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FPおすすめの自己投資方法とは? 女性2人の「自己投資成功事例」も紹介

自分を高めるための自己投資。浪費になっていないか要チェック!

今の自分をもっと良くしたい、さらにステップアップしたいと思う気持ちはとても前向きで素敵なもの。そのためには自己投資が必要と、教室に通ったり教材を買ったりすると、少なくない費用がかかります。

すべて「無駄だった」とはいえませんが、もしも、「自己投資」でなく単なる浪費だったとしたら、お金も時間も大きな損失です。そうならないために、まずは自己投資とは何かを見ていきましょう。

自己投資と浪費の決定的な違い

自己投資, 浪費, ステップアップ (写真=Thinkstock/GettyImages)

ステップアップするために、あなたなら何をしますか?

例えば、英会話は、仕事にもプライベートにも役に立ちそうです。パソコンの知識やコミュニケーション力をつけて、ビジネススキルをアップするのもいいですね。人脈を広げるために、交流会やセミナーに参加するのも、新たな世界が広がる可能性があります。

どれも勉強になって、今後のためになりそうですが、「投資」と言うからにはリターンはきっちりと受取りたいですね。つまり、収入のアップです。

英会話の勉強なら、たとえば月2万円の授業料を12ヶ月間支払って教室に通い、その結果海外旅行で困らないようになるだけでは、投資としては不十分なリターンでしょう。

もちろん、英会話ができたら海外旅行を存分に楽しめます。でも、自己投資として英会話を勉強するなら、授業料の2万円×12ヶ月=24万円以上のリターンが期待できなければいけません。まったく収入アップがないと、24万円のマイナスです。

でも、英会話が上達したことでお給料が1万円アップしたら、授業料は2年で回したことになります。そして、その後はすべて自分の収益に。基本給のアップはほとんどの場合継続されますから、始めるのが早ければ早いほど、成果も大きくなることがわかります。

投資額 授業料2万円×12ヶ月=24万円

成果
収入のアップ 0円    → -24万円
       1万円/月 → +12万円×(退職までの年数-2年)

勤務先が授業料の助成をしていることもありますし、また、雇用保険の教育訓練給付が支給されれば、さらに収益が上がりますね。利用できる制度がないか、調べてみるとよいでしょう。

自己投資であるかどうかの分かれ目は、お金を生むか生まないか。少なくとも、お金を生む可能性がなければ投資とは言えません。そう考えてみると、今まで自己投資だと思っていたことが、消費や浪費だったということもあるかもしれませんね。

30代女性あるある! ヨガや旅行は自己投資ではなく浪費

自分のためにお金を使うことは、決して悪いことではありません。でも、それらがすべて自己投資ではないことは、お分かりいただけたと思います。ここを勘違いすると、いつまでたっても本当の自己投資はできません。

ヨガは自己投資か?

例えば、最近は女性ばかりではなく、男性にも人気のヨガ。続けていくと、体調が整い、肩こりや腰痛がなくなる人もいるようです。独特の呼吸法でリラックスできますし、精神的にも安定すると言われています。心身ともに健康であることが、仕事もプライベートも充実させるために必要であることを考えれば、ヨガのレッスンを受けるのは、とても意味のあることでしょう。

けれども、ヨガは自己投資ではありません。なぜなら、収入のアップにはつながらないからです。

どちらかと言えば、収入のダウンを避けるものではないでしょうか。心身のバランスを崩して仕事を続けることができなくなったり、病気のために治療費がかかったりすることを防ぐことは期待できそうです。

旅行は自己投資か?

では、旅行はどうでしょう。各地をまわり、見聞を広めることは、単なるレジャーを超えて自分の成長にもつながります。また、リフレッシュできるので、たまったストレスも解消し、日常生活に戻った時に新鮮な気持ちになれることでしょう。

でも、旅行もまた自己投資ではありません。

旅行にお金を使う時、金銭的な見返りを望んでいるのでしょうか。答えはNOでしょう。たいていは、楽しいとか、やってみたいとかの、シンプルな動機で始めていると思います。

そして、健康のため、ストレス発散のため、思い出作りのためなど、お金を生み出す以外の価値のために支出しているわけです。

お金のリターンを求めないのは趣味です。趣味は自己投資ではないと、はっきりと認めましょう。本当の自己投資は、ここから始まります。

自己投資は家計のうち何割くらいがちょうどいいか?

自己投資, 浪費, ステップアップ (写真=Thinkstock/GettyImages)

将来の収入アップのための自己投資。でも、そのためにお金を使いすぎて、今の生活費が足りなくなったり、貯金ができなくなったりしてはいけません。きちんとした今の生活や貯蓄が土台となって、将来があるのです。

自己投資にまわす予算の考え方

まずは、自己投資にまわすお金の予算を決めましょう。毎月の収入から、貯蓄分を差し引きます。そこからさらに生活費を確保して、残った分が自己投資に使えるお金です。

毎月の収入―(貯蓄+生活費)=投資に使えるお金 投資にまわすお金は、基本的に余裕資金。これは、株式投資や不動産投資にも共通して言えることです。なぜなら、元本保証ではないからです。

もちろん、より大きなリターンが確保できる投資先を厳選するのですが、計画通りにいかないリスクは常にあります。リスクとリターンのバランスをとることが大切なのです。   一般的に、家計のうち1割〜2割を自己投資に使うと無理なく続けられます。貯蓄は家計の2割を目標にしたいので、生活費は6〜7割になります。現在の家計のバランスはいかがでしょうか。

自己投資に回すお金をどう捻出する?

