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紅白初出場!「RADWIMPS」新アルバム発売。その印税は?

「君の名は。」もまだまだヒット中

2016年11月23日、ロックバンドRADWIMPSのニューアルバム『人間開花』が発売されました。

RADWIMPSといえば、空前の大ヒットを続けているアニメ映画『君の名は。』の音楽を担当、ファン層を飛躍的に拡大しNHKの紅白歌合戦への初出場も内定しましたね。

そこで気になるRADWIMPSの印税について、推計してみることにしました。

※分配のパーセンテージや事務所との契約などによって、RADWIMPSが実際に受ける印税は異なる可能性があります。こちらの計算式はあくまでも参考程度にお楽しみ下さい。

アルバム『君の名は。』の出荷枚数は約50万枚

『君の名は。』の興行収入は、11月20日現在で190億円近くに達しており、歴代6位の『もののけ姫』(最終興収193億円)や5位の『ハウルの動く城』(最終興収196億円)を超えることも予想されています。

また彼らは『君の名は。』の新海監督の熱望に応えて劇中音楽のすべてを担当し、主題歌の「前前前世(ぜんぜんぜんせ)」など20曲以上を制作しており、8月に発売された映画と同名のアルバムもその出荷枚数は約50万枚にも達しているとのことです。

参考URL:
『君の名は。』V12で189億円突破!『もののけ』『ハウル』射程圏内【映画週末興行成績】
RADWIMPS初紅白!「君の名は。」名シーンとともに

アーティスト印税と著作権印税

ところで、RADWIMPSなどのアーティストが受け取る印税には「アーティスト印税」と「著作権印税」の2種類があります。アーティスト印税は、CDが売れれば売れるほど入ってくるもの。CDの定価からケース代を差し引いた金額の1%~3%程度が相場のようです。

一方著作権印税は、JASRACから支払われるものとなります。CDの発売が決まると、曲や詞が主にJASRAC(日本音楽著作権協会)に登録されます。CDを販売するレコード会社は、その曲や詞の使用料として、CDの定価の6%を制作する枚数分、JASRACに支払います。

JASRACは受け取った使用料のうち、5%~25%程度の手数料を差し引いた残額を音楽出版社に支払います。音楽出版社というと楽譜を出版している会社のように思えますが、この業界では著作権をビジネスにしている会社のことを指しています。JASRACから受け取った著作権印税は、音楽出版社と著作者(=この場合はアーティスト)で50%ずつ配分するのが一般的です。

参考URL: JASRACの分配のしくみ

RADWIMPSが受け取る印税はいくら?

さて、ではRADWIMPSのアーティスト印税と著作権印税はそれぞれいくらになるでしょうか。

まず、アーティスト印税はCDの売上の1~3%が相場となっていると説明しましたが、このパーセンテージはアーティストの実力によって変わってくるようです。ここでは仮に、最も高い3%の契約になっているとしましょう。

アルバム『君の名は。』の通常版の定価は2700円です。DVDと本が付いた初回限定盤も売れているようですが、ここでは計算をカンタンにするため、通常版の価格を採用します。

アーティスト印税は、CDの売上からケース代を差し引いて計算しますので、ケース代を仮に300円とすると、RADWIMPSの懐に入ってくるアーティスト印税は、CD1枚あたり72円となります。

アルバム『君の名は。』の出荷枚数はすでに約50万枚だといいますから、アーティスト印税は合計3600万円ということになります。

ちなみにRADWIMPSは本来4人のバンドなのですが、ドラムスの山口智史さんが持病の神経症が悪化して無期休養中であることから、単純に3名で割ると現段階での一人当たりの印税は1200万円ということになります。

アーティスト印税の計算式
(2700円-300円)×3%=72円
72円×50万枚=3600万円
3600万円÷3=1200万円

続いて著作権印税の計算をざっくりとしてみましょう。

『君の名は。』に収録されているのは全部で27曲。(このうち2曲は同じ曲のアレンジ違い)著作権印税は作詞・作曲した人に入る印税なので、内訳は下記になります。ちなみに27曲のうち、23曲には歌詞がなく、作曲のみになります。

野田洋次郎さん(ボーカル):作詞4曲/作曲21曲
桑原彰さん(ギター):作曲2曲
武田祐さん(ベース):作曲3曲
野田さんと武田さんの共作:作曲1曲

3人のメンバーが手にする著作権印税を、現時点でCDが売れた枚数とそれぞれのメンバーの作詞・作曲数から推計すると、 野田さんが約2580万円、桑原さんが約250万円、武田さんが約410万円となります。

※ なお、著作権印税の概算(JASRACの手数料が20%とすると、総額約3240万円)は、作詞作曲が4曲、作曲が23曲で、これらのうち 野田さんは前者の全曲と、後者のうち21.5曲分桑原さんは後者のうち2曲分武田さんは後者のうち3.5曲分という配分を仮定しています。

著作権印税の計算式
2700円×6%=162円
162円×80%×50%=64.8円
64.8円×50万枚=32,400,000円
32,400,000÷27曲=1曲当たり1,200,000円
→野田さんの場合
1,200,000×21.5曲=25,800,000円

ニューアルバムの『人間開花』もいきなりオリコントップに

オリコンのアルバムランキングでは、RADWIMPSのニューアルバム『人間開花』がいきなりトップに躍り出ています。発売されたばかりでの推計売上枚数が約7万枚を超えているとのことですから、こちらも大ヒット間違いなし、といったところです。

『人間開花』には、昨年シングル・リリースされた「記号として」「‘I’ Novel」のほか、『君の名は。』でも使われた「前前前世」「スパークル」のオリジナルバージョンが、さらに新曲の「光」「棒人間」を含む全15曲が収録されています。

通常版の価格は3000円(税別)ですから、RADWINPSのアーティスト印税は、1枚あたり81円、7万枚で567万円になります。

アーティスト印税の計算式
(3000円-ケース代300円)×3%=81円×7万枚=567万円

また、全曲を作詞・作曲をした野田洋次郎さんの著作権印税は、現時点でも500万円に達しているものと推計されます。

著作権印税の計算式
3000円 × 6%=180円
180円×80%×50%=72円
72円×7万枚= 約500万円

紅白初出場、ツアー日程も決まり大人気のRADWIMPS。これからの活躍にも期待出来そうですね。

参考URL:
RADWIMPSの新アルバム『人間開花』- 映画『君の名は。』主題歌のオリジナルverなど全15曲
オリコンデイリー CDアルバムランキング

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