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これならちゃんと分かるかも!「ミニ株」最後の徹底解説

意外と仕組みは簡単でした

株式投資というと高そう、難しそうなど縁遠い世界のような印象を受けがちですが、手の届く範囲ですぐに始められる「ミニ株」というものも存在します。証券会社によっては「ワン株」や「プチ株」といった名称で呼ばれているものも。いずれも1万円前後から始められるという手軽さが人気の株式です。

では、具体的にどのようなものなのか、ここで一気に理解していきましょう!

ミニ株ってなに?

通常、株の取引は、単元という単位で行われます。

1単元が何株になるかは銘柄によって異なり、1単元を何株にするかは、その株式を発行する企業が決めます。

例えば、株価が1000円で1単元が100株の企業だったとすると、購入には1000円×100株=10万円の資金が必要になるわけです。もちろん、1単元が1株という銘柄もありますが、そうした企業の株価はうんと高値である場合が多いようです。

ところが、「ミニ株」は単元未満株とも呼ばれ、企業が定めた単元以下の株数からでも、言ってしまえば1株からでも取引を始めることができるのです。

ミニ株の特徴

ミニ株は、証券会社によって呼び名が異なります。マネックス証券では「ワン株」、カブドットコム証券は「プチ株」、SBI証券なら「S株」といった具合で、取扱時間や手数料などにもそれぞれ特徴があります。

それでは、具体的な特徴を見てみましょう。

サービス時間は?

東京証券取引所の営業時間は、お昼休みを挟んで午前(9時~11時30分)と、午後(12時30分~15時)に分かれています。そして、午前の営業時間を「前場」、午後を「後場」と言います。

ミニ株は各証券会社の中で細かい時間の指定はあるにせよ、基本的には、午前中に注文したものは当日の後場始値(当日の午後12時30分以降に初めて取引が成立した時の金額)が適用され、午後に注文したものは翌営業日の前場始値(当日の午前9時以降に初めて取引が成立した時の金額)、または後場始値が適用されるシステムになっています。

単元株はリアルタイムの取引が可能ですが、ミニ株はこのようにリアルタイムでの株取引はできません。

※あくまでも目安ですので、各時間帯の詳細は中ほどの参考URLを参照してください。

ミニ株2

取引手数料は?

では、それぞれの取引手数料を見てみましょう。

ここでは分かりやすく説明するために、仮に約定金額(株を売買した時の金額)が5万5000円だとして、実際に計算してみます。

ワン株(マネックス証券)
税別の手数料は約定金額の0.5%で、最低手数料が48円です。
5万5000円×0.5%=275円で、手数料は275円になります。

プチ株(カブドットコム証券)
約定代金2万円までが100円、以降1万円ごとに67円が加算されます。
・2万円まで=100円
・残り3万5千円分=67円×4=268円
合計100円+268円=368円の手数料です。

S株(SBI証券)
税別手数料が約定代金の0.5%で、最低手数料が50円。
手数料は①ワン株と同じ275円です。

一見すると②プチ株が高いように思えますが、プチ株を扱うカブドットコム証券にはプレムアム積立という制度があって、継続的に株を積み立てていく場合には、手数料が最大50%割引になるまで、どんどん安くなる仕組みになっています。

2回目の購入ではプチ株の手数料が10%引き、3回目には20%引き、4回目には30%引き、5回目には40%引き、そして6回目以降は50%引きになるのです。

そのため、値上がり益を期待しての一時的な株購入は①ワン株か③S株を使うと有利になるでしょう。また、継続的に長い目で買付けをしていきたい場合には、②プチ株のプレミアム積立でコツコツ積み立てていくのが向いているのかもしれません。

いずれにせよ、自分に合った取引を選ぶことができるのも、ミニ株の魅力の一つだといえるでしょう。

株主優待は受けられない?

株主優待については、基本的には対象となっていません。

株主優待というのは、企業が株主に贈るプレゼントのようなもので、長期的に安定した株主を確保するため、企業が株主にさまざまなメリットを提供しているのです。それは、大半の場合、単元株を持っていることが条件になるため、単元株未満であるミニ株では、株主優待の対象にはならないのです。株主優待を狙うには、地道に株を積立てていくほかなさそうです。

しかし、例外として東建コーポレーション <1766> のような企業もあります。同銘柄の単元株数は100株ですが、10株以上を所有している株主には、)オンラインショッピングサイト「ハートマークショップ」の優待割引券3000円、プロゴルフツアー「東建ホームメイトカップ」の特別招待券、ホテル多度温泉の宿泊料金30%割引券、これら3点のうち2点が提供されます。

参考URL:東建コーポレーション株式会社

ミニ株取引の注意点

ミニ株の取引ができるのは、およそ3200銘柄に限られています。当然のことながら単元株の単位が1株だった場合には、それ以上細かく区分できないため、対象銘柄にはなり得ません。

また株主総会においても、単元未満株主は議決権を持たないため出席することはできません。

しかし、このような特徴を理解したうえでうまく利用する限り、何といっても少ない投資額で株投資の面白さを味わえるのですから、ミニ株は魅力に満ちた存在です。

手始めの株式投資には、まさにぴったりの制度ではないでしょうか。少しでも興味が湧いたなら、あなたも早速始めてみては?

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