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老後に余裕のある暮らしをするために、貯金はいくら必要?

まずは自分の老後資金をシミュレーションしてみよう。

今や世代を問わず、お金の悩みとして上位にくるのが「老後資金」について。

若い人の間にも、公的年金への不安が広がり、「老後の話なんてまだまだ先でしょ」と楽観的に考える人は、以前より少なくなってきたように思います。それとともに、老後のお金について、様々なことが言われるようになってきました。

メディアなどで「老後の生活には1億円必要!」といった内容を目にし、焦りを感じてしまった人も多いかもしれません。

実際には、余裕のある老後のためには、どのくらいの貯金が必要なのでしょうか。

いくら貯金しておけば老後は安心?

仕事をリタイアした老後は、公的年金や預貯金などの金融資産によって生活をしていくことになります。これまでのように、仕事をしてお給料が振り込まれるということがなくなりますので、いくら貯金しておけば不安なく暮らしていけるのか気になるところですよね。

現在の高齢無職世帯の1ヶ月の生活費をもとに計算してみると、老後のための貯蓄は、公的年金以外に、3000万円程度は必要と言われています(夫婦二人の場合)。ただ、これは持ち家であることを前提としたデータのため、老後も賃貸に住んだり住宅ローンが残ったりしているなら、その費用も上乗せされることになります。

また、これは衣食住の基本生活を送るために必要最低限の金額。もし、旅行や趣味を楽しむ老後を送りたいなら、いくらくらい必要なのでしょうか。

生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」(平成25年度)によれば、夫婦二人で「ゆとりのある老後」を過ごすのに必要な1か月の生活費は、35万4000円と試算されています。60歳から85歳になるまでの25年間で計算すると、「35.4万円×12か月×25年=1億620円」。近ごろ騒がれている、「老後資金1億円」となるわけです。

むろん、これは単純に1ヶ月の生活費を元に計算した金額なので、全てを貯蓄で賄わなければいけないわけではありません。ただ、どういった老後を送りたいかの希望によって、準備すべき金額にはずいぶん差があることを実感していただけたのではないでしょうか。 余裕のある老後生活を送るには、それなりの貯蓄も必要になってきます。また、誰にとっても「老後は○○円貯めておけば安心」ということはなく、自分はどう老後を過ごすのかを踏まえ、準備していくことが大切です。

自分でシミュレーションしてみよう

老後, 公的年金, 貯金 (写真=Thinkstock/GettyImages)

それでは、一体自分は老後のためにいくら貯蓄すればいいのか、実際に計算してみましょう。厚生労働省から2015年に発表された日本人の平均寿命は、男性が80.79歳、女性は87.05歳。今後ますます老後の期間が長くなることを予想し、65歳から90歳までの25年間、年金生活を送ると仮定します。その場合、以下の式にあてはめて計算します。

①「(生活費-公的年金)×12か月×25年」+②「病気などもしもに備えるお金300万円程度」-③「退職金」

さらに、60歳で退職し、65歳までの5年間、無年金期間があるとすれば、①に「生活費×12か月×5年間」を足します。ちなみに、標準的な生活を送る場合の1ヶ月の生活費は、現在の高齢無職世帯のデータを参考にすると、約23万円となっています。実際に自分が老後を迎えた時の生活はイメージしにくいかもしれませんので、まずはこの金額で計算してみるのもいいかもしれません。さらに、年に一度は旅行へ行きたい、リフォームをするかも…などといった希望があれば、その金額も付け加えて総額を算出してみましょう。

なお、将来自分がもらえる公的年金は、日本年金機構が提供している「ねんきんネット」というサイトで知ることができます。ぜひ一度、確認してみることをおすすめします。

いつから貯金を始めよう。

老後のために必要な金額がわかったら、次に考えたいのは、貯金はいつから始めればいいのか、ということ。

若い世代の場合、一般的には、所得もまださほど多くありません。仕事が忙しく日々の生活だけで精いっぱい、老後のために何もできないまま日々が過ぎてしまうこともあるでしょう。結婚して子どもが産まれれば、今度は教育費がかかり、自分たちの老後の貯蓄どころではなくなってしまうことも。よほど意識して行動しないと、いつまで経っても老後のお金を貯めることはできなくなってしまいます。

月日はあっという間に流れます。「もう少し余裕ができたら…」と先延ばしにしていると、その分老後までの短い期間でお金を用意しなければならず、負担が増えてしまいます。たとえ金額は小さくても、老後の貯金は、思い立った時からすぐに始めましょう。20代30代でも決して早過ぎることはなく、老後までの時間の長さを味方につけて運用すれば、余裕をもって資金を準備することができます。

実際に自分の老後資金を計算してみると、早速準備を始めなければ、という気持ちになったのではないでしょうか。これから老後を迎える世代は、現在の年金生活者ほど公的年金には頼れないという現実もあります。最近話題になっている確定拠出年金など、優れた制度を活用し、余裕ある老後のため、計画的に貯蓄をしていきましょう。

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