(写真=Thinkstock/Getty Images)

【連載】「マネー相談は人生相談。女性FPたちのホンネ日誌」

#10 仕事に追われる女性も無理なくできる「お金のダイエット」

稲村優貴子のつぶやき【後編】

手取り35万円でも貯金ができないという悩みを抱えていたバリキャリのアラサー女性。ファイナンシャル・プランナー(FP)の稲村さんのアドバイスを実践し、その後、嬉しい報告があったそうです。何にいくら使っているのかを把握できていなかった彼女に、稲村さんはどのようなアドバイスを行ったのでしょうか?

【前編はこちらから】
#09 月収35万円でも貯金できない。アラサー女性の「誰にも言えない」お金の悩み

自分へのご褒美にメリハリを

私も仕事を頑張ったとき、自分にご褒美として普段買わない「L’OCCITANE」のシャンプーを買ったりすることがあります。しかし、それは余るであろう予算があってのことです。

ご相談者様の場合、何が生活費で、何が自分へのご褒美かの線引きが難しく、生活のための出費がいくらで、ご褒美がいくらなのかわかりません。

そこで、まず家計簿ではハードルが高いのでレシートをすべてノートに貼り、1日の支出は何にいくらだったのか、1カ月間把握してみてもらうことにしました。自動販売機など、レシートの出ない支出ももれなく記入してもらいます。

レシートには何にいくらという明細が書いてありますから、家計簿のような「これは食費、これは雑費」などの仕分けが不要になります。これを簡易家計簿として利用すれば続けやすいものです。

レコーディングダイエット効果

こうすることで、相談者様は日々の支出をあらためて確認することになり、1日1万円以上使っているという事実に愕然としたそうです。

そして、一つひとつ考えてからお金を使うようになったとのこと。月の後半には朝食は自炊し、ランチのために、ときにはお弁当を持参するようにもなったのです。

食べたものを全て書き出すというレコーディングダイエット法が流行ったことがありましたが、これはお金の管理にも応用できます。

すべての支出を書き出すことで、いかにお金を使っているかを把握でき、書くことがストレスになるので書かないで済むよう努力するようになる。つまりお金を使わないようになる「お金のダイエット」になるのです。

ファイナンシャルプランナー, お金, 相談 (写真=Thinkstock/GettyImages)

相談者様のその後

ご相談に来られる前は借金こそありませんでしたが、本当に貯金はありませんでした。1カ月のレシート家計簿を書いたあとは、外食を控えて自宅での食事回数を増やし、毎月5万円を貯金して残った金額で生活をやりくりするようになりました。

さらに、あまり考えなかった将来のことも考えるようになり、今まで入っていなかった保険にも加入しました。忙しいと言い訳して貯金しなかった自分が、支出のやりくりをして貯金できるようになって嬉しいととても喜んでくださいました。

数カ月後、「心にゆとりができたせいか、彼氏ができました」とメールをいただきました。

日々の相談で思うこと

将来のことがなんとなく不安だけど、何をどうしてよいかもわからないというご相談が増えています。

そもそも不安が何かがわからない時が1番不安だと思います。自分にとっての不安ごとが何なのかを一緒に見つけ、そのために今から何ができるかを一緒に考える。それがFPの使命だと思っています。

不安そうな顔で来られたお客様が笑顔で帰られるとき、人生の様々な出来事のたびにご相談に来ていただいたとき、本当に幸せです。

世間ではアンチエイジングがもてはやされていますが、FPは年齢を重ねるほどご相談にも重みが出てくると信じています。生涯現役を貫けるよう勉強し、素敵に年を重ねながらこの仕事を続けていきたいと思っています。

次回は、輝ける女性を全力で応援する佐々木さん

次に紹介するFPは佐々木愛子さん。大阪府で精力的に活動するFPです。

佐々木さん自身、火災で実家が全焼した過去や親族の介護を経験し、育児と仕事を両立する母親としても、身近な暮らしの中にある「お金」と「責任」の意識を明確にすることによってはじめて幸せな未来を描けると実感しているそうです。

ひとりでも多くの女性が自立して輝けるよう全力で応援している佐々木さん。一体、どんな相談を紹介してくれるのでしょうか。(稲村優貴子のつぶやき、おわり)

【これまでの相談事例はこちらから】
#01 「悩みは保険」はウソ?マネー相談の本当の問題
「保険を見直したい」と相談に来た、アラサー独身の保育士さん。話しを伺っていると、本当の問題はもっと別のところ、多くの女性が悩み「あること」だと判明しました。

#03 独女が「家を買うと結婚できない」に惑わされる理由
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#05 「夢のマイホーム」の落とし穴。夫の死亡保険金で住宅購入を希望するB美さん
B美さんは夫の死亡保険金を原資に、住宅購入を希望しています。本来ならば、なんとか購入を勧めるところですが、「購入しないことを強く勧めた」とFPさん。さて、その理由は?

#07 夫との関係はもはや空気…年収800万円共働き世帯の家計相談から見えたもの
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