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【連載】「マネー相談は人生相談。女性FPたちのホンネ日誌」

#09 月収35万円でも貯金できない。アラサー女性の「誰にも言えない」お金の悩み

稲村優貴子のつぶやき【前編】

あまり表に出ることのないファイナンシャル・プランナー(FP)という職業の女性たちに、普段どんな相談を受けているのかリレー日誌形式でつづってもらう連載の第5弾。FP稲村さんのもとに訪れたのは、バリキャリでリッチな雰囲気のアラサー美女でした。彼女が口にしたのは思いがけない相談だったそうですが、仕事を頑張る女性が陥りやすいケースと稲村さんは言います。

見た目では判断できないお金の悩み

2016年10月某月。スポーツの秋!と張り切って街中を散歩していたら、どこもかしこもハロウィンだらけでしたが、11月に入ると一気にクリスマスの雰囲気になりましたね。サンタが来ない私もなんだかワクワクした気分になる、と同時に日々様々なご相談をうかがっていると、本当に一年はあっという間だなと感じます。

お悩みはお一人おひとり異なるのはもちろんですが、ぱっと見た感じでは悩むことなどないように見える方からご相談を受けることも多いのです。

バリキャリ独身、アラサー美女からのご相談

手取り月収35万円、ボーナスは夏と冬に70万円ずつもらっているという、見るからに「バリバリキャリアウーマン」という女性が相談にいらっしゃいました。身なりもきっちりされていてリッチな雰囲気でしたので、資産運用かマンション購入などのご相談かなと思いながら出迎えました。

予想に反して彼女が口にしたのは、「仕事が忙しくて貯金ができない」というご相談でした。忙しければお金を使う暇がないから貯まりやすいのでは?と思いましたが、さらにお話をうかがってみました。

  • 一人暮らしで家賃は5万円
  • 手取り収入の残りは30万円
  • 電話や光熱費などの固定費は通帳をみると2万円ほど

他は不定期に3万円から5万円ずつATMで時間外に出金して、あっという間に給料日前には預金残高がゼロに近い状態です。

もちろん家計簿はつけておらず、いついくら使ったかほとんど把握できていませんでした。

ファイナンシャルプランナー, お金, 悩み, バリキャリ (写真=Thinkstock/GettyImages)

収入の多い人にありがちな落とし穴

日々の生活はこのような感じです。

  • 朝7時:起床。時間がないので朝食をとらず出社
  • 朝8時30分:スタバで買ったコーヒーとサンドイッチを飲みながら仕事開始(330円+480円)
  • 昼:同僚と話題の店を探してランチ(1500円前後)
  • 夕方まで:自動販売機で2回はジュースを購入(300円)
  • 夜8時:残業して疲れたから同僚とディナー(4000円)
  • 夜10時:軽くバーで飲む(2500円)
  • 地下鉄の最終に乗り遅れてタクシーで帰宅(1800円)

消費税抜きで合計すると1日のトータルは1万910円になりました。会社がある日はほぼこんな感じとのこと。出社日を22日間とすると約24万円です。

家賃を引いた手取りが30万円ですから残りは6万円となりますが、会社帰りにデパートに寄って、服や化粧品をクレジットカードで買うこともあり、月にいくら使っているかわからないようでした。

収入が多ければ貯蓄額も多いと思われがちですが、この方のように仕事に追われているとつい外食に頼ってしまったり、ストレスで買い物をしてしまったりすることも多く、「入っただけ使ってしまう」方も多いのです。(後編に続く)

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