(写真=PIXTA)

12月リリースの「スーパーマリオラン」は本当に「ポケモンGO」を上回るのか?

初のマリオシリーズアプリに賛否の声?!

iPhoneアプリ、初のマリオシリーズ「スーパーマリオラン」の年内リリースが発表されました。ゲーム好きでなくても、スーパーマリオのアプリと聞けば、誰でも気になりますね。早速ポスト「ポケモンGO」という人もいますが、その内容・実力はいかに……!?

マリオシリーズのiOS初参戦となる記念碑的タイトル

2016年9月8日、アップルのイベントでリリースが発表されたiPhone/iPadアプリ「スーパーマリオラン」。リオ五輪フィナーレでの「安倍マリオ」直後ということ、また、任天堂<7974>のキラーコンテンツであるマリオシリーズのiOS初参戦ということもあり、熱い注目を集めています。リリースは同年12月を予定。Android版のリリースについては現時点では特に発表されていません。

公式サイトで公表されているスーパーマリオランのプレイ動画は、往年の名作ファミコンゲーム「スーパーマリオブラザーズ」を思わせるもの。

マリオが走り、ジャンプし、土管に入り、コインやキノコをゲットし、クッパを倒す様子を見ることができます。ファミコン世代にとっては懐かしく、今の子どもたちの目には新鮮に映る動画ではないでしょうか。

「スーパーマリオブラザーズ」との違いは、マリオは横スクロールする画面の中を止まることなくひたすら走り続けること。走り続けることにより「前へ進む」操作を省き、プレイヤーは片手での操作も可能に。画面をタップするタイミングによって変化する多彩なジャンプでコインを集めながら各コースのゴールを目指します。

「スーパーマリオラン」には、いろいろなコースをクリアしていくモードのほか、世界中のプレイヤーと競うモード、獲得したコインや集めたキノピオの数によって「自分だけのキノコ王国」を作るモードなど3つのモードが用意されているそうですが、その詳細はまだ発表されていません。

「スーパーマリオラン」3つの残念ポイント

iPhone, アプリ, スーパーマリオラン (写真=PIXTA)

このスーパーマリオランは、社会現象ともなった「ポケモンGO」と同じく任天堂が絡んでいるiPhoneゲームということもあり、ポスト「ポケモンGO」と期待されています。その背景には、マリオというキャラクターの知名度や、「ポケモンGO」の次のゲームという位置づけなどがありますが、はたして本当にそれだけのヒットが望めるのでしょうか。

アップルのイベントでは、マリオの父こと宮本茂氏が自ら登壇し、「スーパーマリオラン」をアピールしましたが、実は、「スーパーマリオラン」には、その期待値に応えることが難しい残念ポイントがいくつか指摘されています。

① ポスト「ポケモンGO」という認識は間違い

「ポケモンGO」が、GPSによる位置情報・Google Maps・カメラなど、スマホならではの機能をフルに活用したゲームであるのに対し、「スーパーマリオラン」は必ずしもiPhoneでなくてもいいゲームです。片手で遊べるという操作性、比較的シンプルなゲーム内容で各コースも短いという点はiPhoneでのプレイを意識したものですが、それはほかのゲームも狙うところであり、ユーザーにとって強い訴求にはなりません。

② そもそもゲームとしての新規性がない

横スクロールで人や車などが走り続けるタイプのゲームは、iPhoneでは定番中の定番であり、すでに人気タイトルを多数輩出している層の厚いジャンルです。マリオが走るという点は当然魅力ですが、ゲーム性そのものとしては時代遅れです。せめて、3D要素は欲しかったところです。

③DeNAが協業開発したのに、あまり知られていない

DeNA <2432>が協業開発しているのに、DeNA側はあまりそのことをあまりアピールしていないように見られるためか、このことを知らない人も多いようです。マリオ=任天堂のイメージが一般に定着していることから、任天堂主体のイメージ戦略でいくということかもしれませんが、大規模ゲームポータルサイト「mobage」を擁するDeNAが控えめな告知しかしていないことは、残念ポイントの1つと考えてよさそうです。

子どものプレイヤーを取り込むのに最適な課金システム

このように、いくつかの残念ポイントを抱える「スーパーマリオラン」ですが、初めてマリオに触れる子どもたちを意識した課金システムは高く評価しても良さそうです。

すでに発表されている情報を総合すると、「スーパーマリオラン」は無料でゲームの一部をプレイでき、プレイヤーがゲーム内容を気に入ったら、その時点でフルゲームを購入。買い切りタイプなので、それ以上の課金は必要ないようです。つまり、毎月一定の料金を支払う定額サービスや、購入アイテムごとの課金とは違い、課金額が知らず知らず膨らんでいくということはありません。

子どもにiPhoneでゲームをさせる場合、親の意図しない高額課金が心配ですが、これならその心配もないわけです。「スーパーマリオラン」はシンプルなゲームで子どもにも操作が容易と思われるため、その層を取り込むのに最適の課金システムだといえるでしょう。

世界での知名度は、ポケモンより高いマリオ。このゲームには、世界中のプレイヤーと競うモードや、「自分だけのキノコ王国」を作るモードなど未発表の内容もあるようです。「ポケモンGO」を超えるのか否か、今後の動向に期待しましょう。

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