(写真=Thinkstock/Getty Images)

【連載】「火の玉ガールの本棚」

野球小説『マネー・ボール』で分かる、お宝物件の「作り方」とは

野球の物語が不動産投資に役立つってどいうこと?

炎の不動産投資家こと「火の玉ガール」さんが、投資に役立つおすすめの本を紹介する連載の第3回。今回のテーマは『マネー・ボール〔完全版〕』(マイケル・ルイス/中山宥訳、早川書房)です。野球を題材にした物語が、不動産投資に役立つとはどういうことなのでしょうか?

「野球」が舞台

2011年、ブラッド・ピッド主演の映画『マネー・ボール』を観て、この話を知っている、という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?彼は原作の熱心な読者だったと言います。

この物語は、メジャーリーグの貧乏球団、オークランド・アスレチックスのGM(ゼネラルマネージャー)ビリー・ビーンが主人公。「野球」が舞台なのですが、彼の獲得する選手の選び方であったり、目の付けどころ、選手の活用方法が不動産投資にかなり応用できるのです。

ストーリーは「弱者の逆襲」

ストーリーはこうです。主人公のビリー・ビーン自身は、若いころ期待の大型新人ともてはやされてプロ入りするものの、成績を残せないまま引退。人生の第二幕で、球団のフロント側の立場から独特の手法を駆使し、金満球団では陽の当らない、しかしすぐれた選手をかき集め、一丸となって“弱者の逆襲”をめざしていく……。

“弱者の逆襲”

これはまさに、これから不動産投資を始めたい、資金力では劣るがやる気だけは負けない、という投資初心者予備軍にとって、かなり力強い言葉ではないでしょうか?

あらゆる投資手法の中でも最古の歴史を持つと言われる不動産投資の世界。業者(プロ)と依頼主(買主・売主=アマチュア)の情報の格差が著しく、資本家にはとてもかなわない、とあきらめる必要は決してない、とこの本は教えてくれます。

『マネー・ボール』不動産投資家はこう読む!

たとえば、こんな風に本を読んでみるのはどうでしょう?

アスレチックス(私)はお金がないから、金持ち球団(地主や金持ちや企業)が湯水のようにお金を使って買うのと同じ選手(物件)を買うことはできない。

しかし、私には知恵がある。金持ちが見落としている、隠れた能力を持った選手(物件)を見つけ出し、格安で購入する。それを繰り返して最強のチームを作るのだ。

  • 築浅
  • 都心
  • 駅近
  • 所有権
  • 再建築可
  • 融資はフルローン

このような「美人物件」は誰もが欲しがり、当然高額です。一方、

  • 築古
  • 地方
  • 駅から遠い
  • 借地権
  • 再建築不可
  • 現金払いのみ

これら、全てでなくてもいくつかでも「不人気条件」が入ると買いたい人が少なくなるため、需要と供給のバランスでどうしても価格が下がります。

誰もが欲しがる物件を安く買うのは不可能です。「不人気条件」の中で、自分が「これなら許容できる」という、妥協点を見極め、安く買って再生可能なスキルを身につければ、それがお宝物件になるのです。

「お宝物件」は自分で作り出すもの

お宝(選手・物件)は「売っている」のではなく、「見つけ出す」「作り出す」ものなのだ、ということを本書は教えてくれます。

次回、ご紹介する書籍は「相手の心をつかむには、見た目はとても重要」というお話です。不動産投資においても、物件購入時に初めて会う営業マンに好印象を持ってもらうことはとても大事です。どうぞお楽しみに!(続く)

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個性的な連載で「投資」を身近に