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『3月のライオン』でも注目の将棋、最も賞金が高いタイトル戦は?

今、将棋界がアツい。将棋のことについてもっと教えて!

将棋を題材にした『3月のライオン』という漫画が話題です。現在NHKでアニメが放送されており、実写映画化も来年3月に公開予定です。また、将棋映画と言えば伝説の天才棋士・村山聖を取り上げた『聖の青春』も現在公開中。今、将棋がアツいのです!

しかしプロ棋士はどうやって稼いでいるのか、知らない人も多いのではないでしょうか。そこで将棋のタイトルにはどういうものがあるか、それら賞金もあわせて紹介したいと思います。

将棋の七大タイトルとは

プロ棋士の主な収入は、対局料とタイトルの賞金になります。スポンサーが主催する棋戦(プロ公式戦)で対局することで対局料をもらいます。

棋戦は現在17戦ありますが、このうち「竜王戦」「名人戦」「王位戦」「王座戦」「棋王戦」「王将戦」「棋聖戦」が七大タイトルと呼ばれています。将棋の格付け(序列)はタイトルの賞金によって決まるとも。それら七大タイトルの賞金額をランキングで紹介します(優勝賞金は公表されていませんので推定賞金額になります)。

6位 王将戦、棋聖戦 300万円
2タイトルが同額で並びます。王将戦は1~3月に行われ、事前のリーグ戦を勝ち上がった優勝者が挑戦者として王将と7番勝負します。2016年度は来月ですが、2015年度の第65期は郷田真隆王将が羽生善治名人の挑戦を退け防衛しました。

棋聖戦は例年6~8月にかけて五番勝負で行われます。2008年度から羽生善治棋聖が9連覇しています。

5位 棋王戦 600万円
2~3月の行われる5番勝負。現在、渡辺明棋王が4連覇中で今期防衛すると羽生善治三冠につづいて史上2人目の「永世棋王」となります。

4位 王座戦 800万円
9~10月に行われる5番勝負。過去には羽生善治王座が19連覇するなど、羽生善治王座の強さが際立つ棋戦でもあります。今年の王座戦も羽生善治王座が5連覇を達成しました。

3位 王位戦 1,000万円
7~9月にかけ行われる夏の七番勝負。今年9月に行われた王位戦では羽生善治王位が木村一基八段の挑戦を退け防衛に成功。王位6連覇を達成しました。

上位2つは将棋界の最高峰タイトル

将棋, 3月のライオン, 聖の青春 (写真=Thinkstock/GettyImages)

2位 名人戦 2,000万円
400年以上という将棋界で一番長い歴史があるタイトル戦。名人と挑戦者で7番勝負を行い、勝者が将棋界で最も格付けが高い「名人」の称号を手にすることができます。1局の将棋を2日間かけて戦う2日制はタイトル戦の中でも最長の戦いになり、最も過酷なタイトル戦とも言われています。

挑戦者はA級順位戦という約1年にわたって行われる対局での優勝者となります。A級棋士は現在10名おり、総当りで対局を行い、勝率が最もよかった棋士が名人に挑戦できる権利を得ます。

今年の名人戦では佐藤天彦挑戦者が羽生善治名人を破り、74期名人となりました。名人戦はこれまで10年以上におよび、羽生善治三冠か森内俊之九段のどちらかしか獲得していなかったので将棋界にとって大きな出来事となりました。

1位 竜王戦 4,200万円
1987年にスタートした読売新聞社が主催する棋戦で、名人戦と並んで将棋界の最高峰と位置づけられている棋戦です。他の棋戦と違い完全オープン戦となっており、プロ棋士だけでなく、女流棋士やアマチュア棋士も参戦できます。

持ち時間8時間の2日制になっており、例年10~12月にかけて全国各地で7番勝負が行われます。2015年度は挑戦者の渡辺明九段が糸谷哲郎竜王を破り、竜王に返り咲きました。渡辺明竜王は2012年度までこの竜王戦を9連覇し、永世竜王を手にした唯一の棋士です。

上位2つ、名人戦と竜王戦は賞金額でも序列も別格のタイトルとなります。このように、実は将棋界にはオフシーズンはなく、1年中タイトル戦が開催されています。

ちなみに、各棋戦で過去や現在のタイトルホルダーとして名前が挙がる羽生善治三冠は、1996年に当時25歳の若さで史上初の7冠を達成しています。現在も3つを保持しており、その圧倒的な強さは20年経っても衰えることはありません。

漫画や映画で将棋に興味を持った人は、ぜひこれらタイトル戦の真剣勝負にも注目してみてください。

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