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実は男性よりも意識高い!? 女性のほうがキャリア志向が高いワケ

意識調査からわかる男女の違いとは?

女性は一般的に管理職になることに対して後ろ向きである、といった声を多く聞かれますが、果たして本当にそうなのでしょうか?

世界最大の人材サービス企業であるアデコグループの日本法人で、総合人事・人材サービスを展開するアデコ株式会社は、日本全国の2,782名の働く人を対象に「キャリアプラン」に関する意識調査を実施しました。

この調査によると「女性のほうがキャリアを前向きに考えている人が多い」という興味深い調査結果が出たと言います。この調査から、女性は自身のキャリアをどう考え、とらえていこうとしているのかを読み取り、女性がキャリアを積むことの重要性について検証してみます。

女性は男性よりも明確なキャリアプランを持っている

「現在、将来に向けたキャリアプランを描いていますか?」という設問に対して、一般社員の男女別で比較すると「特に考えていない」と回答した人は、男性49.1%、女性42.5%という結果が出ました。「将来像を模索中」という設問に対しては、男性17.2%、女性22.6%という結果も出ました。

この結果を通してわかることは、意外にも男性社員の多くはキャリアプランを描くことに対して特に考えていないうえに、将来像について考えをめぐらすという人は少ない、ということです。逆に女性のほうが、自らの将来像に対して模索し、考えている傾向が見られます。女性のほうが、キャリアを構築していく30代に人生のライフイベントが多く訪れ、進むべき道を選択していかなければならない局面が多いからかもしれません。

男女は平等であり、担う役割をお互いに助け合っていくことは理想ではありますが、現実として女性は自分がこれからどう生きるか、どういう取捨選択をしていくかを考える局面が多いからだと言えるでしょう。具体的に考える時間や回数が多い分だけ、キャリアプランが明確に描けるのも当然のことなのかもしれません。

女性のほうが自身のキャリアに対して前向きである

「キャリアを構築していくことで、より良いキャリアを実現するため」といった将来に対して前向きな設問と、「自分のスキルや資格、経験が将来も通用するかわからないため」といった不安感の強い設問において、以下のような結果が出ました。

前向きな回答は男性が58.6%、女性が62.2%。不安感の強い回答は男性が69.6%、女性が63.5%。女性のほうがやや前向きで、不安感も低めである傾向が見受けられます。これからのキャリア構築に向けて、女性のほうが全体的に明るく前向きにとらえているということが分かります。

キャリア構築を現実的にとらえたうえで、自分の人生にとって大切なものであり、自身の夢を実現していく手だてになると信じているところにあるのかもしれません。

キャリアプラン, 女性 (写真=Thinkstock/GettyImages)

女性は1つの会社にこだわらないキャリア構築を考えている

今後のキャリアを築いていく場所に対して「現在の勤め先」と回答したのは、男性が57.7%、女性が48.3%。「現在の勤め先と同じ業種の他社・団体」もしくは「現在の勤め先と違う業種の他社・団体」と回答したのは、男性20.8%に対し、女性30.8%という結果が出ました。

男性は現在の勤め先でのキャリア構築のみを考えている傾向に対して、女性は他社でのキャリア構築も大きく視野に入れている傾向がわかりました。

前述したように、女性は人生におけるライフイベントが正確に予期できないこともあり、最初に就職した会社においてのみのキャリア構築は現実的に難しい一面もあるのかもしれません。しかし、その分だけ、既存の概念に縛られることなく、キャリアチェンジ、またはステップアップを軽やかに行動できることも女性の強みと言えるでしょう。

まとめ

一般的に、入社した当初の実力や仕事を推し進める力は女性社員のほうが長けていると言われることがあります。女性は男性よりも自らの生き方やキャリアに対して意識を高く持ち、現状維持か転職するかのキャリアの比較予測、そして持っているキャリアの現在と未来とをどうつなげ広げていくかという未来予測を常に考えながら検証していく力が強いのかもしれません。

時にはマイナスに感じるような環境や状況もあるかもしれませんが、しっかりと現状を分析しプラスに転換すること。現状を前向きに受け止めてキャリア構築に活路を見出していくことで、自分らしいキャリア構築が実現されていくのではないでしょうか。

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