(写真=Thinkstock/Getty Images)

会社の飲み会での「本音」どう聞くべき?聞き上手になる3つの方法

上司、後輩、同僚……飲み会で見習いたい対応とは?

忘年会・新年会……年末年始は何かと飲み会の多い時期です。

飲み会は「人の本音に近いもの」を聞くシチュエーションが多くあります。対処に失敗すると取り返しがつかない事態になってしまうことも…。

飲み会で相談を受けたときにどう対応するあり方が懸命か、「聞き上手」になる方法を3つの場面でご紹介します。

上役の決まりきった話は会議進行のトレーニングタイム

私がかつて勤めていた金融企業は、当時の時代性もあったのかもしれませんが、非常に飲み会が多い職場でした。

その中で、今でも記憶に残っている先輩の姿があります。

Aさん(当時31歳)は、支店内の重鎮というイメージがあった女性の先輩。当時は結婚したらそのまま退職する方も多く、ましてや女性管理職の姿など見当たらない時代。30代女性の先輩という存在自体がそんなに多くはない頃です。

飲み会の場で、無礼講と言いながらはめをはずす行員が多い中で、Aさんは賢いあり方をいろいろと教えてくれました。

特に覚えているのは、支店長や次長という立場の男性たちが愚痴を言い始めたときの対処法です。

Aさんは、何度も同じ話を繰り返す上役に対して、嫌な顔をしないでさらりと聞いていました。また、Aさんがいるとあまりその話が長引かなかったことも不思議に感じていました。

ある日、Aさんに「ああいう時、どうして嫌がらずに聞いていられるんですか?」と、私はたずねました。すると、Aさんは、

「展開が分かっているだけに、相手に気持ちよく話させつつ、いかに早く終わらせるかを考えて聞いているのよ」

とのこと。そして、

「案外、会議進行なんかの練習になるのよ」

と笑っていました。その先輩は、現在は次長にまで出世したと聞いています。

部下・後輩からの相談ごとにはアドバイスを封印

最近参加した、女性同業者の懇親会で出た話をご紹介します。

管理職経験者でフリーランスという共通項でしたが、組織における飲み会の鉄則ということで、こんな話題が出ました。

「飲み会は無礼講ではない」

「特に女性は飲み会の場でムダなことは言わないほうがいい」

腹を割っていきましょう、という空気感の中で展開される会社組織の飲み会というものは、基本的に男性社会の中で確立されてきたシステムです。

ここで「何でも言っていいんだ!」と女性が簡単に考えて、日頃思っている本音……特に会社への不満・批判などを、大きな声で安易に口にしたら後で大変なことになる、とその場にいた全員が口にしていました。

そうは言っても、飲み会の場は自分の本音をぽろりと出して相談してくれる後輩や部下もいます。

前述したように、周りには案外と聞き耳をたてている人もいるということを忘れずに、アドバイスや意見はこの場では封印して、否定も肯定もせずに“聞くに徹する”が鉄則です。聞いてあげるというだけでも、後輩や部下にとっては良い対応であることは確かなのですから。

その時に聞いた本音をふまえながら、日常の中で指導してあげる一助にしていったらよいでしょう。

同じ立場の仲間からの相談は固有名詞に注意

前述した、女性同業者の懇親会で出たもう1つの話をご紹介します。

社内飲み会の場で、いろいろな輪に分かれたときに、偶然気の合うメンバー……同期や同年齢などで固まることもあります。

同時期に入社し同じような苦労を共にしてきた同士には、言葉にしなくても共有できる慰労感があります。そういう時間は、料理もお酒もおいしく感じて、気がふっと緩むもの。会話の花が咲いて相談ごとを受けたりという瞬間も訪れがちです。

このシチュエーションでの会話では固有名詞は出さないことです。

同じ立場同士でないと持っていない共有したほうがよい情報などもありますので、愚痴や批判の類ではなく、あくまで情報共有という認識で、貴重な情報交換の場として話を聞くことは有意義でしょう。

場の見極めが大切

単なる飲み会を後で取り返しのきかない場にしてしまうか、はたまた貴重な情報共有・交換の場にするかは、相手や聞き方の振り分けがポイントです。

年末年始は飲み会が続く方も多いかもしれませんが、相手や聞き方、シチュエーションを見極めながら、良い機会にしていきたいものですね。

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