(写真=g-stockstudio/Shutterstock.com)

女性の8割「働きやすくなった実感ない」…2017年はどうなる?

主婦向けアンケートを読み解きました

安倍政権下、「1億総活躍」が掲げられ、さらに、4月には女性活躍推進法が施行されるなど、社会の中での女性活躍が大いに期待された2016年。

メディアでは女性活躍と大々的にアピールされているけれど、実際はどうだったの?ということで、今回、主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』の調査機関しゅふJOB総研が行った主婦会員向けのアンケート調査を元に、2016年の働く女性の実態を振り返り、そして2017年はどうなっていくのか、予測をまとめました。

「働きやすくなった実感ない78.3%」

しゅふJOB総研は2016年11月16日〜2016年12月1日、『働く女性の2016年』をテーマに主婦会員に向けてインターネットアンケート調査を行い、628人の回答が集まりました。

2016年は女性がより活躍できる時代の到来かと思われました。しかしながら、「2016年、女性の活躍推進が掲げられるようになって『女性が働きやすくなった』実感はありますか?」という質問に対して、「ある」と答えた人は21.7%。「ない」という人が78.3%と8割近く、前の年より6.9ポイント多くなっています。

main (画像=プレスリリースより)

また、「政府が『イクメン』『イクボス』を推奨しています。夫の意識、行動に変化はあったと思いますか」という問いには、こちらも78.3%の方が「あまり変わらない」と答えており最も多くなっています。

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男性の育休取得が話題になりつつある中で、まだまだ働く主婦には様々な面で負担が大きいということでしょうか。今回の結果は、女性活躍を推進する政府や、パートナーである男性に対するある種の警告メッセージとも捉えられそうです。

「2016年は働き続けるのが難しくなった年」

「2016年、1日の中であなたが最も優先した時間は何でしたか?」という質問では、「仕事時間」との回答が19.3%、前年比5.6ポイント増となっています。ワーキングマザーにとって仕事の優先度はどんどん高まっているようです。

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一方、「2016年は『女性が働く』ことについて、どのような年だったと思いますか?」という問いに対しては「保育園不足やマタハラなど、働き続けることがこれまでより難しくなった年」との回答が38.7%でダントツ1位となりました。制度面や周りの環境など、未だ厳しい現実に晒されている女性も多くいるという結果に。

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働きやすくなった実感を持つ人も。明るい兆し

なかなか社会の変化を実感できていない主婦層が多い中、ポジティブな意見も見られました。

「2016年、女性の活躍推進が掲げられるようになって『女性が働きやすくなった』実感はありますか?」という質問で「ある」という人の回答をさらに深掘りすると、前年に比べ多くの票を集めたのは、「周囲の社員の理解が進んできた」「女性マネジメント層の数が増加した」などの回答。それぞれ10ポイント前後の増加が見られました。

sub1 (画像=プレスリリースより)

会社によっては積極的に女性活躍を推進し、働きやすい環境を整えているところや、働く女性自身が主体となり、環境を変えていこうと努力しているところもあるようです。

家庭と仕事の両立は想像以上に大変なものです。より多くの理解と協力を得られるような社会になっていくことを願うばかりです。

2017年を大予想!女性活躍社会の実現はどうなる?

今回の調査結果を見ると、働く女性にとって選択肢がそこまで増えている実感はないというのが現状でした。

ただ、2016年を振り返って、「周囲の理解が進んできた」との回答が増加しているように、少しずつ社会変化の良い兆候も見えてきています。女性活躍の成功例も増えてきている今、政府だけでなく各企業が率先して女性活躍の地場を固め、そして私たち女性自身から多くを発信し、社会変革を促進できる、2017年はそんな成長の年になっていくことを願います。

最後に、「2017年はどんな年になるか」についてのフリーコメントをプレスリリースより引用します。

【2017年はどんな年になるか】
・育児中の母親が誰はばかることなく育児に専念できるようになる年(50代:パート/アルバイト)
・ハイキャリアとパートなど、さらに格差が広がりそう(50代:パート/アルバイト)
・配偶者控除制度改正で働き方に迷う年(50代:パート/アルバイト)
・すでに働いているかたには、良い変化がありそう。主婦には厳しい変化となりそう(40代:その他)
・働かざるを得ない経済状況の人が増える(40代:パート/アルバイト)
・夫婦のすれ違い時間が増し 不倫 離婚者が 増す時代(50代:派遣社員)
・シングルマザーも働きやすい年(40代:パート/アルバイト)
・女性が全て働かなければならない年(40代:パート/アルバイト)
・進展のある年になるとは思えない。2016年と変わらない年(40代:派遣社員)
・専業主婦の価値の見直しを求める声が大きくなりそう(30代:パート/アルバイト)
・より賃金が下がりそう(50代:パート/アルバイト)
・今までは女性が男性を転がしてあげていたが、社会が男性より女性の方が能力が上だと認めざるを得なくなる(30代:その他)
・制度改正で家計が苦しくなる(50代:パート/アルバイト)
・出来る人はますます出来て出来ない人は置いていかれる(50代:パート/アルバイト)
・子育てを保育園任せにしているお母さんが、最近は多い気がするので、家庭でのしつけや教育の重要性について考えられると良いと思います(40代:派遣社員)
・女性が輝く社会(40代:パート/アルバイト)
(出典:『働きやすくなった実感ない78.3%』~働く主婦が振り返る2016年:ゆく年くる年アンケート~

sub5 (画像=プレスリリースより)

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