生活費が多すぎるようなら、ぜひ見直しをしましょう。生活費は家賃や保険料などの固定費部分と、食費や交際費など毎月変動する部分に分けられます。

固定費部分は見直すのに手間も時間もかかりますが、効果は毎月続きます。変動部分の見直しは、すぐに始められて、効果も分かりやすいですが、いつも気をつけていないといけません。

それぞれの特長をふまえて、全体的な家計を改善できるといいですね。

自己投資の予算を決めたら、コスパ意識を持とう

自己投資の予算を決めると、衝動買いがなくなるメリットもあります。

たとえば、急に思い立って教材を一括購入、予算オーバーだけど、ちゃんと勉強して結果がでればいい、と考えるのはちょっと待ってください。

自己投資には、コスパ意識も必要です。リターンのお金が高くても、かける費用がかかりすぎてしまっては、効率のよい投資とは言えません。コストパフォーマンスの高い投資先を見つけたいですね。

5年先の自分を想像してみよう

また、あいまいなイメージや期待だけで自己投資を始めるのもよくありません。5年先の自分を想像してみましょう。どんな仕事をして、どれくらいの収入があって、どんな生活をしていたいですか?

友達に誘われたから、みんなやっているから、資格があったら転職できるかもしれないから、といった、目標のはっきりしない自己投資はやめましょう。お金と時間の無駄になりかねません。

社会人におすすめの自己投資具体例

自己投資, 浪費, ステップアップ (写真=Thinkstock/GettyImages)

まずは、自己投資の目的をはっきりさせましょう。未来の自分にあって、今の自分にないものは何でしょうか。そのギャップを埋めるのが自己投資です。今の仕事のスキルアップ、転職をしたい、起業を目指すなど、具体的に考えて検討しましょう。

では、実際に自己投資をして、結果につなげた例をご紹介します。

例1)大手メーカー勤務 A子さん(35歳)の場合

・海外支社勤務を視野に入れて英会話を学ぶ
入社後は地方の営業所勤務を経験し、5年前に東京本社へ配属されたAさん。将来の海外支社勤務も視野に入れ、英会話を始めました。

・週3回、朝の出勤前に短時間のレッスン
仕事が忙しいAさんは、朝の出勤前に短時間のレッスンができる教室を見つけ、週に3回は通うようにしているとのことです。最近では無料インターネット電話のスカイプで、外国人講師のレッスンを受けられるコースもあるので、時間の節約のために切り替えることも検討しています。

・MBAを取得する通信制講座も受講
また、経営学修士(MBA)を取得する通信制講座も受講。経営の視点を持つことで、自分の仕事がどのように会社や社会に貢献できるかと考えられるようになったと言います。MBA取得で得られたスキルは、職場でチームリーダーを任された時に発揮することができました。

・晴れて、営業所所長に任命!
そして、Aさんは、この10月から営業所所長に任命。昇進と昇給が現実となり、さらなる成長をしたいと意気込んでいます。Aさんは勤務先でのキャリアアップを目標に、会社にとって役立つスキルは何か、と考えて英会話とMBAの勉強をしました。MBA取得の費用はまとまってかかりましたが、その分のリターンは確実に手に入れることができそうです。

例2)IT企業勤務 B子さん(38歳)の場合

・ストレス解消が高じて製菓専門学校へ
Bさんは仕事にやりがいを感じ、職場の雰囲気もいいので今後も続けていきたいと思っています。けれども、毎日パソコンの画面ばかり見ているのは変化に乏しく、3年ほど前からストレスを感じることも増えてきていました。

ストレス解消に、週末には趣味のお菓子作りをしていましたが、ある時一念発起して製菓専門学校に通い始めました。会社員が働きながらでも学べるコースを用意していて、基礎からしっかり学ぶことができました。

・自宅で週末だけのお菓子作り教室をスタート
そしてついに、自宅で週末だけのお菓子作り教室を始めたのです。製菓専門学校では、お店や教室を始めるためのサポート体制もあり、同じ目標を持つ仲間もできました。仕事をしながらだったので、開業準備には時間がかかりましたが、ひとつひとつ乗り越えて、自分の希望をかなえた時のよろこびは、何にも変えがたかったとのことです。

専門学校に通うのは費用がかかるため、それまでに貯めていたお金をあてました。開業準備の資金も確保しておく必要がありますので、計画は綿密に練って挑んだのが良かったようです。

明確な目標を持って、自己投資を

2人とも、夢を実現して大きな一歩を踏み出したところです。共通するのは明確な目標を持っていたこと。そして、目標をかなえるために必要な資金があったことです。

あなたの目標は何でしょうか。そのための準備を、今日からしてみませんか。

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