、責任を持てるみたいな人ですかね。

画像縮小 DRESS編集長の池田さん(撮影=森口新太郎)

「女性も働き続けないとだめ」と言われ育った

楠井: そういうことに池田さん自身が気付かれたのって、いつごろだったんですか?

池田: ずいぶん前から気付いていたというか、自分で働いて自分を養わなければいけないっていうのを親に言われて育ったんですよね。高校とか、それくらいからずっと「女性も働き続けないとだめだ」みたいな。

母親は子どもを産んで専業主婦になったり、パートで働いたりと、正社員だったキャリアを中断したこともあって、たぶんそれに後悔があって、それで自分の娘には「自分の食いぶちは自分で稼ぎなさい」と伝えていたのかもしれません。そういうのどうでした?

楠井: 私の母は専業主婦なんですけど、「専業主婦にだけはなるな」って言われましたね。(笑)

池田: わかりやすく言いますね。(笑)

楠井: 私は3人きょうだいで、父が公務員っていう家族だったんですけど、母が3人の子育てが終わったところで、何もやることがない、みたいに感じちゃったみたいです。

確かに子育て期間は専業主婦という選択肢もある意味効率的なのかな、と思うんですけど、長い人生を考えると、働くって結構お金だけじゃなくて、本人のやりがいとか、ライフスタイルの一部としてすごく重要なのかな、と思っています。

池田: そうですよね。お母さんは社会との接点がなかったとか、そういったこともおっしゃってませんでした?

楠井: 言ってました。

池田: 私楠井さんより、ちょっとだけ年上じゃないですか。86年生まれで(※楠井は88年生まれ)。なので、子供を何人か育てている、すこし年上の先輩とのつながりも多いんですが、専業主婦となって家庭に入って、全然社会とのつながりがなくなって、孤独だよ、という話を聞いたりもします。やっぱり悩んでいる人って多いです。

画像縮小 DAILY ANDS編集長の楠井(撮影=森口新太郎)

新米編集長2人。2016年を振り返って

楠井: ちなみにDRESS、1年間くらいされて、2016年は池田さんとしてはどんな1年でしたか?

池田: 初めて編集長という仕事をやらせていただいて、すべてが手探りでしたが、好きなことをやらせてもらったと思います。

あとDRESSは私より少し上の世代の女性が書いてくれているんですね。たとえば40代後半とか、50代になったばかりとか。私たちよりふた回りくらい上の人がいたり。そういう形で、みなさんやはり社会で活躍してきて、その蓄積してきたノウハウをコラムにしてくれているので、コラムにも深みがあったりとか、やりとりしたりとか、お会いして、すごい教えられるというか、大人の女の人ってこんなにかっこいいんだ、みたいな発見があったりしますね。

DAYLY ANDSさんはスタートして半年ですけど、どうでしたか?

楠井: 私もわりと、好きにやっていいよっていう形だったので、いろいろ試させていただいた期間だったなと思います。私の場合はもともと新聞記者だったので、編集者としてのキャリアはそんなになくてですね、わからない中でやらせていただきました。

池田: 企画も、その媒体をどう変えていくかとか、そういったこともですか?

楠井: はい。最初はやはり資産運用を身近に感じてもらえるような記事にしようと思って、たとえば芸能ニュースとお金、投資をからめたコラムを中心にやっていたんですけど、そのうち、もっと読者の生活に身近なことに絡めたりしないと伝わりにくいなとか、本当に読者が知りたいことは伝えられないかもしれないなと思いまして、徐々に取材込みの企画の割合を増やしていく方向に変わっています。

最初、取材記事は月に2本から3本ほどだったのが、今は10本くらいに増えたりとか。毎月ごとに制作本数を見直して、チャレンジさせていただきました。

取材だと、こういうことが大変で、コラムだと、こういうことが大変でとか、分かるようになりましたね。

imageTitle (撮影=森口新太郎)

手間暇かけた記事が「読まれる」とは限らない

池田: 違いますよね、それぞれ。インタビューとコラムだと、インタビューのほうが読まれる傾向が高いですか?

楠井: 悲しいことに一概には言えません。インタビューだからといって、必ずしもいい記事ができるとは限らない。「いい記事」の定義にもよるんですけどね。

制作者側にとって自己満足って意味だと、インタビューのほうが高くなる可能性は高くはなるんですけど、コラムでも、ライターさんの特性や経験にいいネタがあればやはりすごく面白いですよね。DRESSさんはそのへんどうですか?

池田: やっぱりそうですよ。お金と時間をかけて作ったインタビュー記事でも、ちっとも(数字が)跳ねないときもありますから、わからないです。インターネットは魔物みたいだな、って思っちゃうときがあります。

楠井: コラム10本、インタビュー10本やっても、もしかしたら当たる本数って3本ずつかもしれない。先月はそうだったかもしれないけど、今月は同じことをやっても、また変わると思うんですよね。

池田: 検索ワードとかも、短期的で見るのと、長期的で見るのと、期間を変えてみると全然違いませんか?

楠井: 違います。

池田: 記事を作るときに、こういうキーワードがよさそうだと思って作っても、記事を上げたらあんまりヒットしないこともありますよね。

imageTitle (撮影=森口新太郎)

楠井: ありますね。全部いい記事だと思って出しているというのはもちろんあるとは思うんですけど、DRESSさんでは、これはいい記事、よくない記事っていう、記事の評価ってどういうふうにされているんですか?

池田: やはり会社としてやっているので、PV(ページビュー。記事の閲覧回数)っていうのは見ているんですけど、PVが必ずしもいいとは限らないので、難しいですね、指標は。ソーシャルのシェア数ってことでもないですし。

ただ、一応すべての記事はよいものとしていて、オリジナル記事は、全部心を込めて作っているというのはありますよね。質問に対する答えになってなくて恐縮なんですけど、記事の評価は一概には言えないって思っちゃう。どうですか?

楠井: 私もまったく同じ考えです。特にDAYLY ANDSの場合は、全体のボリュームがそんなに多くないので、1PVが持っている意味みたいなものが、大きな媒体さんとはちょっと違ってきちゃうと思うんですね。ボリュームがそもそも小さいので、こういう記事がPV伸びやすいからこういうの増やしていこうっていうのは、ちょっと危険じゃないかっていう判断はしてます。

池田: そうなんですね。じゃあもうちょっといろんなことを試してみて、長期間はやろうって感じでしょうか。

楠井: はい。その上で全体の数字を伸ばしていったところで、PVについて判断ができるかな、と思います。

次回のテーマは「編集長の資産運用」

DRESS×DAILY ANDS 新春編集長対談(上)では、DRESSとDAILY ANDSの方向性の共通点などを探りました。次回は、2人の資産運用状況についてお届けします。(中:ダイエットと似ているかも?女性編集長2人の資産運用法に続く)

【DRESS×DAILY ANDS 新春編集長対談シリーズ】
上:メディアで目指す「選択できる女性」。DRESS池田編集長と語る理想のスタイル
中:ダイエットと似ているかも?女性編集長2人の資産運用法
下:結婚しても「変わらない」のが素敵な女性。資産運用の背景にあるもの

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