(写真=Thinkstock/Getty Images)

株主優待をタダ取りする裏ワザとは?

あるテクニックを使えば、株主優待をタダでもらうことができるんです。

商品券や化粧品、アミューズメントパークの割引券など、魅力たっぷりの株主優待。実は「タダ取り」することができることをご存じですか?実は取引の仕方次第で、タダで株主優待をもらうことができちゃうんです。ぜひ覚えておきたい、そのテクニックをご紹介します。

株主優待「だけ」をもらおう

株式を保有していないのに、株主優待だけをもらうことってどういうことなのでしょうか?「もしかして金券ショップで株主優待券を購入すること…?」なんて思っている人もいるかもしれませんが、そうではありません。取引の仕方で株主優待だけをタダ取りすることができるんです。それが「クロス取引」というテクニックです。

クロス取引とは?

クロス取引とは、株式を「現物買い」と「一般信用売り」を同時に行うテクニックのこと。簡単に言うと、株を「買う」のと同時に「売る」ということです。つまり、株価が上がったとしても下がったとしても、自分の損益はプラスマイナスゼロ。リスクを一切負うことなく、手数料のみで株主優待をゲットすることができるんです。

ちなみに「信用取引」というのは、現金や株式を担保として証券会社に預けることで、その担保の3倍の取引が可能となります(※ただし、証券会社によって異なります)。

クロス取引のプロセス

クロス取引をする手順は下記の通りです。

  1. 株主優待の権利付最終日の市場が開く前に「現物買い」注文と「信用売り」注文を同時に「成行」発注します(「成行」とは、値段を指定せずに発注すること)。2つの「成行」注文を同時に発注することで、原則として「買い」と「売り」が同時に約定(発注が決まること)されます。約定後に株価がどう動いても、買いと売りで損益は相殺され、株価下落のリスクを負うことなく株主優待をゲットできるという仕組みです。

  2. 権利付最終日が終了するまで継続して株を保有します。

  3. 権利付最終日の翌日以降に未決済となっている一般信用売りの建玉を現渡(品渡)にして決済します。

株主優待タダ取りのリスクは?

株主優待タダ取り2 (写真=Thinkstock/Getty Images)

株主優待をタダ取りするクロス取引は、株価の価格変動のリスクはありませんが、手数料などのコストが掛かるので注意が必要です。

なかでも特に注意が必要なのは、信用取引をすることで逆日歩(ぎゃくひふ)の手数料が掛かるということ。逆日歩とは、市場で空売りが多くなり、証券金融会社が株不足となった場合、証券金融会社が、銀行や保険会社などの機関投資家から株式を借りる手数料のことで、手数料の単価に株数を乗じ、日数分の手数料が計算されます。

信用取引には「制度信用取引」と「一般信用取引」とがありますが、「一般信用取引」では「逆日歩」は掛かりません。ですので、初心者は「一般信用取引」をおすすめします。

株主優待のタダ取りができる証券会社5社

一般信用取引の売りを行っている証券会社は限られており下記の5社です。

カブドットコム証券

銘柄数が約2000。銘柄の多さに定評があります。貸株料は長期は1.5%/年、売短は3.9%/年です。

SBI証券

銘柄数が約380銘柄。貸株料は長期は2.0%/年、売短は3.9%/年です。

松井証券

無期限信用取引 820銘柄。貸株料は2.0%/年で、長期の取引のみです。 1日の約定代金10万円以下は手数料無料。信用取引、現物取引の手数料が同額なので分かりやすいのが特徴です。また、信用取引、現物取引の合計の約定代金で手数料が計算されます。

大和証券

銘柄数が約1400銘柄。貸株料は1.5%/年、長期の取引のみです。 現物取引と信用取引合計の約定代金で手数料が計算されます。全体的に手数料が高額です。

岩井証券

銘柄数が約300銘柄。貸株料は1.9%/年、長期の取引のみです。手数料が低めです。現物取引と信用取引合計の約定代金で手数料が計算されます。

取り扱い銘柄が各社違いますので、お目当ての銘柄の株主優待をゲットするには、各社の口座を持っておくとよいでしょう。楽しく株式投資をする第一歩として、株主優待のタダ取り……してみませんか?

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