
(写真=Thinkstock/Getty Images)
えっ、それが最初なの!? お金持ち流「○○ファースト」な時間の使い方
お医者様も資産家令嬢も。何百人もの投資家を見てきた元証券ウーマンが教えます
2016年8月2日、小池百合子さんが都知事に就任しました。そのとき口にされた「都民ファースト」というキャッチーな言葉は、すぐ世間になじみましたね。〇〇ファーストとは、いわば「〇〇第一主義」。○○を何よりも優先させてするということを指しています。
筆者はかつて、証券会社で営業職に就いていました。当時、数百人もの投資家にお会いしましたが、いわゆる富裕層といわれる方の取捨選択には、しばしば驚かされました。そのときのエピソードから、私たちにも参考になる部分についてご紹介しましょう。
実録① まずは行動ありき。「意思表示ファースト」
代々医者の家系だという30代の男性医師のお話です。
常にお忙しい様子でしたが、お仕事がらみのレポートや市場の資料を届けるなかで、「今までにない何かが始まる」といった市場の変調を感じ取るなり、「来ちゃったよ」などと言っては、すぐに店頭に駆け付けてこられるのです。
もちろん、富裕層でなくても行動が早い人はたくさんいます。大事なのは「その話題に関心がある」という意思表示をしておくことなのです。そうすることで、周りの人がそれを認知してくれ、何かあれば声をかけてくれるというメリットを受けやすくなります。われ先にと声を上げるだけでも、チャンスが生まれることがあるのだと、このお客様に教えてもらいました。
実録② タスクはためない「整頓ファースト」
いつ伺ってもきれいにされているお宅がありました。高級住宅街にあり、住んでいるのは80代の老婦人で、一度も働きに出たことがないという生粋のお嬢様(ご本人談・不動産と年金収入にて生活)です。ご主人を数年前に亡くされ、お一人住まいでした。
何度目かの面談で、
「外出や旅行から帰ったら、どんなに疲れていようとも、まずはしっかり整頓するようにしている。そうしておかないと、急にお客様が見えたときに焦ることになる。それで失礼があってもいけないでしょう」
「すべきことを先延ばしにしてもいいことはない。気ぜわしくなって疲れてしまうしね」
というお話を伺いました。
また、手にした資料はどんなものでも、投資や保険、電気などとジャンルごとにファイルに閉じてまとめるということも。戸棚に何十冊と詰まっているファイルを見せていただくと、細かくインデックスシールが貼ってあり、探す手間がかからないようになっていました。
お金持ちや立場のある方は、必然的に人付き合いが増えていきます。常に整理整頓をしておかないと、時間的余裕の確保が難しいのでしょう。高齢ながらも、旅行からの帰宅後にパパッと荷ほどきまで済ませられる気力は、尊敬の一言に尽きました。
お金持ちの共通点
このお二人以外にも、富裕層の方々には共通点がありました。
1.ブレない姿勢
一代で会社を大きくしたような、たたき上げの実業家でも、山の手の高級住宅街で育った奥様でも、多くの方がひょうひょうとした雰囲気をお持ちでした。どなたも、さまざまな取捨選択を積み上げてきたなか、自分なりの価値観が固まっていて、決してブレない姿勢がにじみ出ているような印象を受けました。
2.時間を無駄にしない
富裕層の方は、時間とお金は「有限の資産」であり、それらは限りあるものだということを認識されている方が、非常に多かった印象があります。お金持ちほど、例えば銀行でお金を引き出す際の手数料を払わないように気を付けるものですが、それと同じように、ちょっとした時間もムダにせず有効に使うという意識を感じました。
彼らの時間管理術を真似したからといって、すぐに富裕層の仲間入りができるかというと、それは難しいでしょう。ただ、時間の使い方を見直して余裕を確保できれば、新しいことに挑戦できるチャンスを生み出せるかもしれません。
何を「ファースト」に据えると自分の生活が向上するか、ぜひ思考を巡らせてみてください。
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