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転職・昇格にも有利。確実に収入アップにつながる英語資格と学び方

英語スキル、TOEICだけでOKですか?

30代になり、さまざまなスキルを社内で高めたうえで、新たなキャリアアップを視野に入れている方も多いのではないでしょうか? 転職という考え方もあれば、会社が海外進出を打ち出したり、既存の仕事上で海外企業とのやりとりが発生したり……。

英語を使いこなせれば、より円滑に仕事を進められるシーンが増えてきています。英語スキルが高ければ高いほど、ビジネスチャンスが増え収入アップにつながることは、いうまでもないでしょう。

けれども、一口に英語と言っても、その用途や状況によって、必要な資格や勉強方法も変わってきます。状況やニーズに応じて必要となる英語資格と、多くのビジネスパーソンが実践している学び方についてご紹介します。

国内企業における転職で効果がある英語の資格とは?

TOEICを実施している国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が2013年に行った調査によると、調査に協力した上場企業のうち75%が、「業務で英語を使用する」と回答しています。

今すぐに英語を使わなくても、将来の事業展開を見据え、いざというときに英語ができる人材を確保したいという企業側の思惑が見て取れます。それだけに、転職時の職務履歴書においても、英語関連の資格があれば有利になることは確実でしょう。

転職情報サイト「転職Hacks」によると、履歴書に書くのであればTOEICは600点以上、国際部門や外資系企業では、英語で商談ができるレベルとして800点以上が条件になるといいます。それでは、英検はどうでしょうか? 就職・転職活動でアピールするのであれば、やはり2級以上が必要となるようです。1級・準1級は合格率も低いため、高い英語を持っていることを示すことができます。

しかし逆にいうと、微妙なラインの資格を記載することは、かえって不利になるかもしれません。TOEICならば600点未満、または英検3級では、記載したところでかえって「英語があまり得意ではない」と示してるような状況につながるかもしれませんので、注意しましょう。

海外企業における転職で効果がある英語の資格とは?

TOEICや英検をすでに持っていて、さらに英語力をアピールしたい場合は、以下の3つの資格がおすすめだとされています。ちなみに、TOEICの知名度は日本や韓国では高いのですが、実のところ、多くの海外ではあまり有名ではありません。効果的ではない面があることも、踏まえておく必要がありそうです。

国際連合公用語英語検定試験(国連英検)

国内においては、TOEICや英検に知名度で劣るものの、国際問題への理解度が問われるため難易度が非常に高く、国際意識の高さをアピールできる英語資格です。国連職員やユネスコ職員といった国際公務員を目指す人や、国際協力機構(JICA)など、国際機関に就職を考えている人に向けて、また、警察官採用試験などでも成績の一部として扱われます。

日商ビジネス英語検定試験

ビジネスの場における実践的な英語力を問う、ライティングを重視した資格。出題内容には、計画書や企画書、報告書、請求書、履歴書、電子メールなどの作成なども含まれ、実際のビジネスの場で、海外との取引全般に使われる英語力が問われます。

BULATS(ブラッツ)

ハイレベルなビジネス英語をアピールでき、海外企業や外資系、大手企業への転職を目指している人におすすめの英語能力テストです。ビジネスレターや報告書、企画書の作成など、実践的なビジネス英語が問われるため、「結果と実務能力が一致しやすい」といいます。

国内での知名度はTOEICなどと比べると高くありませんが、大手企業では知られているほか、イギリスをはじめヨーロッパ諸国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、香港など、海外での認知度は高まってきています。海外で働くことを考えている人や、外資系企業に応募する人にはアピール度の高い資格です。

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多くのビジネスパーソンが実践するTOEIC勉強法

種類もさまざまな英語資格。その中でも、日本企業において最もポピュラーで、一定のスコア以上を取っていれば効果的な資格は、やはりTOEICです。TOEICを勉強する場所・時間や勉強法について、「プレジデントオンライン」で以下のようなアンケート結果が出ています。

「学ぶ場・時間」BEST3

1位:電車内・車内 128人
コメント:通勤時を活用したいので、電車通勤できる場所に引っ越した(30代男性)/通勤時間中にリスニングをすると集中できる(30代男性)/公式問題集をコピーし、通勤電車内で読みまくった(30代女性)/通勤の往復3時間を勉強にあてている(30代男性)

2位:隙間時間 46人
コメント:子供の塾の待ち時間に問題集をやる(30代女性)/家族が風呂に入っている時間(40代男性)/昼休みにNHKラジオを聞いた後、e-learningを行う(50代女性)/トイレに問題集を置いた(50代男性)

3位:静かな場所 30人
コメント:家庭に勉強を持ちこまないようにするため、仕事帰りに図書館で勉強(30代女性)/ノイズキャンセリングヘッドホンで学習して、周囲の雑音に邪魔されないようにしている(50代男性)/耳栓をする(30代男性)

「学び方」BEST3

1位:リスニング学習 163人
コメント:iPodでCNNやBBCを聞いている(50代男性)/NHKラジオ講座を録音し、時間があるときに聞いている(40代男性)/単純作業の仕事のときには英語音声を聞く(50代男性)/海外の放送を視聴する。BGMを洋楽にする(30代男性)/TEX加藤氏の特急シリーズの無料ダウンロード(50代男性)

2位:周辺をすべて英語に 41人
コメント:携帯表示やナビ表示など、細かなところも英語表記に(40代女性)/家の壁や風呂にも英単語を張るなど、日常的に英語で考えたり読み書きする時間をつくる(30代女性)/自宅ではCNNテレビをつけっぱなし(50代男性)

3位:スマホ活用 23人
コメント:通勤時はスマホアプリで勉強(50代女性)/スマホでポッドキャストを聞けるようにした(30代女性)

同3位:英会話学校 23人
コメント:skype英会話中、家族は別の部屋へ行ってくれる(50代男性)/TOEICを受けるときは先生に宣言し、恥ずかしいスコアを出さないよう追い込む(30代女性)

「効果があった・無駄だった『TOEIC学習法』 | プレジデントオンライン 」

これらの結果を見ると、忙しいビジネスパーソンにとっては、時間の捻出そのものが難しく、ながら勉強法や隙間時間の活用に工夫していることが分かります。また、勉強方法としては、まずは耳から慣れていくことを主体にした方法を採っている人が多いようです。

当然のことながら、自分の英語能力が現在どの程度のレベルで、TOEICなら何点台に当たるのかによって、勉強法は変わります。また、プレゼンや会話の能力が必要なのか、ビジネスメールをはじめ、英語で文書が書けてリーディングにたけていれば即戦力として見なされるのか――。職種や会社によって、必要な英語能力の種類も違ってきます。

転職先や現在の職場において、一概に「英語」といってもどこに重きを置いているのか、事前にリサーチしておくことも必要不可欠です。

目標を明確にして、英語スキルの着実なアップとともに、将来の収入アップをも見据えた勉強を、今すぐに、そして継続的にしていきたいものです。

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